7.1.5 検査や測定に使う道具や器具
7.1.5.1 道具や器具の管理
検査・測定・診断や、仕事のできばえのチェックに使う道具や器具を管理すること。
これには、次のようなものがある
@ 物の検査や点検を行う場合に使用する、検査機器、測定機器、道具(治具、ゲージなど)
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飲食店で提供する、食品の検査や点検(例えば、重さや温度など)
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A 取引きする量を図るための計量器(はかり、流量計、電流計など)
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電力会社、ガス供給会社、水道や工業用水の提供につかうかうメーター類
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B 検査・測定を、主業務とする業者が、検査・測定に使う検査・測定機器
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検査・分析センター、校正業者、測量業者、建物の診断などが使用する機器
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C サービスの完了や、最終的な出来栄えを確認するためのチェックリストなどの書類
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(このような物も対象だと、ISO9001を作った人達が言っています)
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D サービスに必要なデータを得るために使う、検査・測定機器
E 社内の設備や環境を管理するために必要な、測定機器
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設備やラインについている、圧力計、電流電圧計、流量計、温度計など
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接客スペース、作業室、冷蔵庫等を管理するための、温湿度計
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クリーンルーム、清潔区域の環境を測定するための機器
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検査・測定・診断や、仕事のできばえのチェックに使う道具や器具は
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ただし、その方法やレベルは、サービスの品質を確保するために必要な(最小限の)
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点検、調整、修理の記録があるのならば、残しておくこと。
7.1.5.2 測定値を保証する(校正または精度の確認)
検査値・測定値の精度が必要な時は、その測定が確かな標準に基づいて行われて
いることを証明すること
(顧客と検査値を約束している時、重さや流量など価格が決まる時、正しく測らないと品質や
安全に悪い影響がある時、自社の信用を高めたい時)。
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a) 検査・測定機器の校正または精度の確認を行うこと。
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校正・確認は、国際的(または国が)が定めた標準(比較対象)との繋がりが証明できる
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そのような標準がない時には、自社で適切な方法や標準を決めること。その時は、用い
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b) 検査・測定機器の校正・確認が正しく行われて、使って良い状態にあることが、現場
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c) 検査・測定機器は、壊れないように、また精度が狂わないように、正しく取り扱うこと。
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精度の調整が狂わされることが無いように、管理すること。
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検査・測定機器が正確でないことが判った時、あるいは壊れた時には、これまでの測定
(前回の校正・確認以降)で、誤った検査や測定を行っていないか調べること。また、誤った
検査や測定を行っていた時は、問題の大きさに応じて、適切な対策を行うこと。
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