2014 TA世界大会 in San Francisco
大会通訳委員会 日本支部
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心理療法士およびカウンセラー向け終日シンポジウム

TAの治療法は過去半世紀にわたって発展してきました。
このシンポジウムでは、実際の治療に使われる現在のTA手法を検証し、さらにより洗練することにフォーカスします。

シンポジウムスケジュール

9:00 〜 9:30 TA手法の歴史
Richard Erskine (Canada)

9:30 〜 9:40 Charlotte Sills (England)

9:40 〜 9:50 Tony White (Australia)

9:50 〜 10:00 Resi Tosi (Italy)

10:00 〜 10:10 Ray Little (Scotland)

10:10 〜 10:20 Amaia Mauriz (Spain)

10:20 〜 10:30 John Mc Neel (USA)

10:30 〜 10:45 コーヒー・ブレイク

10:45 〜 11:20 プレゼンターによる円卓ディスカッション

11:20 〜 12:15 大グループでの演習及びディスカッション、グループ全体への報告会

12:15 〜 14:00 昼食

14:00 〜 16:45 ワークショップ
7名のシンポジウム参加者による、あらゆるTA手法の治療をそれぞれのワークショップにて実演。
午前中のパネル・プレゼンや円卓ディスカッションにてあがったテーマを掘り下げます。


観主観的 関係性‐心理療法コンテクストにおける統合表現方法
Richard G. Erskine
  リチャード・アースキン

このワークショップでは、TAにおける質問方法と治療関係の中で用いられる調和について紹介します。
ケースプレゼンテーションでは、2つのチェアワーク、再決断、セラピーまたは身体向けアプローチなどの表現的な方法をいつ使うと効果があがるかや、間主観的コンテクストにおいての今の方がより効果的なのかを検証します。
Richard G. Erskine, PhDは、1969年より心理療法にTAを実践している医療心理学者で、心理療法に関する学説や方法論に関し多くの著書があります。


操作から共感的交流へ:
関係性のレンズを通したバーンの治療的操作

Charlotte Sills
  シャーロット・シルズ

このワークショップでは、バーンがPrinciples of Group Treatment (1966)にて紹介した治療的操作に注目し、関係性のTAにおける心理療法の実践の主要部にいかになりえるかを検証します。
Hargaden and Sills (2002)による共感的交流を始め、最近の情報と共にいかにこれらが創造的なTA手法として統合されるかを一緒にみていきましょう。
Charlotte Sills 女史は、英国ロンドンをベースに活躍する心理療法士で、ミドルセックス大学の客員教授を含め多くの教育機関にて教鞭をとりながら、スーパーバイザー/トレイナー役を務めています。
主な著書に a Relational Perspective (2002, with Helena Hargaden)や、Relational Transactional Analysis - Principles in Practice (2010, co-edited with Heather Fowlie)があげられます。


エロスとタナトスの心理療法、生の欲動 と 死の欲動
Tony White
  トニー・ホワイト

このワークショップは、Layman’s Guide to Psychiatry and Psychoanalysisにてバーンが論議したエロス(生の欲動)とタナトス(死の欲動)の考え方を学ぶ機会となるでしょう。
私達自身が持つタナトス、すなわちそれは、ゲームをすることで人間関係をこわすことや薬物使用や自殺願望などの自己破滅を導くもの等についての理解を深めます。
Tony White氏は、30年間のTA実践の経験を持つ心理療法の教授会員(TSTA)です。最近では、薬物使用者や自殺願望者にTAを使って対処していくことに関する本を2冊書かれています。


TA心理療法の構成要素:
TA手法におけるメタ‐レベル的視点の提唱

Resi Tosi


半世紀ものTAの発展と革新を経た今、私達はTAの心理療法の基本的構成要素を明確に定義することができるのでしょうか?
このワークショップは、TA手法について運用的で初歩的なルールを明確化するという質問に答えていくものです。
Maria Teresa (Resi) Tosi女史は、イタリアのローマを拠点に活躍する心理療法の教授会員(TSTA)で、Salesian Universityを始めとする多くの教育機関で強弁を取っています。過去には、イタリアTA協会(SIAT)およびヨーロッパTA協会(EATA)の理事長を務めました。


古いものから新たに表出するもの:
転移―逆転移マトリックスにおける関係性のTAの観点

Ray Little


このワークショップでは、クライエントとセラピストが、いかに新しい手法にてクライエントが他者と関わる古いやり方から出現するものに、関係性をもつかにフォーカスします。
治療結果が、転移‐逆転移における分析を通じて得られる関係性の記述やそのパターンの再評価といかにかかわるのかを検証していきます。
Ray Little, CTAは、スコットランドのエジンバラ在住で、すでに30年程心理療法士として活躍し、スーパーバイザー役も担っています。
英国やヨーロッパへの出張研修講師を務める、IARTAの創設メンバーです。


困惑から抜け出すには:
治療時の関係とチャイルドの自我状態との啓発的な出会い

Amaia Mauriz-Etxabe


このワークショップでは、エリック・バーンが用いた、チャイルドの自我状態の混乱解除におけるTA手法について論じ検証していきます。
子供の発達についての調査と様々な理論に基づき、早期の子供時代に累積したネグレクトやトラウマの心理療法のための、関係性及び間主観性の手法にフォーカスします。
Amaia Mauriz-Etxabe女史 は、精神分析医であり、かつバスク州ビルバオ(スペイン)のBios Psicologos研究所のトレイニングディレクターを務め、TAを30年以上実践し、欧州精神分析医および欧州心理療法士として認定されています。




再決断療法のプロセスにおける診断と禁止令の解決
John R. McNeel
  ジョン・R・マクニール

このワークショップでは、禁止令を的確に診断することと、それぞれに相応しい戦略的対処法をいかに作るかにフォーカスします。再決断療法における知識への追加情報もプレセンされます。
John R. McNeel, (Ph.D.)氏は、カリフォルニア州パロアルトにて活躍されている精神分析士です。
グールディング夫妻に学んだ再決断療法に長く従事する傍ら、過去にはITAA理事会やTAジャーナルの編集にも携わっています。