ウッドデッキ作成に用いた手作り治具

ウッドデッキの作成を補助してくれる道具(治具)のうち、私がDIYで作製したものを紹介します。

デッキ材へのネジ位置決めと垂直ドリル立て

デッキ材の表からビス止めすると、ネジ頭は結構目立つので、出来れば等間隔に一直線に打ちたいところです。
そこで、簡単にネジうちする場所を決めることのできる道具を作成しました。
ステンレスのネジ頭をフライパン等で熱して茶色くして、ネジ頭を目立たなくする方法もあるようです。
デッキ材を根太に固定する際に、表側から見えないように裏側からネジ打ちする方法もあります。

構造は簡単で、次の二つの板材をコーススレッドなどでつなげればよいです。
私は、購入したばかりのスライド丸のこを試しに使いたかったので、スライド丸のこで作りました。
この程度のサイズなら、スライド丸ノコでL字に欠いた形状を簡単に作れました。

幅(画像横方向)奥行(画像左下方向)高さ(画像右下方向)
任意(40mmほどにした)デッキ材の厚さ以下(デッキ材の厚さに近い方がよい)根太の上面の幅の半分(90角の根太なら45mm)
1の材の幅+デッキ材の幅ぐらい任意(穴あけしたい深さでドリルビットが止まる長さにした)根太の上面の幅の半分(90角の根太なら45mm)

ビス位置決めの構造

上記材料を写真のようにつなげます。
写真の青線のように、ネジ打ちしたい位置に目印の線を書きいれたら完成です。

私は、スライド丸ノコを使ってL字に欠いたので1つの材から出来ています。
スライド丸のこのみで作ったので、長い線がノコの円状に欠けています。
スライド丸のこだとこういう細かい材料も安全に切断できていいです。


上から見た図

写真のように根太の一辺にあわせて治具を設置します。
わざわざ上から覗き込まなくても、根太に合わせるだけなので簡単に設置できます。


横から見た図

ドリルを写真のように治具に沿わせると前後が垂直になり、治具の線に合わせると左右が垂直になります。
治具の上端までドリルで穴を開けるとそこがストッパーになり、ちょうどよい深さに穴が開くようにしました。

実際に使うと、重心が中心にあり重たいドリルを使ったので垂直はだいたい感覚で分かりました。
穴あけ深さも、当初は普通のドリルビットを使用する予定でしたが、皿取り錐を使ったので深さもだいたい分かりました。
結局、この治具は位置決めにしか使いませんでした。この治具がずれたままドリルをセットすることもあり、あまりまっすぐにビスが並んでいません。
面倒でない人はデッキ材に墨線を書いた方が確実だと思います。


デッキ材の間隔を一定に保つ治具

デッキ材の間隔を一定に保つ

分かりにくいですが、径が4.2mmの丸釘を端材に打ち付けただけの治具です。
かなり太い釘なので4mmの下穴を開けてから打ち付けました。
ちなみに3本しか使いませんでしたが、10本入りで100円でした。

デッキ材に一定の隙間を開けるためだけなので、何を挟んでもよいです。
ただし、デッキ材がねじれていると、補正しなくてはいけないのでかなりの力が挟んだ物にかかります。
丸釘だとデッキ材との接触面が少ないので、ねじれを矯正しコーススレッドで打ちつけた後に抜きやすくてよかったです。
端材にうちつけているのは、デッキ材を動かしているときに落下しないためと取り外ししやすいようにです。
厚みのあるL字の金具なんかよりサイズも豊富だし、使いやすいです。
固定済みのデッキに置いたときに転げ落ちないように、端材の中心からちょっとズラして丸釘を打つといいようです。

デッキ材の矯正のために力を加える場合は、コーススレッドを挟むとネジ山が木材に食い込みます。
木目が横にある薄い木材で挟むと、取り除く時に折れてデッキの間に残る可能性があります。


デッキ材の反りの修正用クランプ

ウッドデッキ用のクランプ

ホームセンターで高いクランプしか見つからないので、長ネジでクランプ代わりになるものを作りました。
こんなものでも、作るのに1組あたり200円以上かかってしまいました。
市販のハタガネだともっと高いですが、その後の木工で使えたかな。


ウッドデッキ用クランプを使う

デッキ材の上下から挟むように使うと、デッキ材の反りの修正に使えました。
そこそこ手軽に使えて力をかけても問題なかったです。
ネジを回さないと解除して取り外せないので、ハタガネに比べるとかなり使い勝手が悪いと思います。
デッキ材の隙間に入り、上下均等に力を掛けられるので便利でした。


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