ながやま的 釣りのはなし

 (7)

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冬の釣りと言えば、一般的には、ワカサギ釣りなどが有名です。しかし わたしは海釣り専門なので
経験がなく、知識のみで説得力に欠ける恐れを覚悟のうえでー
この度は、冬のワカサギ釣りから始めたいと思います。

湖のうえに張った氷にドリルで穴をあけて、そこから糸をたらして釣る様子は、どこかで見た事があるかと思います。 その糸には、タテに並んで沢山のハリが付いていて、幅広く泳ぐワカサギを効率よく捕まえる仕組みになっています。一本のハリで捕まえるより、二本のハリ。ハリで捕まえるより、網で捕まえる という理屈です。

湖の中に一つの本棚があると思ってください。下の段、真ん中の段、上の段と、おおむね3つに分かれるとします。ワカサギは、だいたい「上の段」にいるのですが、そうは言っても それのどの辺りにいるか分かりません。なので、「なるべく広範囲にハリを泳がせたい」というねらいなのです。

上の段のサカナを「ウワモノ」 下の段のサカナを「ソコモノ」と呼んでいます。真ん中の段に居るものを 「ナカモノ」とは言わないのですが、あるいはそういう呼び方も出来る訳です。釣り人の間では、ソコモノの方が釣りやすいという常識があります。大体が海の底に居るわけですから、いる場所が見つけやすい訳です。反対に、ウワモノは、時間や天気などで、泳ぐ場所が連続的に変わるので、難しいと聞きます。ただし いったん釣れ始めると、どんどん釣れるのがウワモノです。ウワモノは、群れを成して泳ぐ類のサカナが多いからだと思います。
わたしは どちらかと言うとソコモノ派であります。

ここで 一口メモ。 一回の釣りで100匹釣ることを 「一束釣り(いっそくづり)」と言います。束というのは和紙を数えるときの単位なのですが、釣り用語では、100匹くらいを意味するらしいのです。たくさん釣ったというニュアンスなのだと思います。

さて、やったことのない釣りのはなしをして、頭でっかちになったところで、最後にワカサギ釣りに必要な小道具を紹介して、トドメをさしたいとおもいます。ワカサギ釣りに必要不可欠なもの、それは「お皿」。釣ったサカナを氷の上に置くと、ひっついて取れなくなるのです。なので、一旦お皿に置くのが良いと言うわけ。ま、携帯コンロとアブラを持っていって、すぐさま唐揚げにするのが一番いいのですがー。

早く暖かくなって、実質的なフィッシングライフを送りたいと願うばかりなのでした。

(つづく)

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