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寝台特急 カシオペア
2003/08/05 乗車体験記

カシオペア
カシオペア列車案内
2009/08 カシオペアツイン体験記
2009/08 ダイニングカーの体験
2003/08 カシオペア乗車体験記
2003/08 カシオペア車内の写真集


寝台特急 最新ツアー情報


■ 予約の苦労ばなし

 カシオペアやトワイライトエクスプレスといった人気列車の予約は非常に困難である。予約は1ヶ月前からとされているが、実際に1ヶ月前の午前10時に予約をしても個室が取れるのは稀。今回の旅行計画に当たって一番のポイントは、予定した日程で予約が取れるかどうかであった。

 前年はトワイライトエクスプレスで今回はカシオペアの予約。旅行の時にいつもお世話になる近くの大手旅行社にお願いをした。1ヶ月前の午前10時、「がんばってみましょう。」と楽しく対応してくれた係りの方が、早い時間からスタッフを集めて3台のパソコンを使い、予約取りの準備をしてくれた。この日私は旅行社にお願いをする一方で、一番近いJR駅のみどりの窓に駆けつけ直接カシオペアの個室予約もした。JR駅は小さな駅のため端末が1台しかない。10時直前には数名のお客が私の後ろに並んでいたが、ワンチャンスを逃すわけにはいかないため、10時前後の約10分ほどは迷惑を顧みずみどりの窓口を私一人が占領していた。しかし、合計4台のパソコンから一斉に接続したものの結果は惨敗。押さえとして考えていた寝台列車「北斗星」の個室が旅行社でとれた。

 旅行社にキャンセル待ちを入れておいたものの、いつまで経っても連絡が来ない。「そろそろ次の行動をとるか」と、出発5日前、朝9時にみどりの窓口へ出向いた。トワイライトエクスプレスに乗ったとき、「直前に空きが出ることがある」と、車掌さんから聞いていたため自分で駅まで確認に行った。旅行社がキャンセル待ちを確認するのは10時。しかし、みどりの窓口はそれ以前にあいている。もしかしたら…という思いもあった。

 それに、カシオペアの空き情報はJR東日本のサイトにも掲載されている。一月ほど情報を見ていると、実際1,2週間前から時々空きが出る。空きがあってもスグに埋まってしまうが、「きっとあるのでは」と直感がはたらいて出かけたその日、カシオペアツインの個室を見事に押さえることができた。


■ 予約後の不安

 みどりの窓口で寝台券をとる時、「空いていればどの部屋でも」とお願いして、とれたのはカシオペアツイン11号車11番個室。「大人2人と子ども1人の3人で利用するのですが。」と確認したところ、「問題ない。」ということなので補助ベッド付きで発券してもらった。その時は喜んで帰ったが、時刻表やJR東日本のサイトなどいろいろ情報を集めているうちに不安がでてきた

 まず、11号車の11番個室。11号車両にはカシオペアツインが8室、ツインの車端タイプが2室である。部屋が10室なのに11番とは…。しかし、これは1階の1号室という意味であることにスグ気がついて、安心した。それからもうひとつ。カシオペアツインの車端室タイプの部屋は、補助ベッドを入れて3人での利用が可能だが、普通のツインの部屋には補助ベッドの利用が可能なのか…。2階建て構造でかなり部屋は狭いと思う。はたして、そんなスペースがあるのだろうか。それに、JR東日本やその他のサイトを見て調べても、補助ベッドが入るのは車端室のみであるような表現が多い。

 心配になって翌日もう一度みどりの窓口に出向き、カシオペアスイートかカシオペアデラックスのキャンセルがないか確認したついでに、補助ベッドについて聞いてみた。駅員の返事は、「時刻表の案内を読む限りでは、カシオペアツインは補助ベッドの利用が可能としてあります。私たちの確認方法は、これしかありませんので・・・」ということであった。確かに、時刻表ではツインの部屋タイプ別の案内はしてないので、すべての部屋が補助ベッド可能のような表現だ。しかし、一抹の不安がある。JR上野駅に電話をしてみた。電話口で対応してくれた係りの方も、「できますよ。」と、なんともあっさり軽い返事であった。JR職員がそう言うなら信じるしかない。それでも、不安は払えない。予約のお願いをした旅行社にも聞いてみたところ、わざわざJR東日本に確認を入れて下さった。その結果は、な、なんと…


■ 不安的中と突然の出張

 「カシオペアツインを3人で利用する場合、補助ベッドが入れられるのは車端室タイプの部屋のみ」らしい、という返事であった。ええっ、どちらがホント?どういうこと?

 そんな不安の中、ナント直前になって、出発の日に私でないと対応ができない突然の出張がはいった!ど、どうする??

 その夜、緊急家族会議が開かれた。出張はその日一日であるが、カシオペアの出発時間にはとても間に合いそうにない。子どもは、「お父さんと一緒に乗りたい。ダメなら北斗星でいい。」とうれしいことを言ってくれる。押さえでとった北斗星は遅い便なので、この列車には何とか間に合う。しかし、苦労してとったカシオペアは今でないと乗れない。子どもを説得した結果、妻と子どもは先にカシオペアで出発、私はその後を東北新幹線で追うことにした。早くて仙台、一ノ関か盛岡までには何とかしないとカシオペアには乗れない。あとは出張の時間次第である。

 無事追いついてカシオペアに乗ったとしても、部屋に3人が入れるのかどうかが問題だ。寝台券で1部屋は確保してあるため、先に出発する妻と子どもは問題ない。旅券は確かに補助ベッド付きで発行され、その料金も支払ってある。これが認められて私も乗車できるのか、それとも補助ベッドが入らない構造だったら私はどうなるのか…。不安いっぱいの夜を過ごした。

 カシオペアを追う東北新幹線の時刻を確認しながら、もう一度時刻表の案内を読み返してみた。そうしたら、「寝台ひとつを大人1人と子ども1人で使用できる」という記載を見つけた。補助ベッドが入らなくても、私が乗り込むまでは妻と子どもはそれぞれの寝台が使えるし、その後は多少の窮屈を我慢すれば子どもと2人で一つを使えばよい、と考えた。これ以上悩んでも私たちには解らず、あとの判断はカシオペア乗務員に任せることにした。直前の焦りから不満ばかりが飛び交っていた家族会議も、翌日には具体的な対策が立ち穏やかな出発日をむかえることができた。

 予約取り、突然の出張、不安だらけの家族会議、多難を極めたカシオペア乗車であったが最近にない思い出の旅行になった。私の乗車が夜遅くなっても、電車好きの子どもは起きて待っていてくれた。
 
 しかし、乗車後はどうなったか?

【PIXTA】 写真・イラスト・動画素材

カシオペア 特急券・寝台券

A個室「カシオペアツイン」 特急券・寝台券
 
■ カシオペアのホームで

 上野駅とは思えない、ゆとりのあるこの13番ホームからカシオペアに乗る。ちょっとした優越感。
カシオペア 上野駅 13番ホーム

 上野を16:20に出発する列車は、15:35頃1号車の展望スイートの部屋を先頭に入線してきた。シンプルなデザインの車体と車内からは、時間のかかる長距離夜行列車というより、近代化された高速寝台特急というイメージをうけた。車体に描かれた5本のラインは、カシオペアが輝く星の夜空から、明け方までの時の流れを感じさせる。
カシオペア
■ カシオペアに乗車・出発

 「札幌」行きの案内は日本語と英語で交互に表示される。乗車位置には大きなカシオペアのタイル。
カシオペア 乗車口
カシオペア 乗車位置 タイル
カシオペア 案内

 部屋のキーは暗証番号式。キー横のドアに説明があるから利用方法を間違えることはない。出発後、まもなくしてウェルカムドリンクが届けられる。
カシオペア 暗証番号式ルームキー
カシオペア テンキー解除
カシオペア 車内サービス

■ カシオペアツイン

 発券された部屋は11号車の11番個室。2階建て車両の1階部分にあたるため、通路から階段を下りて部屋に入る。車内から見ると、ホームが上の方に見えて不思議な感じだ。ソファーを倒すとベッドになり、2名が寝る場合は窓側と壁側のL字型になる。この部屋に補助ベッドは入らない。
カシオペアツイン カシオペアツイン 1階から見たホームの景色

■ トラブル発生

 入った部屋に補助ベッドはない。これから入れるにしても、そんなスペースはない。乗車後の車内改札で、妻が切符と部屋のことを確認した。車掌さんは驚いた顔で、「この部屋に3名は泊まれません。補助ベッドが入るのは車端室のタイプです。」と言い、間違いの可能性があることを告げられた。「おかしい」、と思っていたことが現実に起こってしまった。妻と子ども二人ならこのままでいいかもしれないけれど、後から乗り込む私はどうなるの?

 切符の確認を終え「これは発行した駅側のミスですねえ。」と、困り果てていた車掌さんに、妻がうまく交渉してくれて、急遽車両の予約状況を確認、空きのある車端室タイプの部屋を探してくれた。しばらくしたあと、10号車1番個室が偶然にも空いているということだったので、こちらに移動することで部屋の問題は解決できた。よかった、よかった・・・

 ところが、またしても、である。なんども切符を確認していた車掌さんから、こう告げられた。「まいったなあ、しかも料金が違う・・・この金額では札幌まで行けませんよぉ。」 なんと、支払った3人分の寝台・特急料金は、実際支払わなければならない金額よりも数千円少なかったのであった。「今まで、このようなことはなかったですけどねえ。どう計算したのかなあ、この金額・・・」と何度も確認を繰り返し、発券された駅名、金額、発券内容などを細かくメモして車掌室へ戻って行かれた。

 大きなトラブルがふたつも。しかし、カシオペア乗務員さんのあたたかい配慮で何とか無事に旅行を続けることができた。

 でも、これって、切符を発券したJR駅、始末書ものになるのだろうなあ。


■ カシオペアツイン(車端室タイプ)

 基本的な構造はカシオペアツインと変わらない。天井が高い分、寝台のベッドが入る。
カシオペアツイン 車端室タイプ 補助ベッド
 

■ ダイニングカーとラウンジカー

 ダイニングカーは見晴らしの良い2階部分。座席は28席。ディナータイムは事前予約が必要で、フランス料理のコースは7,800円、懐石御膳が5,500円。17:15、18:30、20:10からの時間が選べる。ただし1回目は懐石御膳のみ。この時間なら、カシオペアスイート、カシオペアデラックスの利用者に限って部屋まで届けてくれる。個室での食事を希望なら、ディナーセット(2,500円)、懐石弁当(4,000円)もある。ただし、こちらも予約制。今回は切符がとれたのが遅く、残念ながらどれも予約できなかった。21:45から23:00まではパブタイムになる。
 ラウンジカーは牽引車がつくため、前方の景色はいまいち。しかし、明るい配色の車内は雰囲気が良く、ラウンジ入り口に自動販売機があってゆったりくつろげる。丸椅子は360度回転する。
カシオペア ダイニングカー
ダイニングカー
カシオペア ラウンジカー
ラウンジカー
 

■ ダインイングカーで朝食

 切符を手にしたのが遅かったため、夕食は予約できず、持ち込みの弁当にした。ですから、車内で出される夕食の写真はありません。朝食の予約はいらないので、席が空いていればいつでも座れるが、6:30〜8:00と少し余裕がない。和食と洋食をそれぞれに頼んだ。どちらも1,600円。
和朝食
和朝食
洋朝食
洋朝食

■ カシオペアのシャワーとミニロビー

 6号車と10号車に共用シャワーがそれぞれ1室ある。ダイニングカーでシャワーカード(310円)を買って希望の時間を予約する。シャワーカードは売り切れ次第販売は終了。私は乗車時間が遅かったため、翌朝7時にシャワーを浴びた。朝も使えるとは知らなかった。タオル、シャンプー、石けんなどは置いてない。お湯の出る時間は6分と短いが、予約時間30分の中で一時停止のボタンを利用しながら体を流せば、むだなく十分使える。脱衣室とシャワー室は、ともに少し狭さを感じた。
 ミニロビーは5号車と9号車。向かい合わせのソファとテーブルがあり、通路には自動販売機も置いてある。9号車は禁煙車両なのでタバコは吸えないので注意。
シャワー室
シャワー室(10号車)
ミニロビー
ミニロビー(9号車)


■ カシオペアのパンフレットとオリジナルグッズ

 車内で手に入れたパンフレットとオリジナルグッズ色々。
カシオペア 車内パンフレット
車内のパンフレット
カシオペア オリジナルグッズ
車内販売のオリジナルグッズ


 

カシオペア カシオペア列車案内

■ カシオペア 乗車体験記
 ・ 2009/08 カシオペアツインの乗車体験記
          2009年8月 札幌から上野までのカシオペア乗車体験を紹介します。
 ・ 2009/08 カシオペアのダイニングカー
          2009年8月 ダイニングカーでの夕食と朝食などを紹介します。

 ・ 2003/08 カシオペアツインの乗車体験記
          2008年8月 上野から札幌まで家族3人で「カシオペア」に乗車しましたその時の様子を紹介します。
 ・ 2003/08 カシオペアツイン乗車時の写真集
          2008年8月 乗車時の車内各部屋を写真で紹介しています。

■ 姉妹サイト
 ・ 豪華寝台特急トワイライトエクスプレスについて
 ・ トワイライトエクスプレスとカシオペアのスライドショー
 ・ 吉岡海底駅ドラえもん広場 体験記
 ・ 鉄道・旅行リンク

■ ブログ
 ・ トワイライトエクスプレス TW_CA カシオペア   オレンジカード・車内パンフレットなど関連グッズを写真で紹介

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