SCUBA DIVING を始めたら…
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Blue Water Diving 戻る 2005/10/23up Diving 科学<水>
海中は、「水」に囲まれた世界です。
…陸上の「空気」に包まれた世界とは異なる環境にあります。
『青』の世界…
地上にふりそそぐ太陽光の可視光は、赤・橙・黄・緑・青・紫などの光の束です。
しかし、水中では、深度とともに光は吸収されてしまいます。最初に、波長の長い赤や橙、
次に黄や緑が吸収され、最後に青色の光が残りますが、青色の光も吸収されると、暗黒
な世界になります。深度が増すほど、目に見える色が減っていきます。水深10mくらいま
では地上と同じくらい色鮮やかな世界ですが、水深30mにもなると、薄暗い「青」のモノト
ーンなちょっと寂しげな世界になってしまいます。
でも、緑色っぽいイソバナや、洞窟にいる小さなハゼやエビたちに、水中ライトを当てると、
うわぁ〜!と驚かされます。実は絵の具のように真っ赤な色合いだったり、透き通るような美
しい色彩だったり…なのです。
このように、私たち人間の目に映る美しい色彩は、お魚さん達にとっては、一体どのように
互いに映っているのでしょうか…?
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00/3Saipan「オブジャンビーチ」 99/3伊江島「象の鼻」 00/3Saipan「ラウラウビーチ」
水中で物は、大きく見える?! ![]()
光の屈折率は、空気中と水中では異なります。私たちの目は空気中で光を捕らえるよ
うにできているので、そのままでは、水中ではぼやけてしまいます。マスク(水中メガネ)
により、空気の層を作ることではっきり物を見えるようにしています。
そしてまた、光の屈折によって、画像が拡大されるので、
「距離」は、実際の 3/4倍に(近くに)見えて、「大きさ」は、実物の 4/3倍に(大きく)
見えている…とのことです。
ですから海中で、「あそこまで近いな…」なんて思って泳いでみても、思いの外遠くて
「ぜぇぜぇ」したり、 「すごい大きな魚見ちゃった!」とえらい興奮しても、3/4倍して 99/10水納島「ポートサイド」
考えてみるとそうでもなかったり、なんてことがあります…。
※小学校低学年の頃、体育でプールの時間には碁石拾いゲームがありました。私には、プールの底に沈んでいる碁石
が、水中メガネなしで普通に見えていました。その頃は、水中でも同じように見えることが当たり前だと思っていました。
子供は特別?! とにかくあの頃は、水中仕様のお目々だったことには間違えありません。
水中で音は、速い?!
空気の密度は約1.2g/L ですが、水が1kg/L、海水は1.03kgであり、 水の方
が密度は約800倍も高いです。この高密度の媒体ために、
水中での音の伝わりは、陸上より4倍ほど速くなっている…そうです。
そして、音の減衰が少ないため、かなり遠くからの音も、とても近くからのように良く聞
こえます。たとえば、春先に海中で、クジラの鳴き声を耳にすることがありますが、
クジラは何kmも先の遠いところにいるとのことです。
私たちは、陸上では音の聞こえてくる方向を、右耳と左耳に音が到達する時間差で聞 00/3Saipan「テニアングロット」
き分けているようです。ところが、水中では約4倍の速さで音が伝わってくるので、
左右の耳への時間差が少なくなり、音の方向を陸上のようにはうまく聞き分けることができないようです。
ボートが近づいてくる音、ガイドさんが注意を促すためにタンクをカンカン鳴らす音に、キョロキョロしていることがあります。
参考文献 NAUI TEXT BOOK
気温25℃は快適! でも、水温25℃はぷるぷる…に
水は比熱が大きく、たくさんの熱を吸収することができ、また温度変化も少ないです。
同量の空気と比べると、水は約3000倍もの熱を吸収し、約20倍もの速さで熱の伝導
が起こるそうです。なので水中では、体温が奪われ、しばらくすると寒さを感じます。
個人差もありますが、室温25℃のSWHでは一日快適に過ごせますが、
水温25℃の海では、快適なのは20分で、あとは寒さとの戦いです。 (ちょっと大袈裟
かな?)
でも、西欧人の方って、体格がよく脂肪を蓄えているのか、こちらが震えている海でも、
へっちゃらにシーガルのウエット(半袖半ズボン)で潜っています。
シュノーケリングする姪っ子と私
00/8西表島「しげた丸」
★ 私はダイビングのインストラクターや指導者ではありませんが、
ダイビングに魅了された一ファンダイバーなりに、
少しでもダイビングのことを知って頂けたら♪と思って書いてみました。
素人ですので、間違っていること、不十分なことがあることを申し上げておきます。