らくらくISO9001講座


口 語 訳
ISO9001
2015年版
【製造業編】

灰字は、JISが用いている用語
緑字は、本文にない、この口語訳独自の補足


10章 仕事の改善
(改訂 2015.04.05)

10.1 改善の目的
10.2 発生した問題の処理と再発防止対策
10.3 改善を続ける



 10.1 改善の目的

   会社は、顧客との約束を守り、顧客により満足してもらうために,改善できる点を見つけ、実際
   に改善を行って下さい。
   ここで言う改善には、次のようなものがあります。
a) 製品やサービスを改善する。これによって、品質を確かなものとすると同時に、より高い
   品質を実現して、今後の顧客のニーズに答えます。
b) 発生した不良品やルールの不備を、適切な状態に改めます。
   不良・事故・トラブルを防止します。
   発生した問題について、被害を小さくします。
c) この品質に関わる仕組み【品質マネジメントシステム】を、より良い結果に結びつけます
   (品質方針や品質目標の実現。不良の防止。顧客をより満足させる)。

  <補足説明> (略)




 10.2 発生した問題の処理と再発防止対策


 10.2.1 対策の流れ

   不良品、仕事のトラブル、ルール違反などの問題【不適合】が発生した場合には、会社は以下
   のように対応して下さい。なお、顧客クレームから判った問題も、ここに含めて下さい
   その他、仕組みの不備、望ましくない結果なども、含めることがあります。
a) 当面の事態を解決するため、以下に当てはまる場合には、必ず何らかの対応をして
   下さい。
   1) 発生した問題がきっかけで、別の問題が起こらないように管理して下さい。また、
     問題が放置されることがないように管理してください。【管理】
      例:不良品が出荷される、誤った仕事が行われるなど
     現状を、適切な状態に改めて下さい【修正】
      例:不良品を処理する、代替品を用意する。ルールに従った状態に改めるなど
   2) 発生した問題の影響で、別の問題が起こっている場合は、そちらの対策もして下さい。
      例:不良品が既に出荷される、誤った仕事が既に行われるなど
b) 再発防止のため、また、同じ問題が他のところで起こらないように対策をして下さい。
   そのためには、問題の発生原因を突き止めて、その原因を除くことが必要です。
   そのような原因の追究と対策を、どの程度の深さまで行うかを決めて下さい。
   これは、次の順番で進めて下さい。
   1) 実際に何が起こったのか、事実を確かめる。【不適合のレビュー】
   2) 問題が起こった原因を明らかにする。
   3) 同じ問題が他のところで起こっていないか、また起こる可能性はないかを確かめる。
c) 原因を除くため、必要な対策を行って下さい。
d) 実施した対策によって、問題が解決したことを確かめて下さい。(不良品が出なくなった、
   ルールが守られるようになった、仕事がうまく進むようになったなど)
e) このトラブルによって新たなリスクが判明した場合には、6.1でリストアップした
   [リスクと機会]を改めて下さい。
f) 対策として決めたことが確実に行われるように、必要な場合には、仕組み(規定、作業
  手順、帳票など)を改めて下さい。

   再発防止対策【是正処置】は、発生した問題の重大さに見合ったものにして下さい。




 10.2.2 対策の記録
   次のことを記録して下さい。この記録を保管して下さい。
a) 発生した問題の内容の記録。
   それに対して行った、対応や対策の記録。行ったこと全てについて記録して下さい。
    b) 行った再発防止対策の内容と結果を記録してください。





 10.3 改善を続ける

   会社は、この品質に関わる仕組み【品質マネジメントシステム】を、常に改善して下さい。以下
   の結果が出るように改善して下さい。
◆実施していることが、仕事の目的に合うように改善する。【適切】
◆結果として、製品の品質やその他のルールを守れるように改善する。【妥当】
◆期待通りの結果が出るように改善する。【有効】

   会社は,分析と評価の結果(9.1.3)と、マネジメントレビュー(9.3)の結果をチェックして、改善
   の必要な問題点や、改善すれば機会に繋がるテーマがないか検討して下さい。


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