なぜだのミニ・ギャラリー

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■川柳サロン■

5〜6月の作句から・・・

消えない傷の記憶・・・若い日の挫折と別れ

【旅立ちの車窓を駆ける母の影】

【ひた走る鉄路の果てに子らが待つ】

【過疎のまち道の終わりに養護棟】

【添い寝して本読む横で子の寝息】

【殻閉じる子らが見透かす嘘の愛】

【傷心でさまよう空に星無数】

【体罰はすまいと決めた子にぶたれ】

【無力知り子らの顔見ず辞表書く】

【タンポポのじゅうたん映える駅の春】

【園出た子いまどこ澄んだあの瞳】

★上記の作品は、思いがけずにも平成12年度・「さっぽろ市民芸術祭」の
川柳部門で、奨励賞を受賞させていただきました。

鯉のぼり親子バラバラ乱気流
この作品は北海道新聞・読者時事川柳【三浦強一・選】に
5月12日掲載されました★

【つむじ風 家内迷走 要注意】
★この作品はNHK-TV・北海道「だいすき北海道」の
お天気川柳コーナーで6月6日に紹介されました。

【もしかして 拾った夢は 捨てた夢】
★この作品は、「きまぐれ川柳」というHPで紹介
していただきました。


01 May, 2000

【ツタの張る窓から望む春景色】

02 May, 2000

【枝の先ほんのり色香五月晴れ】

【鯉のぼり親子バラバラ乱気流】

【さりげなく粋に着こなす短文詩】

04 May, 2000

【日に三度クスリ飲む日々ダイエット】

【わがページ見られて照れて元気出る】

05 May, 2000

たまりかねて、怒りの三句

【連休にビシッと休む あほバンク】

【デービッド土日祝日役立たず】

【休み増え貯え減ってやけっぱち】

06 May, 2000

【17で人生狂う誤死地後】

・・・「死地」とは、生きる望みのない危険な場所のこと。

投稿 テーマ「携帯電話」

【携帯をハサミのように使い分け】

【耳に当て幸せそうに遊歩道】

【マチじゅうがスパイ映画のワンシーン】
08 May, 2000

【あらイヤだ かけている人すぐ隣り】

【影ひとつ裏階段でピッポッパ】

【ネット裏で携帯片手に自己顕示】

09 May, 2000

【我が子にも嬉しいレスの贈り物】

13 May, 2000

【願かける術後の視界ハイビジョン】

16 May, 2000

【アラベさん水面に浮かぶその句好き】

【休みの日天気ばかりが上機嫌】

【灯油足しぬくさが戻り足のばす】

17 May, 2000

□初めて「連作=あるテーマで複数の句を詠むこと」に挑戦してみました。

◎初の連作 テイク・ワン

傷のある記憶

【旅立ちの車窓を駆ける母の影】

【ひた走る鉄路の果てで子らが待つ】

【一本道その突き当たり養護棟】

【愛に飢え差別に耐える子らの家】

【添い寝して本読みせがむ子の寝顔】

【外出の闇路を照らす満天の星】

【殻閉じた子の抵抗に無力知る】

【殴れるかその子に迫り倒される】

【孤立してむなしさ胸に辞表出す】

【たんぽぽの絨毯映える駅の春】

19 May, 2000

◎初の連作 テイク・ツウ 

消えない傷の記憶・・・若い日の挫折と別れ

【旅立ちの車窓を駆ける母の影】

【ひた走る鉄路の果てに子らが待つ】

【過疎のまち道の終わりに養護棟】

【添い寝して本読む横で子の寝息】

【殻閉じる子らが見透かす嘘の愛】

【傷心でさまよう空に星無数】

【体罰はすまいと決めた子にぶたれ】

【無力知り子らの顔見ず辞表書く】

【タンポポのじゅうたん映える駅の春】

【園出た子いまどこ澄んだあの瞳】


23 May, 2000

【早朝の信号無視の爽快歩】

【収集日散乱ゴミが散歩止め】

【寺前のキャッチコピーに清められ】

【門前のキャッチコピーに足留まる】

25 May, 2000

【千流で構わないから独り詠み】  

28 May, 2000

朝刊との対話〜サイエンスからCMまで〜

【終末美 惑星状の星雲の】

【燃え尽きたイレブン綺麗なみだ汗】

【高いけどこりゃ楽チンだ新レンジ】

※上の三句は、毎日新聞5/28朝刊を題材にしました。

【仏滅の次の日に来る大安日】

【限界をちょっと広げて元気だそ】

【カメラのズームその伸び縮み色っぽい】

【人世界つまらないからモノ売れる】

【ある人を一こま見ても人見えず】

31 May, 2000

☆投稿 お天気川柳 01

【降り口で傘を売るバス客ニマリ】

【つむじ風家内迷走要注意】

【ミスはなし ただズレただけ名せりふ】

☆投稿 テーマ「野球」

【球拾い 無くして泣いた 夏の芝】

【球来るな 祈って守った 初ライト】

【へらへらと笑うなベンチ 終わるまで】

【白布を降って降参? 巨人軍】

【来世紀 鉄の下着で女子野球】

【人工の雨や風ある ドームいい】


07 June, 2000

☆投稿 お天気川柳 02

【初デートふたりの窓に虹かかる】

【そよぐ風 リラの香水 街に色】

【雨上がり 紫陽花濡れてエメラルド】

08 June, 2000

【雨予報ワゴンで湿る花火束】

【巡り来る御輿仰いで福の顔】

【常連のコーヒー店の苦み増す】

19 June, 2000

【ああ選挙生きるか死ぬか運だめし】

【信号を平気で無視の伊達男】

【声かけて欲しいと想う端のひと】

20 June, 2000

【亡き父の青春見つけアルバムに】

28 June, 2000

【傘折れて服はグショグショなみだ顔】

【久々に太陽シャワー足軽く】

30 June, 2000

【川柳が 宙を飛び交う E時代】

【ああたぶん 自分の前世 ろくでなし】

【目覚めたら 初恋の娘と モーニング】

【もしかして 拾った夢は 捨てた夢】


●2000年1〜2月の作句集        

●2000年3〜4月の作句集  

●2000年7〜12月の作句集

●川柳 て・ん・し・ん・ら・ん・ま・ん【2001年1月以降の作句集から】


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