DIY物置小屋(自転車小屋)の工程

DIYで作製した小屋の作り方として作成工程をまとめました。
壁を立てるところを除きほぼ1人で作っています。

CAD図面の作成(2008/8/17)

DIY自転車小屋のcad図面

自転車置場がなく、雨ざらしで錆そうだったので自転車小屋は早く作りたかったです。
しかし、なかなか時間がとれずに(言い訳?)夏季休暇中にようやく図面を作成しました。
自転車小屋は屋根の勾配があるので材料の長さ等を間違えないようにJW_CADで図面を作成しました。
いろいろと出費が続き、安くあげるためにはどうするか考えながらの図面作成でした。
DIYで作成するか、既成物置を購入するかかなり悩みました。


自転車小屋の基礎作製(2008/9/14)

DIY自転車小屋の基礎

図面の内容で木材を注文していいか、木材の材種はどうするかとか悩みつつ、
あまり先延ばしする訳にいかず、木材等の発注前に基礎を作り始めました。

基礎は、ホームセンターで重量ブロックを購入して水平に並べただけです。
設置予定位置にあらかじめ、建築業者に土間コンを施工してもらっていたので簡単です。
水勾配で最大3cmの高低差があったので、厚さ12cmと15cmのコンクリートブロックを使用しています。
中間の地点は、12cmのブロックの下に水平になるよう近くにあった小石を並べています。
4隅の重量ブロックは、コンクリートボンドで土間コンと接続してます。
長手方向の間の重量ブロックは、小石を置いて水平になるようにして、セメントで固めています。

アンカーなどなく、4隅だけで強度はあまりないと思うので強風で倒れないといいが。


木材の購入(2008/9/21)

木材購入

木材は、基本的にホームセンターで安価に購入できるSPFにしました。
土台の部分は、耐久性を考慮してWRC2×4と防腐剤注入SPF2×4にしました。
WRCは車で30分ほどの材木屋で購入しましたが、小売は一般的にしていないようでした。
通販なみの価格で購入できるのはいいのですが、土台用といったせいかあまり質がよくなかったです。
防腐剤注入SPFはホームセンターでなるべくねじれていない材を選択しましたが、失敗でした。
他の材(SPFやWRC)に比べかなりねじれていて施工が大変でした。

作成までの間に何度が雨に濡れてしまいました。
急に降り出してブルーシートが間に合わなかったり、ブルーシートの掛け方が悪くて濡れてしまったり。
しかし、濡れても目立った材の曲がり等はなく問題なく完成できました。


木材の加工(2008/9/28)

木材の加工

木材を必要な長さに加工しました。ウッドデッキと違い塗装がないので楽です。

2×4工法っぽく枠を作っていくのですが、壁板を張らないため強度が足りなそうです。
横方向にグラグラしないよう、枠の中に十字にSPF材を入れることにしました。

十字になる箇所の接続には、コーススレッドで打ち留めるだけでもいいのですが、
せっかくスライド丸のこがあるので、相欠き加工をして縦の材と横の材を組み合わせることにしました。
この加工が数が多く面倒でしたが、行ってよかったです。しっかりしました。
大ざっぱな性格なので誤差が1mm程度以上あり組み合わせると隙間が目立ちますが、
それでも全体が歪みにくくなりましたし、組立の加工が楽でした。

スライド丸のこで欠く深さを設定し、5mmほど置きに木材をスライドさせて切り込みを入れていきます。
あとはノミで叩き落とすのですが、頭で考えるよりは、よっぽど簡単でした。
写真では分かりにくいですが、中央の下ほどにある四角い板が加工時にでる端材です。
単なる丸のこだとうまく冶具を作らないと危険で難しいと思います。
卓上丸のこだと、深さ方向が円周状になってしまいます。


相欠きの組み立て部

あまりよい写真がなかったですが、これが相欠き加工した部分の組み立て後の写真です。
手前はコの字に欠いた縦の材と、L字に欠いた横の材を組み合わせています。
奥の十字の部分はコの字に欠いた縦の材と横の材を組み合わせています。
かなり雑に作っていたのですが、この写真で見るとキチンと加工されているように見えますね。


枠の組み立て(2008/10/11)

枠の組み立て

加工をしておいた木材から枠を作成しました。
枠の作成は広い場所が必要なのでウッドデッキ上や駐車場で行いました。
事前に加工しておくと、枠づくりは簡単です。場所に合わせて欠いた部分をはめ込んでいくだけです。
ここではまりにくいと嫌だと思い、欠く部分は大きめに作っていたのですが、もっとぴったりサイズでよかったです。
ハンマーなどで叩きこんでもいいので。

材が曲がっていても、欠いた部分にはめ込む時に矯正できるので、垂直を確認しながら取り付けなどしなくてよかったのも楽でした。
なお、写真右側が下部で、一番下の緑っぽい材が防腐剤入りのSPFです。
ここは、材が短いのでまだいいですが、長いところの防腐剤入りSPFはねじれが治らず大変でした。


棟上げ

枠組みの立ち上げ(2008/10/11〜12)

枠組みができた箇所から土台のWRCの上に乗せていきました。
土台のWRCは、重量ブロックの上にウッドデッキでも使った基礎パッキンを置いてその上にWRCを置きました。
重量ブロックと基礎パッキンはコンクリートボンドで接合し、基礎パッキンとWRCはコーススレッドで留めてあります。

パーゴラの柱を立てるときは、垂直にたてて仮固定するのに苦労しましたが、こっちは枠ができているので楽でした。
といっても1人では無理だったので、妻に枠を運ぶのと立てた後にコーススレッドで留めるまで支えてもらいました。
DIYで作るなら在来軸組み工法より、2×4工法で枠を先に作業しやすいところで作ってしまう方が楽だと思います。


自転車小屋の骨組

これで枠組みの完成です。
4方向の枠を順次とりつけていき、最後に屋根の材を載せました。
枠の一番下の防腐剤入りSPFがねじれていて、うまく土台のWRCの上に乗らず苦労しました。
ちょっとの費用をケチらずに床に近く濡れる可能性が高い土台部は全てWRCにすればよかったです。

屋根は枠を作ってから乗せるには重くて持ち上げられないだろうと考え、切り欠きした材を1本づつ乗せていきました。
切り欠き加工しておくと、コーススレッドで留めなくとも狙った場所にはめておけるので楽でした。
ただ、土台がねじれていたせいで曲がって枠がついていたせいで、一部の屋根材がはまらず強引に押し込みました。
強引に強制できたのも欠き加工をしておいたおかげです。

屋根材を全て配置したあとに、屋根に登ってコーススレッドで留めていったのですが、かなりぐらぐらして怖かったです。
そこで、写真に移っている斜めの材を追加しました。中段ぐらいの高さに1面あたり2個づつの筋かいの追加です。
十字に枠を組んだせいで、長い筋かいを設置できませんでしたが、これでかなり安定して安心して屋根に登れるようになりました。

手前側中央が茶色くなっているのは、窓の部分にウッドステインを塗ったからです。
どうせ雨漏りするのだろうからと気休めに塗装したのですが、面倒になってきて前面側しか塗装しませんでした。
塗装した効果はあまりないと思います。ただ、完成から1年たってみても特に窓から雨漏りはしていないようです。


屋根材と壁材の張り付け(2008/10/13,10/19)

屋根材と壁材張り

3連休中に小屋を完成させるつもりでしたが、トタン壁を張っている途中で暗くなり始め時間切れとなりました。
次の週に残りのトタン壁と周囲に木材を張りました。

屋根材はメタリンプラスシートという屋根材を使用しました。
比較的に安価の割には見栄えもそんなに悪くなく、施工もしやすくてよかったです。
1枚の長さが2mと長く、今回の物置小屋のサイズだと無駄なく張れたのもよかったです。
ただ、慣れない屋根上での作業で思ったより時間がかかり屋根を張るだけで3時間ぐらいかかりました。

壁材はかなり悩みましたが、安くて施工が簡単そうだったのでトタン板にしました。
これが失敗で、トタン板を切るのもうまく行かず、まっすぐ張るのも難しく、見た目も悪く、
3連休の最後の日で時間もなくなってきて、かなり投げやり状態で張っていました。
コーススレッドではなく、釘で固定なのでトンカチで叩きながらだったのですが、これも面倒でした。
10/13に4分の3ぐらいの壁を張って作業を止めた状態は、トタン壁は曲がってついているし、
トタンの端部が波打っているしで、見るも無残な姿で、既成物置小屋を購入すればよかったと後悔しました。
写真も撮る気が起きなかったですが、今思うと撮っておけばよかったかな。
全てが完成した今では、安くできたし、まぁいいかと思っています。錆が出始めたら張り替えかな。

10/19に残りの壁と周囲に木材を張りました。近所の人に「木を張ったら良くなったね。」と言われました。
本音は良くなったというより、少しはマシになったということでしょう。
新築が多い住宅街の中に10/13の状態の小屋(畑のほったけ小屋よりボロイ)が近所にあったら、私もなんか嫌です。


ドアの取り付け(2008/10/25)

ドアの取付

ドアはホームセンターで安売りしていたWRCで枠を作り、枠の上の表側に安い杉板を並べて張りました。
杉板が曲がっているので、すき間が開いています。
ドアの周囲はWRCの1×4材を半分に縦割りして使っています。
縦割りにはスライド丸のこが使えないので、30年以上前の丸のこセットを使用しました。
丸のこを専用のテーブルの後ろにつけると、テーブルソーの代わりになるというものです。
ウッドステインで塗装したとはいえ、杉板なんで悪くなるのは速そうです。

完成当初は雨でドアが伸びたり縮んだりして気になっていましたが、今は落ち着いたのかあまり気になりません。
特に開けにくいとか閉めにくいとかはなく、スムーズに開閉できています。
ただ、ドア全体が下がっているようで、南京錠用の掛け金の位置がずれて鍵をかけられなくなっています。


ドアの裏側

ドアの裏側です。
このWRCはホームセンターで在庫処分品で25mm×140mm程度でした。裏側で直接雨が当たらないので塗装をしていません。
なかなかよさそうな板だったので、杉板がダメになりドアの補修をする際は再利用したいですが、無理かなぁ。
一応、手元にあったL字の金具で補強しています。もっと大きな金具で何ヵ所か補強した方がいいのでしょう。
ドアの取っ手側(蝶番の逆側)が下がってきています。(最初は下がりましたが、その後は下がりませんでした。)


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