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講義録 Q&A 教則本 弦交換ナビ コラム












それは



青木ヶ原樹海での事故(詳しくはこちら)・・・あれから半年が過ぎた8月の事。
(だんだんダイ・ハードみたいになってきた)






あの日と同じメンバー(僕、Nくん、Sくん)で、またもドライブ旅行を思い立った。









若いって素晴らしー。




今度の目的地は岩手県。

“龍泉洞”という鍾乳洞を見に行く事にした。


なんでも天然記念物に指定されていて、洞内には世界有数の透明度を誇る地底湖があるそうだ。


※とっても美しい所でした。皆さんも一度ぜひどうぞ(^^)
龍泉洞ホームページ







いま思えば、何時間かかるのかも知らずに、宿もとらないまま、思い付きで出発したのが間違いだった。







横浜を出たのが、たぶん夜9時くらい。





首都圏を走っている間は、そこそこ混んでいたが、
高速を飛ばしながら北へ近付くに連れ、どんどん車がいなくなる。


夜中ともなると、たまーに出会う車はダンプばっかりで普通車なんて全くいない。


しかも高速道路自体が真っ暗で、ハイビームにしないと怖いくらいだ。





友人Nくんの車には“オートドライブ機能”というのが付いていた。

例えば時速100キロで走っている時に、そのボタンを押すと
アクセルを踏まなくても速度をキープしてくれる(ブレーキを踏むと解除)という優れものだ。

あとはハンドル操作だけでオッケーなので、車内でペチャクチャしながら、休憩なしで進んだ。








どの程度の時間がかかったのかは定かではないが、おそらく6〜7時間はかかったと思う。


盛岡あたりのパーキングエリアに到着して、ほとんど食事もとらずに車内で一眠り。






翌日の昼過ぎ、あまりの日ざしの強さに目を覚まし、
水道で顔を洗って、ぼっこり腫れたまぶたをこすりながら出発。



とりあえず何か食べようって事で盛岡近辺を走った。







が、土地カンがないのも手伝って




「なんにする?なんにする?」



などと言ってる間に、いつの間にか市街地から離れてメシ屋が姿を消した。






「どーすんだよ〜」






と、そこにおわすは



“ほか弁”



顔を見合わせる



「・・・」



購入



「・・・」







すっかりテンションが落ちながらも、龍泉洞に向かってひた走る。





近くまで辿り着く頃には日も暮れる寸前。





龍泉洞は翌朝に見に行く事にして、付近を少しドライブ(なんでまた走ってんだ?)





曲がりくねる山道をひたすら登ると、駐車場が。











車を降り、その先を進むと、海に面した、もんのすごい断がい絶壁が現れた。










当然、手前には柵(といっても低い)があり、立て看板が。











「あなたが死ぬと悲しむ人がいるはず」











超ブルー・・・どうも自殺の名所らしい。





ちょっとだけ柵を乗り越えて、間違っても落ちないように腹ばいになりながら崖下をのぞいてみる。





う〜ん吸い込まれそう。




深い悩みのある人は行っちゃいけない。












ふと目をやると、眼下に小さい港町がある。








行ってみようという事になったが、道順がわからない。







駐車場の近くに民家があったので、ジャンケンに負けたヤツが聞きに行く事になった。

負けた僕が一人で車から離れ、地図を片手に“ピンポーン”






「・・・はい??」









出て来たお母さんは、かなり怪しんでいる。










「実はあっちの港町まで行きたいんですが、道を教えて頂けませんか?」











「○△□●▲■・・・・」












「・・・あ、はい。どうもありがとうございました!!」










--------タッタッタッター-------バタンッ!-------









Sくん「わかったー?」








僕「ううん、わからなかった」








Sくん「は?聞いてきたんだろ?」








僕「イヤ、なに喋ってんのか全然わからなかった」






そう。予想以上に聞き取れない。単語自体が違うので、ゆっくりなら、という次元じゃない。

中学時代の英語のヒアリングに近い、いやむしろフランス語をいきなり聞かされたようだ。

いま「シルブプレ」って言った?・・・みたいな。







なんとか自力で港町まで辿り着いて、メシ屋はないかと探した。




と、近くにコンビニ風のお店を発見。

覗いてみると、さすが魚介類のパックが豊富に揃っている。まさに採れたて。









で、購入したのがカップ麺
(この時の心理がいまだに理解できない)










メジャー級のバカぞろいだ。






食事(?)の後、すこし移動して車中泊の場所を探し、

現地調達したアルコールでミニ宴会。

そういえば、当時は23時以降でも自販機でアルコールを売っていた。






--------- さて、翌朝 ------------




ようやく龍泉洞を見に行った。

蓄積した疲労は隠しようもないが、

龍泉洞はそれを忘れさせてくれるほど美しかった。

とにかく真っ白なのだ。

地底湖も、噂通りの透明度・・・10m、15mくらいは透けて見える(と思う)。


大変だったけど、遠くまで来たかいがあった(しみじみ)。

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目的を達したとあって、後は帰るだけ。

また長い道のりが・・・と、疲労感がどっと押し寄せてくる。





来た道を引き返していると間もなく、行く時には気が付かなかった湖が見えた。

せっかく来たんだし、って事でちょっと寄り道。





湖のそばに車を止め、湖畔まで歩いて・・・

と思ったら、地面がユルユルだ。

底なし沼とまではいかないが、あっという間に足首近くまで沈んでしまう。




こりゃーダメだ。

と車へ向かって歩いた。











見ると車の周りにはハチがたくさん飛んでいる。





2cmくらいの大きさ。





なんていうハチか知らない(覚えてない)が、攻撃してくるわけでもないので
そんな危ないハチではないんだろう。












でも怖い








身をかがめるようにして車の中に逃げこみ、ようやく出発。








靴が泥んこになったので、みんな脱いでいた。










二拍三日の旅行だが、宿なしの強行軍なので運転は3人で交代制だ。




帰りの一番手は友人Sくん。車の持ち主Nくんは助手席。僕は運転席の真後ろ。










〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

寒い地域の道路は、積雪対策で側溝(排水溝)が極端に広くなっている所が多い。

積雪のない季節は、車の走っている部分だけが小高い丘のように盛り上がっている。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜










「ふわぁ〜〜〜。帰るか〜〜〜」

伸びをしたその時だった。














ンン〜〜〜ブ〜〜〜〜ン













ん・・・? ハエ・・・? ・・・じゃないハチだ!











僕とNくんは、ちょっとパニック! 急いで窓を全開にする!









が、運転しているSくんはカッコつけ男なので、冷静を装って

龍泉洞のパンフレットで追っ払おうとしている。



追っ払おうとしている。







追っ払おうと








追っ









おい!前、見てないだろー!!









気付いた時には側溝が目の前






Sくんは急ハンドル!








と、今度は逆側の側溝へ








急ハンドル!









またまた逆側の側溝へ






タイヤを鳴らしながらひたすら蛇行状態。










(キリないじゃん!)







と思うのと同時に

「うわっ!(落ちる〜)」











しかも電柱が目の前










(またスローモーションだよ〜)














ドガッ!!








車は前が大破。

ボンネットが折れ曲がっている。














洗ってしまった生徒手帳みたいだ。







助手席のNくん(車の持ち主)はフロントガラスにおでこをぶつけてしまった。





僕も運転席のヘッドレストの後ろに思いっきりおでこをぶつけた。

プラス裸足だったのでシートの下の金具で親指がざっくり切れた。





Sくんは



無傷(なんでだ??)







(また事故ったよ〜。どーやって帰んだ?)と思いつつも、
車のエンジンが止まってない事に感心しきりでもあった。








動揺してたんだろう。







Nくんは








「オレ フロントガラス デ アタマ ウッチャッタヨー!」

と、見たままを九官鳥のようにくり返していた。






おでこを見ると“チロッ”と血が出ている。





見た目には大した事なさそうだが、やはり怖いので救急車を呼ぶことにした。



当時は携帯など持ってなかったが、地方は、ほんと親切な人が多い(涙)。




何台もの車が止まってくれて「だいじょーぶー?」と心配してくれる。




そのうちの一人の方に警察と救急車の手配をお願いして、しばし待つことに。





待ってる間にも止まってくれようとする車がいたが、

路肩に落ちた車のトランクに座り、「バツ」のサインを出しながら

通過するように促していた。











それでも止まった車から降りてきたのは小学生の男の子。家族連れだ。

勝俣州和に似たその子はアイスをナメながら車に近寄り、車内で休んでいるNくんを見るなり











「ゲ〜〜ッ!!」













(殴ったろか?)







と、心穏やかな時間を過ごしているうちに救急車が到着。






無傷のSくんに事故処理を任せ、僕とNくんは救急車に乗った。







ピーポー ピーポー ポーピー






救急車って乗ってみると異常にウルサイ。耳が痛いくらい。
(この音で具合悪くなる人もいるかも?)





僕もNくんも、とくに具合が悪いわけでもなかったが、
横にさせられて色々と問診を受けながら病院へと向かった。




「手のしびれはありませんかー?」



「住所、言ってみて下さーい?」




「首の痛みはありませんかー?」



・・・みたいな。






Nくんはともかく、僕は運転席のヘッドレスト(ふかふかしてる)におでこを打って、すりむいただけだ。






「いえ・・・あの・・・大丈夫なんです・・・すいません






程なくして病院へ到着。





降りようとした僕に




『あっ、これ付けて下さい。』

と、隊員さんが、首にハメるギブスを取り出した。




「いえ・・・あの・・・ほんとに・・だいじょ・・・」

『決まりですから』






そーなんだ?






当然Nくんも同じギブスを装着して二人で救急車から・・・






ってすごい人数だ






看護婦さんとお医者さんがズラリと並んでいるではないか。











修学旅行生を出迎える旅館の仲居さん並だ。









(うわっ、どーしよー?)









居並ぶ皆さんの前にスタスタと軽快な動きで降り立つ2人










「あ、どーも・・・ありがとうございます・・・」

と、わけのわからない挨拶をしながら診察室へ。





レントゲンとったり、色々な診察を受けた結果、2人ともたいした怪我はなかった。










その後、警察へ出頭して事情聴取を受け、帰る事に。











行きは車 帰りは新幹線(あっという間に着いた)














(看護婦さん、かわいかったな )





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