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それはある年の2月の出来事だった。














明け方、仕事から帰る途中、その地点に遭遇した。















夜通し降り続いた雨は、車に乗りこむ時も止むことはなかった。












小降りではあるが霧雨が余計に視界をさえぎっている。















(イヤだな)と思いつつも出発














虫歯予防のため、今では全く飲まない缶コーヒーを買い、

CDをかけ・・・タバコを一本。















いつものように国道246から環八








そして多摩川インターから第三京浜へ。



























時間は朝の6時すぎ。





















当時は深夜の仕事をしていた。
























徹夜明けの人間にとって、

朝の渋滞に巻き込まれないように帰る事は

とても重要なテーマだ。
































本線に合流
































この時間帯にしては普段よりも車が多い



















すでに通勤ラッシュが始まりつつあるのか・・・。

























しかも天気の割に流れが速い




















霧雨がフロントウィンドウにまとわりつく



































見づらい





















道路を照らす黄色い証明がにじんでボワーンとしている。



























一度入った追い越し車線から戻ろうとするが、

となり車線を走る車との距離が近すぎたので、

タイミングを伺っていた。


























流れに乗りつつ、追い越し車線なので悪天候ながらも110km/hは出ている。


























ゆるやかな右カーブに差しかかった時・・・


























しばらく私の前を走っていたエスティマが中央車線へ移った。











































kuroiana.gif 
























「ん?」



































暗い・・・






























急に視界が遮られた。































「ん?」





























ぽっかりと空いた黒い穴


























「ん?」


























まるでブラックホール





























「ん?」


























三次元の現実世界に出現した四次元空間の入り口か・・・



























「ん?」





























かすかに見えるシルエット





























「人?」




























「事故?」





























「ん?」





























「んおっっっ!?」
































そう事故車だ!!
















目の前に事故車が!!
























【危機回避モード】



















ヒダリ カクニン スペース アリ
 














激突寸前で左車線へ!






















クルマ セッキン キケン キケン  















さっき車線変更したエスティマが
目の前で
徐行している!


























キーーー==
====ッッ!!







(あ、これはダメ 絶対間に合わな・・・)






グヴァンッッ!!

























ツイトツ ツイトツ ツイ・・・ト・・・
































一瞬にして車は止まった





























ボンネットがめくれ上がったのが見える





























・・・と、これはイタい。





























ハンドルに激しく胸を打ちつけてしまった
(エアバッグなし)





























胸しか打ってないのに全身がイタい
































しばし悶絶






























急ブレーキをかけたが、おそらく60km/hくらいは出てただろう。
























「もしもしー?






あ、今また事故って





一台






はい





増えました!」




















声に気付き、ふと目をやると









外で電話をしている人が・・・。










2〜3人いる。










さっきのシルエットの正体だ。











一人がこっちに走って来た















コンコンッ!















「だいじょーぶー!?


まだ後ろからドンドン来るからさぁー!


早く降りた方がイイヨー!」




















ハッと我にかえった。




















エスティマと僕の車が中央車線をふさいでいる































後ろを振り返ると・・・





























キ=====

====ッブォォーン!!
























ハンドルを左右にとられながら

次々と両サイドをギリギリでかわしていく後続車たちっ!
























「うぉっ、ヤバイ。またヤバイ!」

















次々に来るのでしばらく出られない。




















・・・仕方ない。














エンジンは止まっていたが、かかりっぱなしのCDを止め







傘を持ち、あっ、そうそうタバコ・・・










と、やけに冷静に身仕度を整えた。



















なんとか車外に出て中央分離帯に避難。






























あらためて自分の車を見ると・・・


























前がくっしゃくしゃだ。


























ドアミラーが前に倒れている(@_@)





























そしてエスティマは・・・
















estuna.jpg

















もともと丸みをおびた屋根がさらに丸くなっている


















----(ま、丸い・・・歪んだんだな)-----

















エスティマの運転手を目で探すが見当たらない。
































現場が危険なのであまり動けない。



























とりあえず、さっき声をかけてくれた人に話しかけてみる。

















「どんな状況だったんすかね?」


























「んっとねー。最初はこのホーミー(僕が避けたワゴン車)が

向こうに止まってるトラックとぶつかったの。




で、クルクル回転して(進行方向とは逆向きに)あの場所で

止まったの。




で、僕らは後ろを走ってたんだけど、停車してさ。

運転手さんが閉じ込められてるから様子を見に来てたの。




通報したんだけど、なかなか警察も救急車も来なくってね。





で、向こうに止まってるセダン

このホーミーにぶつかって・・・。





またしばらくしてから、あのエスティマ

避けて中央車線に行ったんだけど、

ちょっと破片が散らばってたから、

かなりスピード落としたんだよね。




そしたらオタクの車ドカンッ!って・・・」





























小雨が降り続いている。





















陽は登らず、まだ暗い中たたずむ大勢の人たち。

















現場を見渡すと・・・
















最初の事故だったトラックと

↓ ホーミー ↓


homy.jpg














そのホーミーにぶつかったセダン














で僕が追突したエスティマ














そして僕のカリーナED














・・・計5台の事故車。

















それぞれの車の破片がかなり散らばっている。





























♪ポーピー






ポーピー





ポー
ピーポー





ピーポー





ピーポー





ピーポー♪

























ようやくパトカー&救急車到着。


























と、しばらくしてから車が通らなくなった。




























どうやら通行止めになったらしい。




























この時までホーミーの運転手は閉じ込められていて、


意識がなく、危険な状態だった。





























パトカーが増える








増える











増える











10台以上は来た。



























街灯で黄色く照らされていた現場が、赤色灯に染まる。






























あちこちで事情聴取が始まった。




























ふと背後に目をやると・・・





























セダンの運転手が警官と話をしている。






























女子大生らしき集団だ。






























え〜!だ〜ってぇ〜!

こんなとこに車が止まってるなんて 思わないじゃ〜〜ん!




























なに言ってんの(怒)止まってる車に

ぶつかったんだからそりゃ前方不注意だよ」




























ぜ〜〜ったい 避けれないって〜!





























「じゃ誰が悪いの?」






























事故ってたのがワルイ! (キッパリ)
































------(・・・おまえも事故ったじゃん・・・あ、俺もか)-------




































カリーナの運転手のかたっ!?

































「あ、はい」

































「・・・カリーナの運転手の方?



え、あなた大丈夫なの?



・・・じゃぁ、ちょっと事故の様子を教えてくれる?」

























「はい。■■▲▲●●・・・」
























「ふん・・ふん・・・ハイどうもありがとう。

じゃ危ないから分離帯のとこで待っててね。」



































さらにパトカーは増える



































♪ポーピー


ポーピー




ポーピー♪

バタンッ



スタスタスタ・・・




カリーナの運転手のかたっ!?

































「あ、はい」






















「事故の様子を教えてくれる?」























「はい・・・■■▲▲●●・・・」






















「ハイありがとう」

































スタスタスタ



「あ、運転手さん?今のとこもう一回最初っから話してくれる?」






















「あ・・・はい・・・■■▲▲●●・・・」























「・・・ハイありがとう」









♪ポーピー


ポーピー




ポーピー♪

バタンッ



スタスタスタ























カリーナの運転手のかたっ!?































「・・・はい??














































こんなやりとりが朝まで続いた・・・










































(あんたたち情報交換とかしないのかっ)












































疲労コンパニオン











































我が愛車は自走不能なので

けん引車(もちろん有料・・・¥2万くらいだったかな?)を頼み

最寄りのインターにある事故車置き場まで一緒に乗せてもらった。










































古尾谷雅人のような運転手さんと話した。






















「残念だけど廃車だろーねー」






















「・・・エンジンつぶれてましたからね」






















「ま、五体満足なんだから儲かったようなもんだよ」






















「そうっすね・・・」










































けん引車の助手席から







































強くなった日射しを見つめながら思った。











































「俺ってひょっとして不死身?」(うそうそ)












































事故車置き場はインターを降りたすぐそばにあった。











































改めて車を見て












前を向いたドアミラーを












直した(なぜ?)












































とりあえず積んである物を







全て持って帰らなければならない。








まるで自分の部屋なみ・・・








とまではいかないが、出してみるとかなりの量だ。










こりゃ電車じゃ運べない、というわけで










「あラジオでやってたのお客さんの事ですかぁ!」








などと言われながらタクシーにて帰宅。





























ヘトヘトだが、まだ寝られない。






















保険会社に連絡をしてから地元の病院へ






















特に変調は感じないが、恐ろしい勢いで追突したので、やはり心配。












































先生に事故の状況など説明したが、










胸をトントン叩いただけで




「うん、打撲だね。帰って大丈夫ですよ。」













































「・・・?」

























帰宅して少しだけ仮眠。









































午後に警察の事情聴取があったのでヘロヘロになりながら出頭






















インターにある高速警察隊を訪ねた。






















「イヤイヤ、よく無事だったね。

もしシートベルトしてなかったらフロントガラス破って

飛び出してたよ。」












































♪勇気を出してはじめてのとりしらべしつ♪











































といってもお巡りさんはとても和やかな方だった。











































あらためて事故の状況と、自分なりの見解(ここが私の落ち度でした、とか)

を聞かれ、それを調書に記入していくお巡りさん。









































調書は2枚つづりの複写式になっており









































「一文字でも間違えるとやり直しなんだよねー。あ、間違えた





















「ハハ (^^)」























「もう一回書くからね。







あっ、またっ
























「・・・ハハ (^^;)」























「ごめんねー。この後、予定あったりする?


急いで書くからさ・・・」










「いえ、大丈夫です・・・。」























カリカリカリ




「よし!3度目の正直だ(^^)。





じゃあ、全部に目を通して、相違なければ一番下の欄に署名捺印してね」























「はい



ふむ



ふむ



あっ!













「えっ?」
























「いえ、あの



加害車両がエスティマになってるんですけど・・・」
























「くぅ〜〜〜



ごめんね〜



だよね〜〜(T_T)」











































開放されるまで予想外に(^^)時間がかかった。























帰り道、バスを待ちながらつぶやいた。























「明日から電車通勤だな(そのままじゃん)」























翌日からむち打ちとの戦いが始まったのであった。






















↓ MY カリーナED (T_T) ↓

carina.jpg


※ホーミーの運転手はその後、意識を取り戻し足の骨折だけで済んだそうです。
 僕が追突したエスティマの方は、強いむち打ちで2ケ月ほど通院されてました
 が、大きな後遺症がなくてなによりです。

※写真は後日、事故車置き場で撮影したものです。 





















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