らくらくISO9001講座
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お荷物ISOのやり直し
(1) なんで、今さらISOに手をかけなきゃいけないんだ?
お荷物ISOを抜け出して、自社のISOを役立つものにするには、まず経営者が(管理責任者も、事務
局も)、頭を切り替えることが第1歩です。
1 ISOの損得
最初から、費用の話しをするのは、行儀の良い物ではないのですが、でもこれをまず認識しなければ
始まりません。
ISO9001の取得にかけた費用は、ウン百万円(中小企業の場合)。 高いですか?
これは、従業員の給料1人分、品質トラブルの損失額、社長のベンツ代よりも安いです。業務を効率
化し、トラブルをいくつか防止できれば、1年で元は取れ、2年目からはメリットが出ます。これが、ISO
を本気でやった場合です。
失敗して2重システムになったら、逆に人手をかけて、人件費分のコストアップです。ISOを上手に使
っている企業と比べたら、プラスマイナスで、大変な差がついてしまいます。納得行かないですよね。
今からでも遅くありません、きちんとやれば、ISOはプラスに転じます。
2 おかしいものはおかしい
会社のISO9001を立て直すためには、ISOがお荷物になっている現状に対して、おかしいと思ってくだ
さい(特に経営者)。
1)こんな形式的なことで、何も良くならない
2)こんなやり方で、顧客のためになならない
3)余分なコストばかりかかる
4)なによりも、社員の士気が落ちている。
本当に、こんなものがISO9001なのか。
世の中には、うまく行っている会社もあるらしい。
ISOはツールだから、使い方次第で役にたつはず。
なんか、うちは間違ったことをしているんじゃないか。
その正常な感覚が大事です
3 ISO9001の目的
ISO9001は、形式的、表面的な対応を求めていません。ISOには一般的なことしか書いていませんか
ら、全ての業種や会社にピッタリ合うもんじゃないんです。だから、表面的に対応すると、自社に合わ
なくなる。
ISO9001が本当に求めているのは、規格の目的(意図)に合うように、仕組みを実行することです。
そのISO9001の目的(意図)とは
1)良い品質の製品やサービスを提供すること。
2)顧客との約束や法律を守り、信頼してもらうこと。
3)起こった問題を確実に処理し、改善に結びつけること。
(まともな)審査機関は、顧客の代理ですから、やはりこの目的に照らして評価します。
この目的を見れば、ISO9001のための仕事などはなく、顧客と自社のために必要な仕事をすれば良い
ことが理解できると思います。
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対象規格 ISO9001、ISO14001、ISO13485