私と中国近現代史・日中関係史研究

 趙 軍 

 

 中国近現代史と日中関係史は、小生の中国での大学院時代以来の専攻分野です。「優雅」と思われがちな仕事ですが、実は大変な辛労と努力に伴う作業の連続です。中国には、「冷たい椅子」にじっくりと座れる人こそ歴史研究に向いている人間であると言われてきたが、小生の理解では、史料に対する切実な調査や歴史の表象に対する綿密な検討の積み重ねがなければ、一人前の歴史研究者になれないのです。それにもう一つ、世の中の流行や時勢の流れに対して「冷血的」といわれるほど距離を置くことであろうか。そのため、「書呆子」や「書虫子」とせせら笑われている歴史研究者も少なくはありません。不敏な小生ですが、少しずつ自分なりの研究をも進めております。ここでその一部を電子化して公開し、諸賢のご批判やご指摘をいただければ、至福のことです。

 なお、ご批判とご意見はこちらへどうぞ。「請多多指教!


「中国人の日本語著書展」にて研究状況について報告していた小生(1998.11.27.)

近年来の研究業績一覧

【著書類】

1)『辛亥革命與大陸浪人』GB(中国語、全305頁)(博士論文),中国大百科全書出版社,1991年4月。

2)『大アジア主義と中国』JIS(日本語、379ページ),亜紀書房,1997年3月。

3)『日本的社会與人』(沈潔氏と合作,中国語、226ページ),湖北人民出版社,1996年4月。

4)『「つくる会」の歴史教科書を斬る』(王智新・朱建栄と共同編著)日本僑報社2001年8月発行。

【論文類】

1)「蓋棺論定論難定―二十世紀初葉日本人的李鴻章評価浅析」(中国語、8頁)、『中国研究』第1巻第8期。

2)「近代日本と中国の一接点ー大陸浪人、大アジア主義と中国の関係を中心としてー」、『駒沢女子大学研究紀要』第2号、1995年12月。

3)「鏡としての歴史教育―中国歴史教科書の中の日本像―」、『駒沢女子大学研究紀要』第4号、1997年12月。

4)「中国観の分裂と悲劇ー『後書き』の後書きー」、内山書店『中国図書』1998年第号。

5)「『別働隊』と『志士』のはざまーー近年来大陸浪人研究の回顧と展望ー」、梅屋庄吉関係史料研究会・辛亥革命史研究会共催国際ワークショップ「近代日中関係史研究の課題と方法ー梅屋庄吉とその時代ー」、1998年10月10-12日。

6)「李鴻章と近代中国対日政策の決定―1870年代を中心にして―」、『千葉商大紀要』第38巻第4号1-28pp.2001年3月。

7)「中西功與中国革命(研究札記)」(中国語)、中国史学会・中国社会科学院近代史研究所共催「『1949年の中国』国際学術討論会」北京にて、1999年12月31日―2000年1月2日。

8)「川島浪速與清末警察制度的建立」(中国語)、中国社会史学会・華中師範大学など共催「『経済発展與社会変遷』国際学術検討会」武漢・赤壁にて、2000年8月20―24日。

【書評・エッセイ・其他】

1)「韋君宜先生と『思痛録』について」(日本語)、日本僑報電子週刊 第168号【号外】「韋君宜先生を記念するための特集」、2002年02月07日(木)発行

【共同研究と社会活動】

☆『東アジア共通の歴史教科書』の完成をめざして、中国・日本・韓国の歴史研究者は「東アジア歴史教育研究会」を結成し、1996年末から活動を開始した。結成初頭からこの活動に参加し、第四編(近現代史部分)の責任者の一人でもある。

 媒体の関連報道

 ※「Dong ying hua ren」ホームページ

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☆2001年8月14日、東京華僑会館にて『「つくる会」の歴史教科書を斬る』(日本僑報社発行)の発行会見に出席、編著者の代表として発言。その日の様子に関して、「中国新聞社」「新浪網」などに報道された。

 媒体の関連報道

 ※中国新聞社(2001年8月15日

 ※新浪網(2001年8月15日

 ※「福建僑聯」ホームページ

 ※「人民日報(日本語版)」2001年8月2日

 ※「河合塾」ホームページ

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福建省永定「土楼」探訪記

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