らくらくISO9001講座



ISO13485の改訂 対応のポイント
 (2003年版からの移行)

ISO13485の改訂版が、2016年3月1日に発行されました。
ISO13485の認証を受けている会社は、一定の移行期間(3年間らしい)の間に、改訂版に
合わせてシステムを変更しなければいけません。
 (2016年1月)  


◆ 慌てることなく、じっくりと取り組みましょう

ISO13485の改訂版が発表されていますが、まだ慌てて対応する必要はありません。
@ 日本語版が出るまでに、若干の時間がかかりそうです。 世の中が動き出すのは、
  それからでしょう
A 関係者の反応が鈍く、ほとんど情報が出て来ません(改訂の背景とか、公式解釈とか)。
  動き出すのは、基本的な情報が出揃ってからで良いでしょう。
B 新しい規格が出た後、その解釈や判断基準が安定するまで(落としどころが決まるまで)
   1年程度かかります。しばらく様子を見た方が良いでしょう。


ISO13485 新版の基本構造は今までと同じ

ISO13485のベースであるISO9001は、次の2015年版(第5版)で大きく内容が変わりました。
しかし、ISO13485はこれに追随せず、今のISO9001(2008年版 第4版)を元に作られています。
結果として、ISO13485の2016年版は、現行のISO13485(2003年版)と基本構成が変わりま
せん。したがって、今までの仕組みに、追加項目を上乗せすることで対応できます。


◆ 実態としての品質保証を求めている

 ISO13485:2016では、設計開発や、各種のバリデーション、アウトソースに関して、具体的
で細かい要求が追加されています。ただし、ここで求められている内容は、今までも必要
だったのですが、多くの企業が正しく対応できず、表面的な書類で誤魔化してきた部分です。
ISO13485:2016は、新たしい要求を付け加えるというよりも、実態としての品質保証の充実
を求めています


◆ 今は、システムの充実に努めましょう

ISO13485 2016年版に対応するためには、今まで認証を受けている企業でも、自社の仕組み
を見直して、中身を充実させる必要があります。
表面的な審査対応を急ぐのではなく、規格の理解に努め、自社の設計・開発やバリデーション
のシステムの充実に努めましょう。



⇒ ISO13485 改訂のポイント

⇒ QMS省令の改正 対応のポイント

⇒ QMS省令 改正のポイント

⇒ <タイプ別> QMS省令改正 対応方法


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