†貧乏カメラ館†

Pentax Pino 35M 未評価 発売年月 ----.--/標準価格 ¥2.4800
固定焦点なのにピント位置が変わる


(2004.11.12/2006.05.19)

基本的に固定焦点機だが、ストロボ時にはピント位置が前に移動する「ストロボ・イン・フォーカス」が特長。「ユニーバサル・フォーカス」とも言う。ピント位置の移動はリアコンで行う(通常はリアコンあり、ストロボ時はリアコンなし)。Canon 35Mなどのように、前玉を移動する方式とは異なる。

●ユニバーサル・フォーカスPinoの系譜

AFにはまったく興味がないので、固定焦点系に限定してPinoの系譜をみてみよう。固定焦点と言っても、Pinoはすべて「ユニバーサル・フォーカス」を採用している。そして、それはとにも直さず、GOKOのOEM製品だということを意味する。で、現在判明している関係をまとめると…

PentaxGOKO 巻上類似モデル
-- UF-1 手動--
Pino 35M UF-2 電動--
Pino White/Black UF-20 電動Canon CB35M?
Pino J UF-10 手動Konica Tomato?

もちろん、これは私が勝手に調べたものなので、正しい保証は全然ない。でも、たぶん間違いないでしょう、くらいの自信はある。なお、CB35MとTomatoに関しては、それぞれの項で少し述べているが、UF-20/UF-10そのままのOEM製品ではない。Tomatoは細部が微妙に変えてあるし、CB35MはUF-20とK-20の折衷モデルだ。それに比べると、Pentaxの製品はGOKOのモデルほぼそのまんまである。外装やデート機能の有無などの、若干の相違はあるが、基本スペックは共通だ。

主要諸元
型式[ユニーバサル焦点][電動巻上]
レンズ35mm/F3.8(3群3枚)
シャッター1/125"単速機械式?
絞り通 常  ISO100/400/1000=F8?/F16?/F22?
ストロボ ISO100/400/1000=F4?/F8?/F16?
ピント固定焦点 1.2m〜∞、ストロボ時にはピント位置変更
ストロボ手動 GN=11
ファインダー
外観133×70×50mm/210g(電池別)
価格¥2.4800
仕様出典カメラ総合カタログ VOL.88(1987年)
その他 ●外観も機能も、GOKOのUF-2とかなり良く似ている。OEM製品の可能性は高い。
●PinoシリーズはSportsシリーズの後継乃至は下位シリーズで、その第一弾がPino 35M(だと思う)。Pinoシリーズは固定焦点モデルでも、ピント位置が変えられるのが特長のようで、PinoやPino Jなどはマクロモードも搭載している。


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