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Blue Water Diving 戻る 2005/10/1up
 Diving <器材>


 ダイビング / ライセンス                         
スキューバ
ダイビング

 スキューバは、英語のSelf Contained Underwater Breathing Apparatusの略で、空気などの呼吸ガスを携行する方式の潜水器具を意味するそうです。スキューバ器材を使用して行う潜水活動は、レジャーダイビングだけでなく、海事工事、水難救助などもスキューバ・ダイビングに含まれます。

Cカード
 般的に「ダイビングライセンス」と呼ばれていますが、実は、ダイビング講習を受けて発行されるのは、『Cカード』(「Certification-Cardの略)と呼ばれるものです。これは、指導団体の基準により定められた知識と技術を習得したことの『認定書』であり、ライセンス(資格・免許)ではないのです。
 よって、極端なことを言えば、Cカードをもたなくともダイビングをしても構わないということになりますが
、実際には、Cカードをもたない知識や技術のない人に、タンクを貸したり、ガイドをしたりする無謀なダイビングサービスもありません。(諸外国では、Cカード取得者以外のダイビングは禁止されていることが多いようです。)
 指導団体によって講習内容は様々でしょうが、大きくは、学科と海洋実習(トレーニング)です。3〜5日間で取得できるかと思います。

 ダイビング器材                                         
  重器材
タンク
  間違った認識で、酸素ボンベと言われることが多いのですが、実際の中身は『空気』です。そこらの空気をコンプレッサーで圧縮して充填したものです。容積は10リットル前後で、200気圧くらいです。また、ボンベというと爆弾を意味するので、ボンベではなく『タンク』と呼んでください。空気の体積組成は、およそ窒素80%、酸素20%です。勿論、圧縮空気も同じです。まだ主流ではありませんが、「ナイトロクッス」と呼ばれる、窒素の割合を若干減らした(酸素を増やした)ものもあります。(体積比68:32 または 64:36) これにより、窒素によるリスクである窒素酔いや減圧症を軽減します。ただし、酸素が増えたことによる酸素中毒症というリスクは大きくなります。
B C
(BCD)

 BCとはBuoyancy(浮力) Compensator(補償装置)の略で浮力調整装置のことです。または、BCD(Buoyancy Control Device)とも呼ばれています。ジャケットタイプなどいくつかタイプがありますが、空気の吸排気ができ、通常はタンクを固定するハーネスと一体となっています。
レギュレ−タ
  &
オクトパス

 タンクに充填された高圧空気を減圧して、周囲の水圧に合わせ呼吸できる圧力にする装置です。通常1stステージ、2ndステージがあり2段階で減圧します。2ndステージが口にくわえる部分です。オクトパスとは、予備の2ndステージのことです。

残圧計

 タンク内の空気量を把握するための圧力計のことです。ダイビング開始圧は200気圧ほどですが、50気圧は残してエキジットするように言われます。

水深計
  現在の水深を表示する計器です。ダイコンの使用により、ほとんど不要になっています。
コンパス
  水中で方向を知るための方位磁針です。ガイドさんでのもとのダイビングでは、ほぼ使用しないですが、いざという時のためには必要です!
ダイビング
コンピュータ
 通常略して『ダイコン』DCと呼ばれています。エントリータイム、潜水時間、水深、減圧の必要性、潜水可能時間などを指示してくれるものです。腕時計タイプのものが多いです。ただし、DCは万人を対象とした統計的な目安です。DCの指示に従えば絶対に減圧症にならないというものではありません。
ウエイト
 おもりです。私たち自身、ウエットスーツ、その他器材には浮力があるので、これらによる浮力分をちょうどマイナスする分(中性浮力と呼んでいます)のウエイトをつけます。
  軽器材
ウエットスーツ
&
ドライスーツ

 ウエットスーツは、身体を保温し保護するために着用します。素材はネオプレインというゴムです。スーツ内部に入った海水が体温で温められ、これがまた体温喪失を防ぐものです。厚みは2、3、5、6.5mmなどがあります。
 ドライスーツは、防水ファスナーや首・手首に防水シールにより各所から、内部に水が浸入しないようにしたものです。気温や水温が低い時期・地域に適しています。スーツの中には、スウェットなどアンダーウェアを着ています。内部にエアを送り込むバルブあり、水圧による締め付けを回避できるようになっています。ウエットスーツに比べると、スーツ内のエアの吸排気の調整や、水を浸入させないために運動性は劣ります。
マスク
&
スノーケル
  水中では、光の屈折率が空気中とは大きく異なるので、はっきりものをみることができません。よって、マスク(水中めがね)は、目の前に空気の層をつくり、クリアの視野を得るために必要で、鼻まで覆っています。1眼タイプのものは視野が広くてよいです。排水弁付きものもあります。視力矯正が必要な場合はオプチカルレンズ使用2眼タイプになります。
 
スノーケルは、顔を水面につけた状態で呼吸をするためのJ型の管で、多くは排水弁付きを使用しています。勿論海中では使うことがありませんので用いない方もいますが、水面を移動するときに使用すると、タンク内の空気の節約になります。
フィン
  フィン(足ひれ)は、水面や水中での推進力と安定性をもたらし、効率よく移動できます。水中でフィンを脱ぎ、泳いだことがありますが、まったくというほど進みません。フィンには、フルフットタイプとストラップタイプがあります。フルフットタイプの方がフィット性がよいです。
グローブ
&
ブーツ

 グローブは、手の保護、保温のために着用します。しかし、保護されていると、サンゴなどに不用意に手を付いてしまい、自然破壊につながるとして、グローブの着用を禁止している諸外国もあります。ちなみに私は自然にありたい派でグローブしない派です。
  
ブーツは、フィンによる摩擦や岩場などエントリーなどで足の保護、保温のため着用します。特にストラップタイプフィンでは着用しないとフィンはフィットしません。フルフットタイプフィンでは、ブーツははかずに素足でフィンを着用する方が多いです。ちなみに私は、足がとても冷えやすいので、ブーツの中にさらに、ウエット地のソックスをはいています。
フード
&
フードベスト
 フードは、保温のため首から頭部を覆うもので、フードとベストがつながったものもあり、ウエットスーツ素材です。体温喪失(ヒートロス)の半分以上が頭部や首から生じます。沖縄以北の海や寒冷地では、思いの外フード一つで快適さが違います。、沖縄や熱帯の海でも、ガイドダイバーさんは着用されている方が多いです。
メッシュバック
  ダイビング器材を持ち運ぶバッグ。水切れしやすいようにナイロン等でメッシュになっています。
水中ライト
   ナイトダイビングは勿論のこと、昼間でも、太陽光が届きにくい深場や洞窟で美しい色彩を見るためには必要です。
  取り扱い・メンテナンス
器材洗い
  塩は、サビ・塩カミ・劣化をもたらしますので、必ず、ダイビング器材は「真水」に浸けて塩を洗い流し(塩抜き)ます。そして直射日光を避けて日陰で乾燥させます。
オーバーホール
OH

  レギュレータやオクトパスは、呼吸という命に関わる重要な器材です。また、レギュレータにつながる残圧計や水深計なども合わせて、ダイビング100本(回)ごと、あるいは、1年に1回の点検・オーバーホールが強く推奨されています。費用はかかりますが、命には替えられませんので、しっかりOHしてもらっています。
 ダイビング器材は、初期投資の費用が少しかかるので、
二の足を踏まれがちですが、命を預ける器材なのでそうそう簡単に壊れるものではありません。
現在の技術の中で、どの器材も十分な性能を持ち合わせており、革新的なものがひょこひょこ出てくるわけでもないと思います。
なので、使い勝手が合っていれば、メンテナンスをしながら愛着をもって長〜く使えると思います。
Newデザインのものを競って買うこともほとんどないでしょう…。
鮮やかなウエットスーツやピカピカの器材も、過酷な環境の中でやがて、退色したり、破けたり、キズが付いたり
するのですから…。
                            
★ 私はダイビングのインストラクターや指導者ではありませんが、
ダイビングに魅了された一ファンダイバーなりに、少しでもダイビングのことを知って頂けたら♪と思って書いてみました。
素人ですので、間違っていること、不十分なことがあることを申し上げておきます。


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