8.5.1.5 フローダイアグラム(工程の分析のためのフロー図)
8.5.1.5.1 フローダイアグラムの作成 <文書>
◆フロー図の作成
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・製品の製造、調理や取扱いのステップを、フローダイアグラム(工程の分析のためのフロー図)
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・このフロー図は、製品の品番ごとか、または製品のグループ(同じステップで作られる製品)
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・ステップの変更があれば、フロー図を変更して、最新の内容を保ってください。
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◆フロー図の目的
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・この図はハザード分析(食品安全のための工程の分析)に使います。
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・この図を作ることで、危険の元(微生物、化学物質、異物)が、どこで混入し、あるいは発生し
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(有毒物質など)、増殖し(微生物の場合)、また除去されるかを考えます。
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◆フロー図の内容
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フロー図は、上の目的で使うために、適度な詳しさで、分かりやすくて、正確なものでなければ
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b) 外注しているステップも全て記入する(アウトソース、一部作業の下請け)
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c) 原材料、添加物、中間製品、包装材料、水やスチームなどがどの段階で工程に入るかを
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d) 余剰品や手直し品の、再加工や再利用が行われる場合は、そのステップや経路も記入して
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e) 最終製品、中間製品、副産物を、どの段階(フロー図に記す工程)で外部に引渡すか。
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8.5.1.5.2 フローダイアグラム(工程の分析のためのフロー図)の現場確認
食品安全チームは、前の項で作ったフロー図の内容が正しいかどうか、製造現場と比べながら
確認して下さい。
確認し、完成したフロー図を記録として保管して下さい。
8.5.1.5.3 工程の周辺の状況を書いた文書 <文書>
フローダイアグラム(工程の分析のためのフロー図)に添えて、次の内容を書いた文書を用意
して下さい。
この文書は、ハザード分析(食品安全のための工程の分析)のために使うので、
その時に必要な情報を漏らさず記して下さい。
a) 工場内(あるいは社内、店内)の、建物・部屋・設備などの配置を書いて下さい。
食品を取り扱う場所以外の配置も、含めて書いて下さい。
b) 使用する加工機,調理具、使用する容器や包装材、加工のために加える添加物などを挙げて
下さい。
これらが、工程のどこで食品に接触(あるいは添加)するかを書いて下さい。
c) 食品安全のために、どのような管理をしているかを書いて下さい。
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・殺菌、菌の増殖防止、異物除去などのために行っていること(加熱、冷却、濾過、選別など)
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d) 法律や顧客からの要求で、必ず従わなければいけない管理の基準値があれば書いて下さい。
季節によって、あるいは1日の時間帯によって、仕事の内容や管理方法・基準値が変わる場合は、
それが分かるように書いて下さい。
記載した項目について変更があれば、文書を変更して、最新の情報に改めて下さい。
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