らくらくISO9001講座

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 口語訳 ISO9001
2015年版
【製造業用】
完約版

(読めばわかるISO)
→ 建設業用
→ サービス業用


 この口語訳は、ISO9001(JIS Q 9001)を読んでも、チンプンカンプンという初心 者のために、ISO9001の内容を、平易な日本語で書いたものです。下記の「使用上 の注意」を理解の上、ISO9001理解の参考としてお役立てください。

  月刊アイソス 2016年5月号に、口語訳ISO9001:2015 簡約版(ショートバージョン)を
  掲載しました。 ここに掲載している完約版(ロングバージョン)は、規格の要求を一つずつ
  丁寧に訳した結果、元の規格の1.7倍の長さがあります。 一方、簡約版は、ザックリと
  訳していて、元の規格とほぼ同じ長さです。 こちら方も、ご活用ください。


1〜4章
5章 経営者がすること
6章 仕事を計画する
7章 仕事をサポートする仕組み
8章 仕事を行う(会社の主要業務)(1)
8章 仕事を行う(会社の主要業務)(2)
9章 仕事の結果の評価
10章 仕事の改善
木村忠道氏による解説




2015年度版への改訂にあたって

  2015年版でISO9001は変わったか?
 2015年版で、ISO9001が「変わってない」と言う人と、「変わった」と言う人が います。まあ、変えようとしている部分と、変えないようにしている部分があるの で、どちらでも良いのですが・・・・
 ただし、多くの会社では「変わってない」とは考えない方が良いでしょう。
多くの会社にとって、ISO9001は
「変わっていないが、変わったと考えた方が良い」
というところでしょうか

 変わっていないところ/変わったところ
まず、変わってないという理由は、次の通りです
1)ISO9001の目的に変更がない。ISO9001は1章(適用範囲)のa) b)でその
   目的を述べていますが、この部分が変更されていません。
2)2008年版の求めている内容は、ほぼそのまま残っており、変更された
   部分や、除かれた部分はほとんどありません。
3)ISO9001が想定している仕組み・その管理レベル・求める結果に変更が
   ありません。
一方で、何が変わったかというと、各条項がより詳しく、細かく記述されていま す。ただし、上に書いたように求めていることは同じですから、本質的な部分では 変わっていません。

 2015年版のねらい
では、なぜ詳しく記述されたかと言うと、中身のないISO9001が横行して、ISO9001 が想定しているレベルに達していない会社が多いからです。
「ISO9001を取っても品質は良くならない」
「ISO9001は余分な書類を増やすだけ」
と、ISO9001に関する世間の評判ははかばかしくありません。
これを何とかしようとしているのが、2015年版です。

 会社が取るべき対応
ISO9001に本気で取り組み、効果を上げてきた会社にとっては、2015年版になって も、何も変わりません。今まで、言われなくてもやっていたことが、ハッキリ書か れただけです。
しかし、そんな完璧な会社は、せいぜい10社に1社か、20社に1社です。多くの会社 にとっては、今までより管理レベルを上げないと、2015年版に対応できません。 ISOに対する姿勢を、根本的に変えなければいけない会社も多いでしょう。
ISO9001の本質は変わっていないのに、多くの会社にとっては、今までよりもずっ と厳しくなっています。と言う訳で、
「変わっていないが、変わったと考えた方が良い」
ということになります。

 口語訳のねらい
ISO9001を作ったTC176委員会は、ISO9001を分かりやすくしようと努めています が、むしろ、中身が詳細になった分、より難しくなっています。
一方で、しっかり中身を理解しなければ対応できないのが、2015年版です。
この口語訳は、今まで通り「普通の人が、普通に読んで分かる」ことを目指して作 りました。
この口語訳を、2015年版の理解のためにご利用ください



口語訳とは


 この口語訳は、ISO9001:2015の内容を、普通の人が、普通に読んで分かる日本語 で説明したものです。意味が分かる事を優先していますので、1文1文が原文と対応 しているのではなく、たくさんの補足説明を加えています(口語訳と名乗っていま すが、これは洒落であって、本当は解説です)。
 ISO9001は、中身が難しいのではなく、言葉が難しいのです。実際に書かれてい る内容は、会社が良い仕事をするための、基本的で、シンプルで、当たり前のこと ばかりです。しかし、難解な用語や、回りくどい言い回しのために、その意味を理 解するのが、とても大変です。
 この口語訳は、そのハードルを少しでも下げ、企業の舵取りに苦労する経営者 や、良い仕事をしようと頑張っている現場の皆さんに、ISO9001を役立てていただ くことを目指しています。


 
<使用上の注意>

1.口語訳とうたっていますが、内容は解説であり解釈です。ISO9001
  の解釈はかなりの幅があり、この訳と別の解釈もありえます。

2.この口語訳は、初心者が読んでわかることを最優先して作っていま
  す。そのために、必ずしもISO9001の原文とは対応しておらず、
  JISとは異なる用語を使用し、相当の補足説明(解釈)を行いまし
  た(恣意的な解釈の危険性を認識した上で、あえてやっています)。
  青字の部分以外にも、多くの文や言葉の補足があります。

3.この口語訳では、ISO9001が意図的に抽象的な表現を選んでいる部
  分を、具体的に説明しました。そのために、原文よりも要求範囲
  を限定してしまっている部分があります。

4.この口語訳は、ISO9001に取り組む最初の段階で、理解を助ける目
  的で作成したものです。ハッキリ言って原文とはかなり違っていま
  す。ISO9001との適合を判断する場合には、原文またはJISを使って
  下さい。

5.内容の継続的改善を行ってゆきます。内容についてのご指摘、
  ご意見は、随時受け付けています。

6.この口語訳は、会社内で配付したり、加工して活用することを認
  めています。自由に使って下さい。

7.ただし、この口語訳を、HP、出版物等のメディアへ無断転載す
  ることを禁じます。また、コンサルタントが、自らの教材として
  無断で使用することを禁止します。





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