SWH建築回顧録 出会い〜竣工を思い出して

7.着工から竣工まで
 

     着工から竣工まで 

    
2003年2月17日(月)、地鎮祭より1週間が過ぎ、着工となりました。
(予定より半月遅れています)
   建築地と私たちが夫婦が住んでいたところは離れているので、毎日は行けなかったのですが、
   大体、一週間に1回土曜日に見に行きました。
   義父には、毎日見に行ってもらい、職人さんたちにも差し入れをしてもらいました。
   義母は、70歳の齢ながらお勤めをしていたので、私たち同様に週1回の見学でした。

    さて、予定よりも遅れて着工したものの、さらに工事の進み具合も遅いようです。
   どうやら、他の現場の工事が遅れているようで、そちらに人手を取られ、長らくお一人の大工さんが黙々
   と作業されていました。

    どんな工務店さんが実際の施工にあたられるのだろうと不安に思っていたところがありますが、
   大工さんたちは、とても感じのよい人たちでした。
   ところで、義父は、悪気はないのですが、結構思ったことを素直に口にするところがあります。
   毎日現場に通う中で、疑問や質問、希望・要望まで、いろいろと話したことでしょう。
   大工さんや他の職人さんたちも、私たちと義父、施主様が二人いるようで、随分と困ったことがあったの
   ではないかと思います。また、 一度、職人さんと喧嘩になってしまったことがあったようです…。

    さて、建築では基礎が何よりも大切なのでしょうが、
   基礎工事は地味ですから、当時私は積極的に見たいと思えなかったので、ダンナさんにお任せしてまし
   た。パネルが立ってお家の形や間取りが見えてくると、現場に行くのがワクワク楽しみになりました。

     今こうして振り返ると、できる限り建築過程は見に行った方がよかったと思いました。
   どうしても、間違いや図面とは違うこと、現場の判断になること、実際を見て、こうした方がよいかな〜と
   いうことが出てきます。
 
    特に、照明、壁のブラケットは、平面図では取り付けの「高さ」、また微妙な位置がわからないので、
   大工さんや電気屋さんとの現場での打合せが必要なのだと思いました。こちらが思っていた位置や
   高さと違ってしまい、申し訳ないのですが、やり直してもらったところがあります。

    間違いはつきものですから、SWHさんや工事の方々を非難するつもりはありませんが、
   どんなことがあったかを記録しておきます。

     <部材の間違い>
      ●屋根瓦が違う
         瓦をすべて屋根にあげて半分くらいは施工されていたときに気がつきました。
         これは、仕様確認書が間違っていたのに気がつかずにいたためです。
         私たちはてっきり希望したものの品名だと思ってOKを出していました。私たちにも非がある
         わけです。職人さんには非が無く、大変に申し訳なかったですが、やり直してもらいました。
      ●玄関のタイルが違う
         親世帯と子世帯では、異なるものを採用したのですが、子世帯に、親世帯と同じものが貼ら
         れていて、ほとんど完成状態のときに気がつきました。
         親世帯のタイルの方が少しばかりお高いものなので、そのままの方がよかったのかもしれま
         せんが、やはり希望の色合いと違うので、申し訳ないのですが、やり直してもらいました。
      ●ウオシュレットが違う
         少しばかり機能の多いものにしたはずなのに、そうでないものであることに、入居後1ヶ月くら
         いして気がつきました。何か足りないような?とは感じていたのですが…。
         勿論、交換になりました。

    <施工の間違い>
      ●洗面台の高さが違う
         標準よりも少し高くして80cmのはずだったのが、標準72cmくらいの高さになっていました。
         やり直してもらいました。
      ●寝室からWICへ入るドア位置が少しずれていた
         まだ上棟確認の時だったので、やり直しもそう大変でなかったと思います。
      ●リビングの梁の照明の位置が少しずれていた
         配線が出ているときに、アレ?と思っていたのですが、確信が持てずに言い出せずにいて、
         バッチリ照明器具がついてから、やっぱり違ったので申し上げてしまいました。
         やり直してもらいました。

  <図面の間違い・変更>
      ●梁の高さ位置が図面とは違う
         どうやら図面の方が間違っているとのことですが、構造に関わることなので、
         そんな間違えがあるのかな?あっていいのかな?と不安に思いました。
         カーテンの取り付けや、梁に付ける予定のスクリーンについて再検討することになりました。
      ●天井点検口の位置が図面とは違う
         照明の施主支給・施主工事の段階で気が付きました。
         どうやら、変更になっていたようなのですが、知らされていなかったので…。
         購入した照明器具を取り付けることができずに、買い直すことになりました。

  <施工のミス・不良など>
      ●窓の三層ガラスの中央のガラスに傷がありました。
         そのガラス一枚のみ??の交換になりました。気密的に問題はないのかしら?
      ●一部クロスの仕上がり不良
         施主検査後、引き渡し後に、何度かやり直してもらいましたが、どうもきれいに貼り上がらない
         ので、そのリビング壁とキッチンダイニング天井をピーリングに変更してもらいました。
      ●洗面所クッションフロアの施工ミス(確信犯???)
         入居後に気がつきまして、やり直してもらったものですが、そのやり直しも不良でありました。
         これはちょっとお怒り…。
      ●テレビアンテナ線の断線
         入居後、テレビが映らない。
         「何でだ〜?」と首をかしげていたときに、「もしや…」「まさか…」と思ったところ、
         ズバリ予想的中!でした。照明位置をやり直してもらったときに誤って切ってしまったようです。
         少し面倒な作業になりました。
      ●トイレ手洗いの排水管のパッキンが違う(確信犯???)
         入居後、何だか悪臭がします…。
         2ヶ月くらい様子をみましたが、やっぱりこれは変だと思い、点検をお願いしたところ、
         パッキンが全く違うもので、パッキンの役目を果たしていませんでした。パッキン交換です。
         これはちょっとお怒り…。


    以上の経験より、何か変だな〜、違うな〜と感じたときは、違っていることが少なくない。
   今は違うようだけど、最終的は正しくなるのだろうから、素人が途中で変な口出ししちゃいけないと、
   勝手に合点することにしていたのですが、やはり遠慮無く聞いてみるのにかぎります!
   やり直しの作業は本当に心苦しいし、大変なことですから。工期にも関わってきます。


   

    上棟打合せは、2003年5月10日(土)でした。(遅れは遅れを呼び、予定より1ヶ月遅れています)
   SWHから営業さん・上司の方・と設計さん・工事監督さん、ワコールのICさん、
   大工さん、電気屋さん、水道屋さん、設備屋さんなどが集まり、いろいろな確認作業です。
   二世帯分になるので、かなりの長時間に渡りました。ヘトヘト、ヨロヨロになりました。
  
    そして終了後に、簡単な会食をもうけました。
   この場で、一週間に一度しか来られない私たちも、大工さんたちといろいろお話しすることができて、
   打ち解けあうことができたと思います。
   ささやかですが、皆さんに、お祝いとして日本酒とお赤飯をお渡ししました。
 
    さて、予定より1ヶ月の遅れですが、引き渡しは予定の7月の末には間に合わせるとのことです。
   んんん…、無理してそんなに急がず、丁寧によいものをつくってほしいのですが…。

    家の部屋の様子が見えてきて、6月、7月になって、新たに購入するダイニングテーブル&チェア、
   デスク用チェア、ベッドなど…家具選びにも奔走しました。
   SWHに似合い、SWHとともに時を刻んでいく素敵なものを選びたいものです。
   

    

    照明の施主工事は、2003年7月21日(月)でした。(やはり1ヶ月以上の遅れです。)
    私の友人○泉くんに頼んだ照明の施主工事です。
    当初、6月中旬を予定していましたが、延びに延び?7月18日としたのも延び、この日となりました。
     私は仕事を終えた夕方に現場に赴きました。
     職人さんは、屈強?な若者お二人でした。
   「○泉さんには、いつもお世話になっています!」と元気なごあいさつです。
     きっと無理矢理かり出されたんだと思います。 (私は何のお世話もしていないのに、ごめんなさい。)
     2世帯分なので、照明は55個にもなり、シーリングファンも1台ありましたが、 一日で全部取り付け
   てもらいました。 (普通は2日はかかるようですが、儲からない仕事に2日もかけられませんよね。)

    仕事を終えてお帰りになったお二人が、私の友人○泉くんにもらしたことは、
    「あと1週間で、本当に、竣工して引渡しできるんでしょうかね〜??」
     玄人目から見て、とてもそうとは思えない状況のようでした。
 
    工期的に無理にならば、引渡しを延ばしてよいと私たちは何度か言ったのですが、
   SWHさんは、いえ大丈夫です!間に合います!間に合わせます!というばかりでした。
    そりゃ〜、むやみ簡単に工期を延ばすのもよくないでしょうが、
    施主様としますと、出来上がり仕上がり具合が何より気になるのです。
   いろいろと突貫工事になったのでしょうが、不良や不具合がないといいのだけど、心配だな〜。 


   

    ついに施主検査は、2003年7月28日(月)でした。(何とか7月中に…間に合わせたようで)
   上棟打合せと同様、いろいろな関係者が集まりした。
   不具合箇所がないかの確認、また、いろいろな設備の使用法などのレクチャーです。
    クロスや床などの傷はちょこちょことあり、付箋を貼っていきました。
    このときは、目立って大きな問題は無かったと思いました。
    二世帯分ありますし、いろんなことで頭がいっぱいになりますから、
    実際には、後になってから、住み始めてからわかることが結構あります。
   2階のバルコニーはまだ完成していませんので、入居後に造作が続きます。
     外構作業も入居後に始めることになりました。
 
    先にも述べたクロスの仕上がりの不良ですが、昼の明るいうちにはわかりませんでしたが、
   夜になって、照明による陰影がでるようになると、あれれって感じにわかりました。
     
      いろいろなことを思い出している中で、この日のことは、何故だが記憶が薄いのです。
   ついに、できたんだという思いはあったのでしょうが、完成の喜びというより、
   気がついたらゴールいた。突然にゴールが現れた、これで終わりなんだ…。という寂しさでしょうか…。
    私たちのお家のはずですが、急に他人様のお家を紹介されたような心地でした。


     

    気密検査のC値は『1.2』でした。
   
HPで見る測定の器具と様子を見てみたかったのですが、残念にもいつの間にか終わっていました。
   C値1を切っているお家が結構多い中で、予想通り?素晴らしく良い数値ではなく、ちょっとショック
   なのですが、SWHという温もりに惚れたのですから、多少の気密性に差異に目くじら立ててはいけ
   ないと思うことにしました。
   ※C値1未満の場合、小数点第二位の数値まで表記しているのをオーナー様のHPで見かけますが、
     それならば、同じ有効数字2桁でも、我が家の場合は、1.15なのか、1.24なのか気になります。


    これは余談ですが、
   この施主検査の日、車で自宅から現場に向かう高速道路の料金所の手前で、
    いつもダッシュボードにあるはずの高速券がいくら探しても見つからないのです。
    「えっ?!もしや…」 
    車を降りてよく見ると、カギ穴がこじ開けられた跡があり、車内の小銭もなくなっていました。
   そう、車上荒らしにあっていることがわかりました
    こんなこと初めてのことで、買ったばかりの高速券でかなりの金額になるし、車のボディも凸凹となり、
   何よりも施主検査という喜ばしい日に何と言うことかと、ショックでたまりませんでした。
    おそらく先週土曜日に、建築現場に行った後に寄った有明の大塚家具の駐車場で被害にあったのだ
   と思います。
    さて、こういうときって、どうしたらよいのでしょうか。
   空き巣に入られたら、警察に届けるでしょうが、 車上荒らしでは?
   被害にあった日時も場所も断定できない状況だったので、届けずじまいです。


   

    引渡しは、2003年7月31日(木)でした。(何とか7月中に…間に合わせた)
   施主検査から3日後に引渡しとなりました。
    私は立ち会うことができず、ダンナさんだけで、現場で行われました。
    室内外のカギをもらい、保証書や住まいの手引きをもらったようです。
   このときまだ施主検査時の不具合などを補修するのに、業者さんが結構入って作業していたようです。

    
この日、私はというと、アパートからの荷物の積み出し作業、引越しが同時進行していたのです。
 
   この日に、まずは荷物を搬出してトレーラーに保管して、翌日に新居に搬入するというシステムです。
    引渡しの感慨にふける暇もなく、引越しの作業にてんやわんやです。

    7月末には、絶対に引渡しをする!とのことだったので、 親世帯も子世帯ともそれぞれの家賃の
   こと、引越し後の片づけのことを考えて、月末の31日に引越しを設定したのですが、
   引渡しが遅れたので、引越し日と同日になってしまいました。
  
    そしてし、この日は、長年暮らしてきたアパートで過ごす最後の夜ともなったわけです。
    家具や荷物がなくなり、ガランとした部屋、クロスのしみがあからさまになり、暮らしたきた年月、
   ここでのいろいろな出来事がよみがえってきます。
   今日からは思い出となってしまうのですね…。 感傷的になります…。


      引越し・入居 

    
引越し&入居は、2003年8月1日(金)です。
      この日、部屋の残りの荷物を積み出して、新居に向かいました。
     新居では、私たちの荷物を運び入れと、親世帯の荷物の運び入れがあります。
     親世帯は、仮住まいの荷物と、保管庫に預けてあった荷物の両方です。
     同じ業者さんなので、段取りよくやってくれますが、2世帯分ですから大変です。
 
    さて、一番、苦労したのは「仏壇」でしょうか。
   仏壇のサイズに合わせて仏間をつくったのですが、義父がサイズを間違えていたようで、
   隙間がほとんどなく、入れることができません。もはや、仏間の作り直しかと思われましたが、
   作業メンバーの中のプロ中のプロに交代すると、苦戦しながら多少すり跡はついたものの、見事に
   入れることができました。流石です!(もう二度と出すことはできません。)

   親世帯は、荷物が多く、入りきれないで、しばらくの間、戸外にブルーシートをかけ溢れていました。
   子世帯は、これだけもの荷物が、アパートの狭いスペースによく入っていたものだと感心してしまい
   ました。

    ここで、引越し業者さんのことなのですが…。
   実際に引越し作業をしてくれた人たちは、とってもよい方たちだったのですが、
    電話で応対していた担当者の方、ヒラではなく、ちょっとは偉い方のようなのですが、
   実は、この人が最低!最悪!の人でした。
    SWHさんが紹介してくれた業者さんの1つでしたので、信頼して他社と合見積もりも取ることなく、
   二世帯分の引越しをすべてお願いしたわけですが、あまりにもの高飛車、失礼極まりない横柄な
   応対なのでした。私たちは無茶苦茶なことをお願いしたわけではないのですが、私たちに何か非が
   あるようなことを言われて、 ダンナさんも私も、かなり怒り心頭!不愉快でたまりませんでした。
    お客さん相手の商売をしている態度とはまったく思えませんでした。
    (もう引越しの予定はありませんが) この業者には、絶対に!二度と頼まない!!と思いました。

    これまた余談ですが、
   施主検査のときは車上荒らしでしたが、この引越しの日は駐禁で切符を切られてしまいました。
   引越しのために車を敷地に置けませんでしたので、やむを得ず近所に駐めていましたら、案の定
   でした。トホホ…
   「引越しで…」といくら言い訳しても、やはり警察はきいてくれませんね。
   そのような理由でしたらと、「駐めるところは近くに(いくらでも)あるのですよ。」 
   とてもお優しく微笑まれて、近所のコイン駐車場を記した地図をくれてました。
   あ〜また、引越し&入居という喜ばしい日に、それも自分の家に駐車場があるにもかかわらず…
   何てこった〜!悔しい!

    
バルコニーと外構作業が続きますが、親世帯&子世帯ともにSWHの暮らしがスタートしました。

      謝辞  
      SWHの皆さま&工事担当の皆さま 

   営業○合さん、上司○谷さん、設計○村さん、工事管理○さん、IC○松さん、施工業者の皆々様
    本当にありがとうございました。
    特に、○合さんには、昼夜問わず、質問したり、相談したり、お願いをしたり、職場にも来て頂いたり、
    沢山の面倒をおかけしましたが、嫌な顔一つせず、いつもにこにこ笑顔で、全力投球ご尽力頂きました。
    20代前半という若さが醸し出すフレッシュで直向きさは、有り難いものでした。
    もしあの日に、○合さんが訪ねてこなかったら、○合さんが担当でなかったら、 
   今、私たちのSWHはなかったのです。本当にありがとうございます。
   ○合さん、○さんともに御退社されてしまいましたが、
   会社を離れても、この家はいつまでも、お二人によって完成されたお家です。忘れずにいて下さい。(*^_^*)

    私の友人の皆さま    
   
   設計プラン、仕様選びにアドバイスしてくれた、○岡くん、
    キッチンや照明など施主支給の手配をしてくれた、○橋くん、○泉くん、
   照明プランを担当してくれた○崎さん、
    それぞれのお仕事が忙しい中に御面倒かけましたが、お陰様で、無事お家が完成しました。
   感謝しています。本当にありがとうございます。
      たくさんのSWHオーナーの皆さま
   
   オーナー皆さまの素晴らしいHP、オーナー皆さまによるMLからには、多大なるお知恵等を拝借させて
   頂き、お世話になりました。本当にありがとうございます。
    その中でも、横浜のカリスマ機長殿の充実したHPは、数ヶ月遅れての作業になっている私たちにとって
   は、まるで教科書、バイブルのような存在でした。心より御礼申し上げます。
    カリスマ機長殿には、建築中ばかりでなく、SWHの日々の暮らし、メンテナンスに、
   見習うにも足下にも及びませんが、SWHオーナーとしてあるべき姿を教えて頂いています。


     
たくさんの人によって完成したSWH、私たちはお家も暮らしも大切にしていこうと思います。