ながやま的 まぐろ釣りのはなし

(3)

「目指したのは絡まない快適さ」

ある広告のキャッチコピーなのですが、何だかお分かりでしょうか。洗濯機?ではありません。
ここは釣りのコーナー。 これは「リール」と呼ばれる釣り具のコピーです。
なんてことない広告ですが、時々あまりにも大げさで、つい笑ってしまうものがあります。
 今回は、何かと気になる釣り広告のコピーを、紹介してゆこうかと思います。

 まずは 誰にでも理解のできる模範的なキャッチコピーからまいります。
 「釣り人が 待ちに待ったカレイ竿」 「この性能で、この価格」 「ルミックスが 釣れる訳」
など。 これらは、何の広告であれ、「ああそうか」と何事もなく済んでしまいます。又 専門用語が分からなくとも 
「ジガー憧れの超大物をゲットする」や「ナチュラルサスペンドという新設計」などのコピーは、なんとなくスマートな感じで 大丈夫です。わたしが 笑ってしまうものは、もっと大げさで、抽象的なたぐいの広告なのです。
コピーだけでは何の事だか分からないかもしれませんが、いくつか並べてみます。

 「アピールが違う」   「ヒット&感動」   「掛かってきなさい」   「陸っぱり エキスパート」
 こういうコピーを発見してしまうと 「うまいコピーだ」と関心すると同時に なぜか笑いがこみあげてきます。
その他に、一見まともなのだけど、少し気になるものとして
 「大物対応〜挑戦的ロングボディー誕生〜」 「狙いは繊細に あるいは大胆に」 「渓師(カッパ)たちよ」 など
王道のあて字にも ひどく無理を感じます。
 先日釣り雑誌を眺めていて「スッポン」という釣りバリを見つけました。 一瞬スッポンを釣るのかな?と
思ったのですが違いました。吸い付くようにハリに掛かる様子を指しているとのこと。
今はその「スッポン」の行方が気になります。ゆくゆくは改良が進み 「スッポンU」とか「スッポンDX」なんかが
登場するのではないかと心配になるのです。

 皆さんも釣り具店にお立ち寄りの際には そんな楽しい釣り具の世界をぜひとも満喫してみて下さい。
ちなみに わたしの釣り竿は「波路(なみじ)」というファンタジックな名前がついています。
この想い とーどーけー 

(つづく)

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