らくらくISO9001講座

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口語訳ISO9001:2008
製造業用
(読めばわかるISO)

 この口語訳は、ISO9001(JIS Q 9001)を読んでも、チンプンカンプンという初心者のために、ISO9001の内容を、平易な日本語で書いたものです。下記の「使用上の注意」を理解の上、ISO9001理解の参考としてお役立てください。


まえがき・序文
1章〜4章
5章 経営者の責任
6章 人や設備の管理
7章 製品に関わる業務(1)
7章 製品に関わる業務(2)
8章 仕事の評価と改善活動

 
口語訳とは
 この口語訳は、ISO9001:2008の内容を、普通の人が、普通に読んで分かる日本語で説明したものです。意味が分かる事を優先していますので、1文1文が原文と対応しているのではなく、たくさんの補足説明を加えています(口語訳と名乗っていますが、これは洒落であって、本当は解説です)。
 ISO9001は、中身が難しいのではなく、言葉が難しいのです。実際に書かれている内容は、会社が良い仕事をするための、基本的で、シンプルで、当たり前のことばかりです。しかし、難解な用語や、回りくどい言い回しのために、その意味を理解するのが、とても大変です。
 この口語訳は、そのハードルを少しでも下げ、企業の舵取りに苦労する経営者や、良い仕事をしようと頑張っている現場の皆さんに、ISO9001を役立てていただくことを目指しています。


2008年度版への改訂にあって
 最初の口語訳ISO9001は、2000年版が出て1年半後の2002年5月に発表しました。5年以上前のことです。
 今回は、ISO90012008年版に改訂されたことを受けて、口語訳全面改訂しました。ただし、今回のISO9001の改訂は、従来の2000年版の言葉を直したり、補足説明をつけたものであり、一方口語訳は、もともと言葉を言い換え、余分な補足説明をいっぱい付けていますから、口語訳してしまえば何が改訂だか分かりません。
 
 この2008年版の口語訳では、改訂への対応はもちろん行っていますが、合わせて内容の全面見直しを行いました。2000年版の口語訳は、よく見ると規格独特の言い回しや、翻訳調もずいぶん残っていました。今回は、これをより自然で分かりやすい日本語にするように努めました。
 ISO用語をできるだけ使わないことに加えて、なるべく受動態は使わない、動詞は漢語を避けてやまと言葉で書くなど、いろいろやっています。果たして、表題どおりに「読めばわかる」になっているか。



 
<使用上の注意>

1.口語訳とうたっていますが、内容は解説であり解釈です。ISO9001
  の解釈はかなりの幅があり、この訳と別の解釈もありえます。

2.この口語訳は、初心者が読んでわかることを最優先して作っていま
  す。そのために、必ずしもISO9001の原文とは対応しておらず、
  JISとは異なる用語を使用し、相当の補足説明(解釈)を行いまし
  た(恣意的な解釈の危険性を認識した上で、あえてやっています)。
  青字の部分以外にも、多くの文や言葉の補足があります。

3.この口語訳では、ISO9001が意図的に抽象的な表現を選んでいる部
  分を、具体的に説明しました。そのために、原文よりも要求範囲
  を限定してしまっている部分があります。

4.この口語訳は、ISO9001に取り組む最初の段階で、理解を助ける目
  的で作成したものです。ハッキリ言って原文とはかなり違っていま
  す。ISO9001との適合を判断する場合には、原文またはJISを使って
  下さい。

5.内容の継続的改善を行ってゆきます。内容の是非についてのご指摘、
  ご意見は、随時受け付けています。

6.この口語訳を、HP、出版物等のメディアへ無断転載することを
  禁じます。ただし、会社内での配布等については、行っていただい
  て結構です。