らくらくISO9001講座
ISOで会社はどう変わるのか
【ISOの使い方の研究】
認証約5年を経た会社に聞く、ISO9001の本当の値打ち
成功した会社/苦労している会社
月刊「アイソス」の連載記事「5年後の品質マネジメントシステム」より
認証5年の企業に聞きました
ISO9001認証を取得する企業は、ISOの導入によって、経営上の課題を解決したいと考えているはず
です。品質管理や、従業員の管理で、まったく問題がない会社などありません。たとえ、顧客の要求や
公共入札を考えてISOを取るのであっても、ほとんどの経営者はISOによって問題点を改善できると期待
しています。それにもかかわらず、おそらく半分ぐらいの組織は、形式的なQMS になって、改善の効果
を出せません。
うまくゆく組織と、うまく行かない組織は、どう違うのか。この研究では、実際にISO9001の認証を取得
し、維持している企業を訪問して話しを聞き、事例研究をしています。
ただし、組織の改革は、認証取得までの短い期間でできるものではありません。言い尽くされたこと
ですが、ISO認証はスタートであり。ISOの本当の成果が分かるのは、3年以上たってからでしょう。
そこで、実際に認証取得後5年程度を経た企業にインタビューしました。訪問した企業は、私(宇野)
が認証取得の時にお手伝いした企業です。いずれも特別な環境にある企業ではなく、普通に頑張って
いる、普通の中小企業です。
丸長運送株式会社 (運送業)
家族経営から組織経営への転換に成功
「本気度の問題ですね」
株式会社 ウーマンライフ新聞社 (広告誌発行)
顧客に信頼してもらえる仕事の仕組みとは?
「ISOが一番必要なのは営業部門です」
株式会社 ひまわりの会 (介護施設)
11のチェックシステムによる経営の監視
「ISOは"これ使わな損や"という感じで使います」
大輪産業株式会社 (ネジ製造)
次期社長の体制作りに、ISOは役に立ったのか?
「ISOの審査は、本当に必要なんですか」
中野医療器株式会社 (医療機器の製造販売)
業績アップに繋がらないと力が入らない
「役に立っていないわけではないのですが・・・・」
ここに掲載したインタービューは、月刊アイソス(2010年4月〜8月)に
連載「5年後の品質マネジメントシステム」として掲載されたものです
I
SO9001で良くなった会社は多い
ISO9001を使って、品質の改善や、組織の改革に成功した会社がたくさんあります。審査員をしてい
ると、そのような企業に、多く出会います。
その度に、ISO9001が、中小企業を助ける、効果的な仕組みであることを実感させられます。
ただし、ISO9001にどのような効果があるのかを説明するのは、難しいですね。
ISO9001の効果は、実際に体験してみなければ、本を読んでも、話しを聞いても、なかなか分かりま
せん。そればかりか、ISO9001を取得している企業でも、ISOをどう役に立てれば良いのか、分かってい
ないところが多くあります 。
そこで、ISO9001取得で会社がどう変わるのかを知ってもらうために、実際にISO認証を取っている企
業を訪問して、具体的な事例を紹介しました。
高度に活用している企業から、苦戦している企業まで紹介します
ここでは、5つの企業を紹介しています。もちろん、企業によってISO9001の活用の仕方は千差万別で
あり、これであらゆるパターンを示せるわけはありません。
しかし、5社の中には、ISO9001の枠を越えて経営に活用している企業もあれば、思うように行ってい
ない企業もあります。この5つの異なるケースを見れば、ISO9001を活用することはどういうことか、また、
そのためにどのような考え方で臨めばよいかについて、ヒントをつかんでいただけると思います。
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対象規格 ISO9001、ISO14001、ISO13485、ISO22000