大学進学

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--大学進学--

A-Levelを始めて1年が経過すると、いよいよ大学進学に関する会話がちらほらと耳に入ってくるようになります。具体的には、TUTORから、 A-Levelの後は何がやりたいか等を聞かれるようになります。通常は、(私のいた学校では)大学への進学を希望することになるのですが、例えば私のように将来の具体的な進路を何も考えていなかった人間は、「とりあえず大学」しかわからないのです。そうすると、進学用の図書館でしっかりと進路を決めて、行きたい大学を探してくるように言われます。もちろん、何回も相談に乗ってもらい、自分の取っている科目、成績等から、どんなことができるのか、またはできないのか、などに関してアドバイスを貰いました。さて、ここで活躍するのがUCAS BOOKと言われるもので、大学への進学に関連することをほぼ一括して取り扱っている機関がだしている本です。ほぼ一括、というのは、正確には、ENGLANDのみでスコットランドなどでは別に機関が有ります。この本/CD-ROMには、英国の全ての大学において専攻可能なコース、その説明およびそれぞれの大学、コースによって要求されるA-Levelの成績などが記載されています。この本などで自分なりに希望を絞った後、またTUTORに確認をとります。

大学、希望するコースがある程度決定したら、各大学で行われているOPEN DAY(OPEN CAMPUS)というものにいきます。いわゆる、見学です。大学側も沢山生徒がほしいですから、学部での説明を面白おかしくやったり、駅までバスで送迎をしたり、昼食を出したりとサービス満点です。こうして、いくつかの大学を見学して本当にいきたい学校の候補を何校か決定するのです。正確には応募したいコースを決定することになります。ここで大切なのは、大学のキャンパスだけではなく、街とのアクセスや、その街の雰囲気といったものも感じておくのがよいでしょう。また、留学生にとっては、交通の便がよいことも重要です。例えばロンドンから遠くなればなるほど、ヒースローからも遠くなってしまう訳で、日本への帰国の際にはロンドンで毎回宿泊しなければいけなくなりますので、結構大変なことになってしまいます。応募したいコースが決定したら、いわゆる願書であるUCAS FORMというものを作成し、これをUCAS本部へと送付します。

UCAS FORMの作成はたしか11月あたりまであったと記憶しています。その後は、UCAS経由で大学側からINTERVIEWのOfferがあります。もちろん、大学側が、書類選考だけで不合格とする場合もあるようです。それらの結果、大学側がコース別にOfferを出してきます。そもそもこのOfferをだす、という制度が日本人には馴染みのないものなので分かりにくいかも知れませんが、このOfferではA-Levelでこれだけの点数をとる事ができたら、合格にしますよ、という風に条件付けをする訳です。従って、大学側が是非入学してほしいと思われる生徒には低いOfferが出され、入学して欲しくない生徒には逆に高いOfferが出されます。具体的には、同じコースであってもA-Levelの試験でBBBを取らなければいけない人と、BCCでもOKな人が出てくる訳です。更には、希望する学部/コースによっては、教科ごとにグレードの指定がされることもあります。例えば、おなじBBCのOfferであっても、大学で化学を希望する場合に、化学のA-Levelでは最低Bをとり、あとはなんでもよい、というOfferの場合には、いくらAACという結果でも、化学がBでないので不合格になる可能性があるということです。

さて、このOfferですが、以上のように基本的には、A-Levelのグレードで出されるものです。しかし、合格基準の低い学部であったり、その他の例外のある場合には、ポイントで出される時も有ります。このポイントというのは、A-Levelのグレード「A」を10ポイント、「B」を8ポイント、「C」を6ポイント、「D」を4ポイント、「E」を2ポイントと換算して、その合計ポイントで合否を決定するのです。例えば、要求されたポイントが 20ポイントである場合、極端な話、2科目でAをとればそれで合格です。またCを3個とE以上が一つの4科目で換算しても大丈夫です。また、AS- Levelというのもありますが、このAS-Levelを一緒にしてもよく、この場合には、AS-LevelのグレードはA -Levelの半分に換算されます。(AS-Levelの「A」は5ポイント。

A-Levelの試験は6月から7月にかけて行われ、8月の中旬に結果が発表されます。ですから、通常、留学生はこの結果を日本で知る事になり、大学に入学できるかどうかが判明するのです。ちなみに、私は徹夜をして学校の先生からのFAX連絡を今か今かと待ち続け、その結果受け取ったA-Level の結果、希望の大学に入学できると知った時はとても嬉しかったです。

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表記について

英国は、正式にはグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国といい、英語表記では"United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland"となります。他にもイギリス、イングランド(・スコットランド・ウェールズ・北アイルランド)などの呼称がありますが、便宜上、当ホームページでは、「英国」または「イギリス」を使用しています。

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