口語訳 ISO22000:2005
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宇野 通 編

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6章 人や設備の管理

6.1 人や設備を用意すること
6.2 人を確保する
6.3 設備や施設の管理【インフラストラクチャー】
6.4 作業環境

改訂 2009.07.20



 6章 人や設備の管理

 6.1 人や設備を用意すること
 会社(組織)は、食品安全の仕組み【食品安全マネジメントシステム】のために必要な人、施設、設
備、技術など【資源】を用意して下さい。


 6.2 人を確保する
6.2.1 仕事をするための力量
【記録】

食品安全チームのメンバーには、十分な知識を持った人を当てて下さい。
  食品安全に関わる仕事をする人は、その仕事をするために十分な力量を持った人にやらせて下さい。
食品安全チームのメンバーや食品安全に関わる仕事をする人は、
  ・適切な教育を受けていること(主に知識的なもの)
  ・適切な訓練を受けていること(主に技能的なもの)
  ・適切な技能を持っていること
  ・十分な経験を積んでいること
◆食品安全マネジメントシステムの構築、食品安全にかかわる業務の外注、業務の指導、安全管理の
  点検などに、外部の専門家を使用する時は、互いの責任と権限を決めて、記録して下さい(契約書で
  も良い)。

6.2.2 能力を持った人の確保/人々の認識/訓練
【記録】

◆力量を持った人の確保
会社(組織)は、食品安全に関わる仕事に、十分な力量を持った人を確保するために、次のことを実行して
下さい。
 a)食品安全に関わる仕事について、どのような力量が必要なのかを整理して下さい。
 b)必要な力量を持った人を確保して下さい。それには、次のような方法があります。
・訓練する
・社内(組織内)の他の部門から異動させる
・新たに雇い入れる
・派遣社員を使う
・その他
 c)次の業務を行なう人に対しては、必ず訓練を行なって下さい
・食品安全に関する仕組みが正しく実施されていることを監視(点検、検査、確認)【モニタリング】
 する責任者
・問題が発生した時の対策(工程の復旧、問題がある食品の取扱い)【修正】を決める責任者
・再発防止対策【是正処置】の実施を決める責任者
 d) a)b)c)の手段を行った時は、訓練でその人が本当に力量をつけたか、あるいは確保した人が
   適切な力量の人だったかを評価して下さい。

◆人々の認識
 e)全社員(組織のメンバー)に次の点を認識させて下さい。
・食品の安全を守る上で、自分の仕事はどのような役割を果たしているか
・食品の安全を守る上で、自分の仕事はどのように重要か
 f)食品安全に関わる仕事をする人に、社内・社外との情報交換(連絡体制)に関するルール(確実に行
   なうことの重要性)を理解させて下さい。

◆力量を証明する記録
 g)力量を証明するために、教育や訓練を行った記録、技能を評価した記録、経験を示す記録を残して
   下さい


 6.3 設備や施設の管理【インフラストラクチャー】
◆会社(組織)は、この規格で決めたことを実行するために必要な施設や設備、ユーティリティ(水、電気、
 ガスなど)、サポート体制(これらをインフラストラクチャーと言う)を用意してください。

◆これらのインフラストラクチャーは、必要な時に使えるように管理して下さい。必要に応じて、点検、整備、
 修理などのルールを決めて実行して下さい。【維持】


 6.4 作業環境
◆会社は、この規格で決めたことを実行するために必要な作業環境を決め、整備し、維持してゆくために
 必要な、人材、施設、設備などを用意して下さい。


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