ウッドデッキ作成に使用した塗料や釘などの材料

私がDIYでのウッドデッキ作りに用いた木材以外の材料を紹介します。
コーススレッドと塗料、束柱、根太ボンド程度を使っただけと思います。

コーススレッド

錆に強いということで、SUS305ステンレスの堅木用コーススレッド(商品)を使いました。
同じステンレスでもSUS410の方が頑丈なようですが、錆には弱いそうです。
強度については、サンプル材で試したところ問題なかったですが、ハードウッドだとねじ穴をなめやすいようです。
なめた時にステンレスのぎざぎざがでるので、足ざわりが気になります。
ただ、きちんと垂直に保って、しっかり押し付けながらネジを打てば大丈夫でした。
下表のデッキ専用ビスだとSUS305ですがプラスドライバー使用ではないのでこの点は問題ないかと思います。
コーススレッドの比較表を下に示します。

コーススレッドの長さは、留める材厚の2倍ほどの長さと紹介している記事が多いです。
しかし、垂直に加重がかかる場合(サンドイッチ工法で根太材を束柱に留めるなど)は、材厚が大きく関係しそうですが、
デッキ材のように上から固定する際はあまり材厚が関係ないように思えます。
そこで、根太材に何mmの深さで固定できるかを目安に選択しました。
20mmも固定すれば大丈夫そうなので、デッキ材厚30mm+固定厚20mmで50mmほどのコーススレッドを選択しました。特に問題ないです。

皿取りすると雨水が溜まるとか、皿が出にくいという理由で釘を採用する方法もあるようです。
ただ、トンカチで全ての釘を打つのは大変そうです。あと、後からデッキ材をはずして補修や改造しにくいのが難点では。

親が作った実家のベランダデッキは、当初釘を使っていて、その後コーススレッドでした。
釘は解体が大変だし、鉄は錆びて黒い筋がデッキ材に伸び、古くなったなぁと感じやすかったです。
杉やSPFなどを無塗装で使っていたので、屋根のあるベランダですが30年の間に少なくとも3〜4回は作り替えたと思います。

商品名特徴価格(2011.5時点)
デッキ専用ビス(商品)SUS305で錆にくく、強度は太さと形状でカバー27円/本(6.0×55mm)
錐込隊長(リーベ)SUS410で若干錆の恐れがあるが、SUS305より強い。16円/本(4.5×51mm)
堅木用コーススレッド(商品)SUS305で錆にくいが強度が落ちる9円/本(4.2×51mm)
鉄コーススレッド鉄なので強くて安いが錆びる。2円/本(3.8×51mm)

塗料

ウッドデッキの検討当初は塗装が一番面倒そうなので、塗装しなくても耐久性のあるハードウッド材にしようと考えていました。
しかし、銀色への退色やひび割れは避けられないとのことで塗装することにしました。
塗装するならWRCでもいいかなと思いましたし、塗装不要の樹脂デッキでもと思いましたが、結局ハードウッド材に塗装することとしました。

塗料の比較

塗料もいろいろあって、販売者の紹介文だけでは他との比較ができませんでした。
ウッディモリタさんの塗料の比較のページが参考になりました。
このページを参考に、スーパーウッドステインのマホガニー(リーベ)を購入することに決めました。
理由は、私の使うだろう量だとリーベでそこそこ安かったことと、ウッディモリタさんのページでそこそこ性能がよさそうだったからです。
キシラデコールが有名ですが、それと同等な性能なようです。
我が家の条件だと1年(というか、雪解け)で塗装が剥げてきています。デッキ表面に雪が積もるし、凍結・解凍を繰り返すから条件が悪いのでしょう。

ウッドステイン以外には、水性や油性のペンキがあります。
ペンキは材に浸透させるのではなく、表面にコーティングの膜を作ります。
ペンキがはげてくると見た目が悪いです。デッキ材は人が歩くところなので剥げやすくペンキは向かないと思います。
また、内部まで浸透しないので、塗り漏れや剥げた所から水が入ると耐久性が落ちやすいと思います。
利点としては、白色など様々な色があり、薄い色への塗り直しもある程度は可能です。
水性よりは油性の方が耐久性が高いそうですが、取扱は水性の方が楽です。

ワックス等で屋外用はあまり見ませんが、透明なものは木材が退色するのを防ぎにくいそうです。

塗装の方法

塗装方法は、ソフトウッドであるエコアコールウッドの1度塗り目と、木口への塗装は、コテ刷毛塗りがよさそうでした。
それ以外は雑巾がけが楽でした。特にハードウッドッキ材は、塗料が吸い込みにくいため、雑巾がけが良いようです。
私の感じたウッドデッキへの塗装方法の比較は次のとおりです。

塗装方法特徴私の場合の塗るとこ
雑巾がけワックスがけのように古布に塗料を浸して塗りこむ。ムラなく広範囲に塗りやすい。一度に保持できる塗料の量が少ない。塗料を吸い込みにくい材全般。ハードウッドデッキ材や2度塗り目など。
コテ刷毛専用の布つきのコテで塗装。楽に広い面積を塗れる。雑巾がけよりは厚塗りになりやすい。塗料を吸い込みやすい材全般。
刷毛塗りペンキを塗る時に使うような刷毛(ふでの大きいの)で塗装。ムラになりやすく、厚塗りになりやすい。筆のように細かい作業ができる。木口、細かく入り組んだ箇所
ローラーコテ専用の布つきのローラーで塗装。楽に広い面積を塗れるらしいが、使ったことない。塗り込みにくそうなのと、ムラになりそうなので使っていない。

ちなみに、私はペンキ缶のフタの開け方が分からず、少し悩みました。
強引に上に引き上げればいいんですね。テコの原理を利用してマイナスドライバーで開けました。
4L缶だったので、ペンキの攪拌は、ペンキ缶を空中で振りました。
16L缶の場合は、缶の上の角を地面に置いて前後左右に素早く揺すると楽なようです。

コテバケと雑巾がけ

左がコテ刷毛で塗ったもので、右が雑巾がけです。コテ刷毛は、ムラになっているし、たぶん1度に厚く塗りすぎてます。
1年後に、はげてきましたが、塗り方の違いによる差は分かりません。
2年目の再塗装時に、厚塗りしたり塗り方を変えて試してみましたが、1年たつと違いがよく分かりませんでした。薄く塗っても同じですね。


束柱

束柱は木材が一般的かと思いますが、水平の調整が楽な調整束を使うことにしました。
値段も木材と大きくは違いません。ウッドデッキを作成する際の束柱の材の比較は次のとおりです。

束の種類長所短所単価(高さ50cmで)
木材見た目がよい。補強材(幕板,根がらみ材等)をつけれる。高さ調整が難しい。材により防腐処理が必要。WRC4×4:600円
鋼製束(商品)安くて丈夫。錆びる?安っぽい。123:500円
プラ束(商品)鋼製束よりしっかりしている。紫外線で劣化する。ゆか束:800円

手前側の見える所は木材の束を使用し、奥は紫外線の影響も少なそうだしプラ束を採用しました。
鋼製束は見た目が安っぽいのと、古い単管パイプの錆びを見てると、メッキ程度では耐久性が低そうだったからです。
プラ束は近所のホームセンターに売っていたJotoの「ゆかづか」という製品にしました。
木の束は、直接コンクリート面に立てず、腐食予防のためキソパッキンを間に挟みました。

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