ウッドデッキ作成などに使用した工具

DIYでのウッドデッキ作りに使用した工具を紹介します。
ウッドデッキ作成の本などを見ると、電動丸ノコとインパクトドライバーは必須のように書かれていますが、私は使いませんでした。
スライド丸のこがすごく気に入っています。

電動ドライバードリル

デッキ材などの固定にコーススレッドをネジつけますが、ドライバーで人力で行うのはかなり辛いです。
デッキ材を釘で固定するにしても、根太の固定などコーススレッドは使うので電動ドライバーは必須です。
ハードウッド材を使用するなら、下穴をあけた方がいいので、電動ドリルもあった方がいいです。

電動のドライバーやドリルには主に次の3種類があるようです。
ハードウッド材にはインパクトドライバーが必須などよく言われますが、サンプル材で問題なかったので私はドライバードリルで対応しました。

インパクトドライバー回転方向の打撃力で強力にネジ締めが可能。一般的にトルク調整(締め込む力の調整)ができない。ドリル(穴あけ)に使用して打撃すると歯が変に食い込むので、ドリル未対応の機種が多い。径が決まったドライバー(と一部のドリル)のみ使うからワンタッチで先端工具が交換できる機構を採用する。
ドライバードリル打撃は行わず回転するのみ。トルク調整できる機種が多い。先端工具を変えてドライバーとしてもドリルとしても使え、いろんな径のドリル(穴あけ)が使える。
振動ドリル鉛直方向の打撃力でコンクリートの穴あけなどできる振動をoffにできる機種ならば、木工の穴あけに使えるが、普通は木工用に使わないと思われる。

それぞれに、電源を家庭用コンセントからコードでつなぐものと、バッテリーで使用するものがあります。
バッテリー式は移動が楽でかなり快適ですが、1年に1度とかしか使わなくても保管が悪いとバッテリーが劣化します。
急に使いたいときにバッテリーが充電されていないと困るし、バッテリーも高いので私はコード式にしました。
充電式はV(ボルト)が大きいほど強く、mAhが大きいほど長持ちします。

100V電源用使用時にコードをコンセントへ電源が必要。コードがあるので使うときに邪魔。常に一定のパワーで使える。
ニッカド(ニカド)充電池使い切ってから充電。残量が少ない状態で保存。充電池の中では安い。容量が少ない。自己放電が多い。継ぎ足し充電でメモリー効果が発生する。
ニッケル水素充電池カラになる前に継ぎ足し充電。満充電で保管。定期的に充電。容量が多い。自己放電が多い。メモリー効果が若干ある。過放電に弱い。
リチウムイオン充電池カラになる前に継ぎ足し充電。保管はそんなに気にしなくてよい。容量が多い。過放電に弱い。ニカドより寿命が短いこともある
ウッドデッキ作りに用いた電動ドリル

ドライバーとしては写真右の赤い色のリョービのCDD-1020(商品検索)を使いました。
デッキづくりの前にDIY用として購入しましたが、ウッドデッキ作成も考慮して選定しました。
コード式は選択肢が少ないですが、比較的に安くてパワフルで満足しています。その後のDIYでも活躍しています。
ブラジルセランガンバツー30mm厚+エコアコールウッド根太に、50mmのコーススレッドを打ち込むのは下穴を開ければ全く問題なかったです。
トルクも20段階の10目盛りでちょうどよかったです。インパクトドライバ(画像左の黒色の)も借りましたが、必要なかったです。
トルク調整できたのでインパクトドライバよりドライバードリルがよかったです。

下穴あけには、古いドライバードリル(画像中央の青い物)をもらって使いました。
リョービのCDD-1020よりパワーがあって、下穴あけがスムーズに進みました。
CDD-1020だと切り子を途中でださないとなかなか下穴が開かなかったです。
しかし、30年以上前の商品で速度調整なしの2300回転でちょっと怖いし使いにくかったです。
また、二重絶縁になっていないかと思いますので、感電には要注意でした。

コーススレッド用と下穴用を分けることが出来れば、先端工具の付け替えが不要でスムーズにデッキ張りの作業が進みます。
下穴開け時は、ドリルがかなり熱を持つので、ドライバーに先端工具を交換するときは火傷しないように気をつけましょう。


電動丸のこ

デッキ材などを切断するのは、ホームセンター等のカットサービスを利用してもよいですが、電動工具を買ってしまった方がよいです。
作業中に思いつきや現場合わせで切断できますし、木材をカットすることは多いです。人力のこぎりは大変ですし、慣れないと上手に切断できません。
ウッドデッキなど大物を作るなら電動工具を買ってしまった方がよいと思います。

デッキづくりには丸ノコが一般的ですが、安全そうなのと素人にも正確に切断できそうなので奮発してスライド丸ノコを購入しました。
機種の選定には、自分が切断したい木材のサイズを考えました。

丸ノコ本体を動かして木材を切る。バッテリー式もあるが、パワー的にコード式が多いよう。キックバック等があるので取扱いに注意。応用範囲は広い。
卓上丸のこ丸のこを押し下げてテーブル上の材を切る。のこ刃の半径によるが、長い線は切断できない。
スライド丸のこ卓上丸のこに丸のこ部のスライド機能がついたもの。スライド量によるが幅30cm程度まで切断できる。
テーブルソーテーブルから逆さにした丸のこ刃がでていて、木材を動かして切断する。ベニヤ板や木材の縦割りもできる。高いし、置場を取る。
ルーター、トリマルーターの方が大型。木に溝を掘ったり、曲線を切ったり面取りする。直線も一応切れるらしいが、丸のこ代わりに使うのは厳しそう。
スライド丸のこ

私が購入したのは、マキタのM244(yahoo)です。
かなり便利で大活躍してます。マキタ以外にもいろいろあり、安いスライド丸のこもありますが、軸がぶれやすいとか故障しやすいとかの噂を読んで大手メーカーの商品にしました。
大手メーカーの中ではマキタのM244が4万程度で購入できて比較的に安かったです。

マキタのM244は、位置決めのレーザーとライトがつきません。
レーザーがなくてもノコ刃を下げれば位置の確認と調整ができますし、薄暗い現場で作業する訳ではないのでライトも不要でした。
購入を考えているときはレーザーが魅力的でしたが、実際はなくても問題なかったです。

2009年に日立工機からもDIY用のスライド丸ノコ(FC7FSB(yahoo))が発売されました。
今なら、どっちを選ぶかな。

スライド丸ノコは丸ノコと違い長い材を切断出来ませんが、写真のように60cm程度までなら両側から切断することで縦割りも出来ます。

その他の工具

水平器

30cmの水平器を600円ほどで購入しました。ダイソーの20cmで210円のものから、30cmで2000円近くするものまで様々でしたが、長いほうがいいのとそこそこの安さでこれにしました。
ちなみに高いものとダイソーのものは感度0.5mm/Mと記載されていましたが、購入したものは感度15mm/M(1mの長さで15mm片側を上げると気泡が2mm動く。1.5/100の勾配で中心から2mm気泡が動く。)でした。
30倍も感度が違うのですが、根太の勾配の1/100の確認も出来たので結果的にこれでよかったようです。
店頭で使い比べた感じでは、気泡の動きがスムーズでダイソーのよりは精度も高そうでした。

私の腕ではそんなに精度が必要なかったので、結果的に精度はダイソーの商品でも十分だと感じました。
長い距離は木材の上に乗せて水平を確認しましたが、木材の曲がりや凹凸などにかなり影響されました。
水平の長い棒がなければ、長めの水平器を購入するとよいと思います。ただ、私はダイソーの商品で十分だったと思っています。

下穴用のドリルと皿取錐

ハードウッドでは下穴を空けないと、材が割れたり、コーススレッドが最後まで入らなかったりします。
木ネジの会社のHPによると、木ねじ径の80%位の下穴がよいそうです。
私は根太にソフトウッドを用いたので、下穴の深さをソフトウッドに少し穴が開く程度の深さにしました。
根太に下穴が少しも空いていないと、根太とデッキ材が浮いてしまいます。

皿取りと下穴あけが一度に出来るものは高かったし、ハードウッド材だと途中で折れると聞いて、当初は皿取りはしないことにしました。
サンプル材ではコーススレッドの皿の部分が少し飛び出ますが、許容範囲内と判断しました。皿頭に水も溜まらないしよいかなぁと。
しかし、実際に施工してみると手触り(足ざわり)が気になったので、急遽、ホームセンターで4,000円もする下の画像のような普通のドリルにつけることのできる皿取り錐を購入しました。
デッキ材の厚さ(30mm)+α(5mmほど)をあけるセット物の安い商品がホームセンターになかったからです。

初めから、リーベで購入できる次のようなドリル一体型の皿とり錐を買っておけばよかったと後悔しました。私の環境だとドリルが途中で折れるなんてことなかったし。

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