8.5.3 顧客や購買・外注先から預かるもの
会社は、顧客や購買・外注先から預かった(支給や貸出しを受けた)物品がある場合、
自社で預かっている間に、それを壊したり無くしたりすることがないように、注意をして管理
をして下さい。
また、機密情報(技術情報、個人情報など)を預かっている場合や、自社で集めた顧客の
個人情報を保存している場合は、情報を、消失したり外部に漏らしたりしないように、注意
をして管理して下さい。
会社は、預かっている物について、次の管理を行って下さい。
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◆その物品を、使用者が取違えることがないように、適当な表示や目印を行う。【識別】。
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◆受入れた時や使用する時に行う、検査や確認の方法を決めて、実施する。【検証】。
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◆預かった物品を、壊したり無くしたりすることがないように、適切に保管し、また取扱う。
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◆預かった情報を、消失したり外部に漏らしたりしないように、セキュリティ対策を行う。
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会社は、預かった物品や情報について問題が発生した場合には、そのことを預けた顧客や
業者に連絡して下さい(壊したり無くした場合、使えないと分かった場合、情報を消失したり
外部に漏らした場合が該当します)。
会社は、発生した問題について記録して下さい。その記録を保管して下さい。
<補足説明>
顧客や購買・外注先から預かる(支給や貸出しを受ける)物には、材料、部品、道具、設備、
顧客の施設、知的財産(図面、マニュアル、データなど)、個人情報などがあります。
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