英国の高校の食事について

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--食事について--

 高校生活における重要なポイントである食生活のことを少々。通常、英国の高校では独立した棟の食堂(DINIGN HALL)があり、いわゆるビュッフェ式の食事をとります。と書くと豪華そうですが、必ずしもそうとは限りません。この食事の質は、学校によってかなりの違いがあり、美味しい学校からすごくまずい学校まで色々あるようです。

さて、ビュッフェといってもメインは大体決まっていて野菜等を選ぶことができるとか、その程度です。もっとも選ぶものもないときもありますし。そして、現実的には、食堂では大抵近所のパートのうるさい(何処でも一緒です)おばちゃんが半ば強制的にお皿に料理を盛って、それをもらうだけです。これは栄養があるからいっぱい食べろだとか、一人でそんなに取っちゃだめだとか、ようするにこっちからすれば余計なお世話です。もっとも、仲良くなれば少しひいきをしてくれたりもしますけどね。

日替わりでデザートもでます。プディング、フルーツ、アイスクリーム、ヨーグルトなどがありますが、プディングやチョコレートケーキなどの場合には、ただでさえ甘いプディングに熱いカスタードをかけて食べます!日本人には、この甘いものに甘いものをかけるという感覚が気持ち悪い!という人が多いみたいですが、私は何時の間にか慣れて大好きになりました。

そして、私のいた高校での実際の食事についてですが、現実的に英国での食事が結構好きになったのはもう少し先の話で、最初の頃はやはり驚きの連続でした。ほとんどのものが油であげてあるぎとぎとしたしつこい朝食、気持ち悪いほどに甘いデザート、ワンパターンな食事のメニューなどの食事の内容には結構あきれるところもありました。また、面白かったのが、生徒同士の食事の取り合い(?)、先生専用のテーブルがあることなどです。食事の取り合い、といっても正確には給仕をしてくれるおばちゃんとの戦い(笑)でした。まあ、食べ盛りなんで食べる量に際限がない訳です。ところがおばちゃん達にしてみれば、足りなくなったら大変なんです。あと、先生専用のテーブルというのが、一段高い台の上にあり、椅子やテーブル自体も立派なもので生徒たちとは区別化がなされていました。ここら辺は、普段の生活ではあまり目につかないイギリスの中の階級社会が感じられました。

さて、食事の本題に戻りますが、なかでも一番英国という国における彼らの食事に関する感覚というものを疑ったのが、"cheese on toast"というメニューでした。日曜日の夜に出てくるメニューなのですが、何のことはないただ、薄いパンにスライスチーズをのせてオーブンで焼いただけ。これが2枚だけです。あとはベイクドビーンズとか…ハラペコ坊主のお腹にこれは効きました。仕方がないから、外に買い食いに出かけたりするんですけどね(→もちろんfish&chipsですよ)。なぜ、こんなものが食事として認識されるのか。これが私にはとても不思議だったのです。それに、こんなメニューに特に文句を言わない周りのイギリス人達もとても不思議に感じました。当時はあまり語学力もなく、突っ込んだ話をすることができませんでしたが、今になって考えると、そもそも習慣の違いなんです。具体的には、英国では日曜日はお昼の食事がメインとなり、夕方の時間は、普段は忙しいお母さんを含めて家族団欒の時間を過ごすために、火を使った本格的な料理をせずきわめて簡素な食事をします。この簡素な食事が例えばサンドイッチであったり、 cheese on toastだったんだと思います。これについては、他にもっと詳しく書く機会があると思います。

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表記について

英国は、正式にはグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国といい、英語表記では"United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland"となります。他にもイギリス、イングランド(・スコットランド・ウェールズ・北アイルランド)などの呼称がありますが、便宜上、当ホームページでは、「英国」または「イギリス」を使用しています。

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