その他のDIY作品−室外機カバー

エアコンの室外機の雪対策にカバーを作りました。
室外機を隠すためではなく、効率改善が目的なので、前面の吹き出し口付近は遮らないようにしています。

材料の選定・切断

サイプレスが届く

市販の室外機カバーは、中国杉に防腐塗装したものが多いですが、自作なので耐久性が高い木材で作成することにしました。
強度があまり必要ないので薄い木材で探すとリーベのサイプレスがちょうどよかったです。
1万円以上で送料無料なので、2個分で1万円分を購入しました。1個分で5000円です。

屋根材などは厚さ12mmの材にしました。
【薄材の為、抜け節、割れ多し】となっていましたが、抜け節は画像緑丸部にある1箇所だけでした。
この部分は背面の補強材に使うので問題なしです。
5本購入したうちの1本に20cmほどの割れが小口から入っていました。
ただ、配送後に雨が降ってきて、急いで片づけたので、その時に割れたのかもしれません。
送料無料の1万円以上にするため購入数を増やしていたので、これも特に問題ないです。


スライド丸のこで直線カット

必要な長さにスライド丸ノコでカットしました。
画像のような節の部分も、本当に簡単にキレイに特別な技術なく切断できます。

ところで、サイプレスは本当に匂いが強いです。カットしなくても匂ってきます。
節もさほど多くなく、見た目も滑らかな感じでなかなかいいです。


加工する図面

屋根材を受ける材に斜めの欠き加工をすることにしました。
足を斜めにカットして、単純に重ねるだけでもいいのですが、今後のためにも凝ったことがしたかったのです。
図面はスケッチアップで作成し、[平行投影]で[正面図]を尺度1:1で印刷しました。


加工の墨付け

材料への墨付けは、印刷物を切って重ねて鉛筆で(サシガネを当てて)なぞるだけです。
要所は長さを測って点を打っておいてもいいですが、鉛筆でなぞるだけでもけっこう正確でした。


傾斜角度の設定

長辺側からの切断線は簡単です。
まずスライド丸のこの傾斜角度を13度に設定して、


切り込み深さの設定

切り込む深さを画像のネジで調整します。
切り込む深さは、浅めにしておいて、切断しながら調整した方がよいです。
1回調整すれば、残りの木材はサクサク加工できます。


縦の切り込み

木口側からの縦引きとなる切り込みはやっかいです。
表側と裏側から墨どおりに切り込みをいれて、


のみでかきとる

手で折り取った後に、折り取った箇所をノミで削ります。
画像は折り取った直後です。下の地面にピントがあってしまった。
うまくスライド丸のこを使えば、そんなにノミで加工するところはないです。

スライド丸のこは、ウッドデッキづくりの際に購入したマキタのM244です。
精度の高い加工が簡単にできて、本当におすすめです。


材料の組み立て

ネジで組み付け

ウッドデッキの際と同様にドリルとドライバーを分けて2丁体制で作業しました。
サイプレスは割れやすいので、下穴は絶対に必要です。
今回は薄い材を使いましたが、下穴を空けたので割れなどは起きませんでした。


2本足で立つ

45mmの角材ですが、2本足の状態でぐらつかずに立っています。
いつもの大ざっぱさだと、この状態でどっしりとは立たないのですが、丁寧に作業してよかったです。


室外機カバーの完成

角材のカットなどがしっかりしてると組み立ては簡単です。
写真の緑丸の箇所は室外機のネジが完全に錆ついています。まだ2年なのに。
今後は屋根がかかって、室外機の老朽化が遅れてくれるとうれしいな。


室外機カバーのその後

無塗装なので、1年ほどで色がくすんできました。また、サイプレスはヒビ割れも見られます。
庭の目立つところに設置するなら、塗装した方がいいですね。
雨除けにも少しはなっているので、室外機が長持ちしそうです。可動部のグリスが切れにくいとか、錆びて異常振動しにくいとかで省エネになっているかも。

室外機カバーの効果について

夏の省エネ効果
直射日光で室外機が温まってしまうと、効率が悪化します。室外機カバーで直射日光を遮ると省エネになります。
うちはクーラーとしてあまり使わないし、午後は日陰になる場所なので電気代は変わらないでしょう。
冬の省エネ効果
冬は逆に室外機が温まった方がいいです。
しかし我が家は日本海側で、冬は晴れの日が少ないし、夜間利用が多いので直射日光には期待しません。
あとは室外機が冷えないようにした方がいいのと、室外機に雪が吸い込まれないようにしないといけません。
今回の作成の目的が冬の省エネ効果ですが、これで室外機の吸気フィンが雪で凍りつかないとうれしいです。
屋根がかかることで放射冷却を防ぐ効果も若干あるかな。
カバーによる省エネの逆効果
室外機カバーがあると、吹き出した空気(熱)がショートカットして、また室外機に吸い込まれます。
エアコンは外の空気の温度を利用して温めたり冷やしたりしています。
そのため、吹き出した空気が再度吸い込まれると効率がガクンと落ちます。
夏の室外機稼働時に室外機カバーの中が外気温より温まっていたら要注意です。
なので、今回は見た目を気にしないので、吹き出しフィンの前面に木材が来ないようにしました。
吸込み口の方は雪の吸込みを避けたいので、木材がある程度入っています。

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