7.3 企画・デザイン・開発
◆本項のサービス業への適用
ここで定める仕組みは、以下の場合に使います
・新しい仕事(サービス)の企画・デザイン
・実施計画の作成(サービスの設計)
・新しい仕事(サービス)のメニューの開発
ただし、単なるサービスメニューの組み合わせ(ルーティン作業)で対応できるものに、本
項を当てはめる必要はありません。なお、以下ではこれらの活動を「企画」と呼びます。こ
の単語がイメージに合わない会社は、適当な単語に読み替えてください。
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7.3.1 企画のスケジュール
企画の検討に当たって、企画が完成するまでのスケジュールを作ってください。
スケジュールの内容
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b)企画のレビュー/検証/妥当性確認を、どのようなタイミングで、どの
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ような内容(実施者、承認者、確認方法、試験方法 など)で行うか
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これは、a)で決めた段階ごとに(必要なものを)決めてください
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チーム間の連携
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複数のチームが企画に参加している場合には、チーム間の連絡や情報交換の方法
【インタフェース】を決めてください。
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例えば、定期的な会議、報告書の発行、データベースの利用など
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計画書の変更
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企画の検討開始の後、状況の変化に合わせて、スケジュールを改めてください。
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<補則事項>
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企画のレビュー/検証/妥当性確認は、それぞれ別の役割を持っているので、そ
れぞれを確実に行ってください。
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しかし、これらを、同時に行ったり、1つの記録にまとめてはいけないということで
はありません。それぞれの役割を果たせれば良く、仕事(サービス)の性格や会社
の事情に合った形で実施してください。
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7.3.2 企画の元になる情報(インプット)
企画をする業務(サービス)について、考慮しなければいけない項目【設計・開発への
インプット】をリストアップしてください。リストアップした結果は、記録として残し
てください(記録を保管する方法については4.2.4に決めます)。
リストアップする項目
リストアップした項目の確認
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リストアップした項目が正しいかどうか、担当者を決めて内容を確認して下さい。
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企画に組み込まなければいけない項目が、抜け落ちないようにしてください
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曖昧な内容を避けて、考慮すべきことを明確に書いてください
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リストアップした項目同士で、矛盾がないようにしてください
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(この項には2008年版で言葉の変更がありますが、意味は変わりません)
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7.3.3 企画書にまとめる内容(アウトプット)
企画の結果のまとめ方
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完成した企画【設計・開発からのアウトプット】を、どのような形(文書や図面)
で報告するかを決めてください。
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報告の中には、最初にリストアップした項目【設計・開発へのインプット】と比較
ができる資料を含めてください。
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(この項には2008年版で言葉の変更がありますが、意味は変わりません)
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結果の報告に含める資料の例として、次のようなものがあります
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業務仕様書、計画書、処方、レシピ、検査基準書など(製品仕様)
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業務マニュアル、作業手順書、チェックリストなどの、サービスの実施のため
の文書
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結果の承認
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承認してから、次のステップ(次の企画段階、サービスの実施など)へ進めて下さ
い。
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必要な項目
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完成した企画は、次の点が分かるようにまとめてください
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a)最初にリストアップした項目(その中の必須条件)【設計・開発へのインプッ
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b)企画した仕事(サービス)を実施するために必要なことが決まっている。
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資材の調達や外注のために必要な事(部品・資材・原材料の仕様)が決まって
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c)仕事(サービス)の良し悪しを判断する基準(合否判定基準)。
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d)企画した仕事(サービス)を実施する際に(安全や、正しい手続きの面から)
注意しなければいけない項目が分かるようになっている。
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<補足説明>
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製品の保管方法、保管条件、包装や梱包の仕方についても、詳しく決めておくこと
が望ましい(必要な場合)。
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7.3.4 企画のレビュー(関係者による確認)
会社は、企画のレビューを、スケジュールに沿って行ってください。
レビューは、必要なチェックが漏れないように、その回数・時期・内容・参加者などを
計画して、実行してください。【体系的なレビュー】
レビューの内容
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企画のレビューとして、その企画に関係している、各セクションの代表者のチェッ
クを受けて下さい。
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ここで言う代表者は、部門長ではなく、仕事の内容を分かっている人です。
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レビューは会議でも、文書でもよく、また何度やってもかまいません。
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各部門を一堂に集めるのでも、時期を分けて行うのでも良いです。
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レビューで評価すること
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a)目的に合ったサービスを、企画できそうかどうか評価する
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レビューの記録
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企画のレビューの記録を残して下さい。レビューの結果、何かの対策をした場合
は、その記録も残してください(記録を保管する方法については4.2.4に決めます)。
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7.3.5 企画の検証(企画の内容確認)
会社は、企画の検証を、スケジュールに沿って行ってください。
検証の内容
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完成した企画【設計・開発からのアウトプット】が、最初にリストアップした項目
(その中の必須条件)【設計・開発へのインプット】をクリアしていることを確認
してください。
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検証の記録
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企画の検証の記録を残して下さい。検証の結果、何かの対策をした場合は、その記
録も残してください(記録を保管する方法については4.2.4に決めます)。
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7.3.6 企画の妥当性確認(リハーサル)
会社は、企画の妥当性確認を、スケジュールに沿って行ってください。
妥当性確認の内容
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会社は、企画した業務(サービス)が狙い通りに実施できることを、(可能なら
ば)実際にやってみてください【指定された用途又は意図された用途】。
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これに当たるものに、リハーサル、モニター、設備の試運転などがあります。実地
で確認ができない場合には、他の適切な方法で実施上の問題がないことを確かめて
下さい。
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この「企画の妥当性確認」は、できる限り最初にその仕事(サービス)を実施する
前に行ってください。
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妥当性確認の記録
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企画の妥当性確認の記録を残して下さい。妥当性確認の結果、何かの変更をした場
合は、その記録も残してください(記録を保管する方法については4.2.4に決めま
す)。
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7.3.7 企画の変更管理
企画の変更内容の記録
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会社は、企画の内容を変更する時は、その変更について記録を残してください。
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レビュー・検証・妥当性確認の実施
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変更を行なうに当たり、企画のレビュー/検証/妥当性確認の中で必要なものを
(スケジュールに)決めて、実行してください。
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既に実施している仕事(サービス)の内容を変更する際には、その変更によって、
既にサービスを受けた人(受けている人)にどのような影響が出るかを、企画のレ
ビューの中でチェックしてください。(例えば、変更後のサービスのためのソフト
ウェアや消耗品が、変更前から受けているサービスにも使えるかなど)
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レビュー・検証・妥当性確認の記録
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企画のレビュー/検証/妥当性確認の記録を残してください。その結果、何かの
変更をした場合は、その記録も残してください(記録を保管する方法については4.2.4
に決めます)。
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(この項には2008年版で段落構成が変更されています)
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