■天羽 牛郎の新句嘆句 〜2000.12.■

20 December, 2000

【冬の巴里 木枯らし歌うノクターン】

21 December, 2000

バッハイヤーに別れを告げると、
ヴェルディ(没後100年)が
待っています。元気を出して生きましょう。

【音楽の星座を探す長い夜】

22 December, 2000

★夜想曲・第8番
【キーシンのショパンをかけて 宵の部屋】

24 December, 2000

【落日の裸の木々にグローリア】

25 December, 2000

【子の荒れた心に響く音は何】

26 December, 2000

【さあ飛ばそ 言葉の紙のヒコーキを】

28 December, 2000

【幸せも支払いも先 初もうで】

30 December, 2000

【晴れ着ギャル ぴょんぴょん跳ねて初もうで】

【金貸しの貼りビラばかり目立つ冬】

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16 December, 2000

【もう一歩で世紀をまたぐ お正月】

20 December, 2000

【きょうの雪化粧上手ね 冬の森】

12 December, 2000

・・・アンドラーシュ・シフのバッハ・・・
【ああいいなシフの音色は 至福の夜】

07 December, 2000

【クリスマスツリーに負けず咲く生花】

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28 November, 2000


【お巡り氏 帽子なければ何のひと】
【おまわりさん帽子飛ばして大慌て】

02 December, 2000

【待ち疲れ見上げる空に金の雲】

【ドカ雪にやりくりつかずノーダイヤ】

04 December, 2000

【氷点路じっと待つ顔 鉛いろ】

【途切れなく続くクルマに目を伏せる】

【葉にダイヤ 揺れて水滴 陽にキラリ】

06 December, 2000

【ひだりみぎ前も後ろもまたクルマ】

【かすめとるコーディネーター脳チェック】

【落書きで名画ロケ地も地に落ちる】

【カタログを集めて重い気も肩も】


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11 November, 2000

【読めますか一句に込めてる隠し文字】

19 November, 2000

【寒い朝パヴァロッティ聴きあたたまる】

20 November, 2000

【ほかほかのパンを抱いて凍り路】
【渋滞のミラーに映るナナカマド】
【世紀末政治バタバタ部屋そうじ】

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01 July, 2000

【グラグラと 日本の歯ぐき ゆがんでる】

【ドア閉めて コソコソなにの 危機管理】

【伊豆諸島 朝昼晩と 猛暴れ】

07 July, 2000

【時忘れ 宇宙見つめて夢ごこち】

【停止して やっと気付いたの罰印】

【七夕に バタバタ探す恋相手】


11 July, 2000

【マニュアルがないから素敵まなび愛】

【テキストを買っては決意の繰り返し】

【変身を夢見て通う美容塾】

29 July, 2000

【炎天下アイドリングに血が上る】

【濡れ舗道ちゃりんこガチャン恋火花】

【マネキンのヌードにドッキン寂しき夜】

【空き家の入り口に咲くしおれ花】

【あこがれのあのこから来た夏だより】

【無作の日カラダの奥にマグマ燃え】

【わが母校なんの間違い甲子園】

【ワイドショーよくも毎日殺しネタ】

【一輪の花のいのちに心とめ】

【星雲のごとく広がるネット海】


31 July, 2000

なんと今日の札幌は36度。突然の猛暑で
歩いていて意識を失いかけました。
ちよっとオーバーかな。

【太めでもやっぱり夏なら涼しそう】

【前をゆく大胆ギャルに目が眩み】

【夏散歩100円ショップの籐ぼうし】

01 August, 2000

明日が分からないから何とか今日を生きていけてる
気がしますね。誰かが描いた理想の未来に
引っ張られていく人生、そんなのイヤだ。という心境が強いのです。

【ヒトはヒトでもつながれば人と人】

08 August, 2000

夏の高校野球始まりました。ボクの母校、
札幌南がPLさまと対戦。

【たまたまとまぐれを笑え勝ちは価値】

09 August, 2000

【あの涙忘れられずに歳忘れ】

21 August, 2000

【カットソーと変な和製語婦人服】

※あなたは、カットソーの意味、正確に言えますか?

25 August, 2000

ことしの長い夏、札幌の街を闊歩する女性が
ひときわ輝いて見えました。最近は水着の
ようなファッションで、若さと美を大胆に
主張する若い娘さんが増えました。
何とも眩しく、嬉しい夏でした。

さて昨日は、大通公園でつなぎトンボを何組もみかけました。
残暑の中に秋の気配がちらりですね。

【散水の芝生を泳ぐ連れトンボ】

08 September, 2000

日々の暮らしのひとこまや、ちょっとした街の風景の中に
音楽を感じる時があります。そんなチャンスが
増えるのは秋の季節かもしれません。

【みどり濃い 並木の路に 黄のひと葉】

09 September, 2000

【人生を どんな時でも 見てる空】

13 September, 2000

【バッハの宵 十五夜の月 空高く】

9月12日、和波たかよし氏のヴァイオリンリサイタルを
キタラで楽しみました。特に印象に残ったのは
バッハの無伴奏パルティータ第二番から・シャコンヌ。
会場を出ても、その響きが消えずに残っていました。
見上げた空に顔を出した十五夜の月も
ブラボーと叫んでいるように思えたのでした。

14 September, 2000

【雨の朝ウィンナワルツにくもり晴れ】

15 September, 2000

【古楽通 かなり歴史に詳しそう】

16 September, 2000

【耳澄ます 心の箱を響く音に】

17 September, 2000

【知らぬ名や 曲名探し 考古楽】

【スイッチオン 音楽辞典 横に置き】

「いつでも、どこでも、片手でひける」と
帯に書かれた音楽辞典を買いました。
音楽之友社で出しているポケット版です。
ライナー・ノーツの知らない言葉に
「ふ〜ん、なるほど」・・・聴く楽しさが
深まります。略語表も面白い。
string. だんだんせきこんで、とか
gliss. 音と音の間をすべるように
・・・なんていうのもあるんですね。
では、皆さま今日も anim.(animato 伊・元気に)!

22 September, 2000

【国勢の調査も次はネットでしょ】

【問う客に愛想足りないバスのボス】

【そこかしこ工事の歩道 二輪避け】

【聴き初めのフィンジなかなか いい感じ】

来年が生誕100年となる英国の作曲家・Gerald Finziの
CDを初めて聴きました。心にじ〜んと染み入るいい感じ・・・第一印象。

25 September, 2000

【競技より選手の美貌楽しむ夜】

03 October, 2000

【ああ五輪 聖火消えても美技消えず】

07 October, 2000

【客のない孤島のサロン 舞う落ち葉】

08 October, 2000

【アバド振る 泣ける変奏 我忘れ】

ベートーヴェン作曲、第九交響曲の第三楽章。あの変奏曲にはいつも
心を熱くさせられる。つい最近、BSで聴いたアバド指揮・ベルリン
フィルのライブ録画による演奏もとても素晴らしかった。

09 October, 2000

【秋風に むなしく揺れる 空きボード】

【落書きが 墓地にないのは まだ救い】

【いつまでも 旬とはいかぬ 余を生きる】


10 October, 2000

【いと欲しい ナナカマドの実 つい持参】

【五時以降 脱字の雑事 ご愛きょう】

11 October, 2000

【友が来て サロンに咲いた 花ワルツ】

【十七字 サロンのポスト 自動ドア】



14 October, 2000

【月見して ダンゴ控えて聴くタンゴ】

16 October, 2000

【エバンスの 音のポエムに 酔う夜更け】

19 October, 2000

【書き初めのホワイトボード 光る文字】

22 October, 2000

【モテット聴く日曜の朝 ティーカップ】

モーツァルトのモテット「アベベルムコルプス」やアッレグリの
「ミゼレレ」などをFMで聴けた今朝は、
とっても寝覚めがさわやかでした。

23 October, 2000

【名曲に心洗われ 無洗顔】
ちょっと寝ぼけた句・・・でしたね。

25 October, 2000

【失言の重さを変えた 軽総理】

26 October, 2000

【平凡な一日が暮れ 星ひとつ】
【朝が来て いつものような身繕い】
【献血の翌朝なぜか 目方減る】

昼過ぎでも、8度しかない今日でした。
寒さに負けず、一気に五句出しです。

【素足ギャル駆け抜ける路 つむじ風】
【一夜ごと 木の葉化粧し色めいて】
【寒風にあの子抱きたいマイハート】
【寒空に吹かれるように 去ったひと】
【イチョウの樹まだ青いのに 顔は紅】

札幌にある「そごう」は、クリスマスに閉店することが
決まってしまい、よく利用していたボク
にはかなりのショックでした。

【客ぶ然 累積赤字 フロア埋め】
【お金貯め 聖夜セールに駆けつけよ】

28 October, 2000

【客無視で品替えの店 買いびかえ】

本屋さんなどで突如として品ぞろえやコーナーの大幅変更
をやる店がありますね。本屋に限らないのですが、常連客を
パニックに陥れるような配置替え。店の自己満足的リニューアル
で、お客への案内やおわびもない時はどっと疲れます。

07 November, 2000

【急ぎ足 北の街路樹 雪囲い】



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