†貧乏カメラ館†
(2004.05.02/2004.09.01upd)
機能も操作性も度外視して(でも価格は考慮に入れて(^_^;)、単に軽さを基準にシステムを組むとしたら、どんな選択肢があるだろうか? ふとそんな疑問を持って、カタログから重量を調べて各社の軽量一眼レフをリストアップしてみた。ここに挙げた機種が必ずしも最軽量ではないかもしれないが、一応目安となりそうなものは網羅したつもりだ。なお、重量はいずれも電池別。2CR5は+40g、123Ax2は+30g、CR2x2は+20gが目安。ボタン電池は誤差範囲内。フルメカ機
COSINA C1s | 370g | Vivitar V4000、FM10などOEM多数だがこれが最軽量?
| RICOH XR-8 | 410g | XR-8 Superは435g
| PENTAX MX | 495g | 操作感はイマイチ
| OLYMPUS OM-1 | 510g | 定番
| Nikon FM2 | 540g | New FM2も同重量
| RICOH XR500 | 540g | スペック的にやや不足
| Zenit 412DX | 540g | Zenit 122は530g、Zenit ETは570g
| Pentax SV | 550g | M42マウントなので…
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AE機
Pentax MZ-M | 305g | 恐らく全ジャンルを通じて最軽量?
| Canon T-60 | 365g | 海外専用モデル、これは…! T-50ですら490gあるのに
| RICOH XR-7MU | 395g |
| OLYMPUS OM10 | 430g | OM二桁はほぼ同じ重量、OM40のみやや重い
| Nikon EM | 460g | 1/90"&Bは機械式、FG-20は440g、FE10もあり
| Canon AV-1 | 490g | Aシリーズの中では異端だしなあ…
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AF機(旧) 初期〜中期の製品でほとんど捨て値で買えるもの | ||
Minolta α-360si | 355g | 露出フルモード、スペック的にはかなり実用的 |
Pentax MZ-50 | 360g | 露出フルモード、MZ-10は365g |
Minolta α-303si | 395g | 露出フルモード、Superはやや重い |
Canon EOS 1000 | 460g | 露出フルモード、実用OK |
AF機(新) 比較的新しい機種でまだ市場価値のあるもの | ||
Minolta αSweetUL | 315g | DYNAX 3Lのベースモデルだが、操作性は圧倒的に上 |
Pentax Ist* | 335g | 高価、MZ-60は340g |
Canon EOS 3000 | 345g | Kissの輸出版、3000N、5000も重量は大差ない |
Caono EOS KissV | 355g | 多機能、初代Kiss/New Kissは370g |
Nikon Us | 370g | ポップアップ禁止可 |
AF機(失格) 性能度外視と言えど許容範囲を超えている事が判明したもの | ||
Minolta Dynax 3L | 310g | Pオンリー、ストロボ自動ポップアップのみ |
Minolta α-3700i | 440g | Pオンリー、AFタコ、SIGMA/Tamron 300mm合焦不能 |
単焦点(MF)
OM | ZUIKO 50/1.8 | 165g |
| NIKON | NIKKOR 50/1.8S | 175g | ほとんどパンケーキ
| SERIES-E 35/2.5(N) | 150g |
| PK | RIKENON P 50/2 | 135g | XR RIKENON 50/2とは別物
| RIKENON P 50/1.7 | 153g | 実測で140gくらい??
| Pentax M20/4 | 150g | 超広角としては異例の軽さ
| FD | New FD 28/2.8 | 165g | FDマウント最軽量?
| New FD 50/1.8 | 170g | New FD 50/2も同重量
| 各種 | COSINA 20/3.8 | 184g | 発色難あり
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パンケーキ(MF)
OM | ZUIKO 40/2 | 140g | 7〜8万円!
| PK | XR RIKENON 45/2.8 | 55g | 2〜3万円
| XR RIKENON 28/2.8 | 60g | 〃
| M42 | Industar-50 50/3.5 | 60g | 数千円、ろしあ玉
| M39 | Orion-15 28/6 | 60g | 高い、暗い、M39レア
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MF機では標準ズームよりも標準単焦点が好ましい。重量の問題もあるが、MFでは明るさが非常に重要になるため。軽量最重視ならばパンケーキ・レンズだが、パンケーキはともかく高く、プレミアが付いているものまである。レアという理由だけで高いものは使わない。
標準ズーム
OM | ZUIKO 35-70/3.5-4.5 | 190g |
| NIKON(MF) | NIKKOR 35-70/3.5-4.8 | 185g | COSINA OEM
| FD | New FD 35-70/3.5-4.5 | 200g | FDマウントは軽いボディが少ない
| PK(MF) | RIKENON P ZOOM 35-70/3.4-4.5 | 185g | COSINA製?
| PK(AF) | AF 35-80/4-5.6U | 160g | シルバータイプ
| EOS | EF 35-80/4-5.6 USMU | 150g | USMじゃないと170g?資料混乱
| α | AF 35-80/4-5.6U | 150g |
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AFの標準ズームはともかく軽い。MFの単焦点よりも軽いくらい。しかし、MFの標準ズームよりも概ね半段ずつ暗い。何だかなあ…
超望遠ズーム
MF専用レンズ | OM/FD/MD ●Tokina SZ-X630 60-300(570g)とSIGMA DL 75-300(540g)に止めを差す。これについては別項で紹介済み。
| MF/AF兼用 | Nikon/PK ●Tamron 70-300(772D/572D)が435gという軽量でMFでの使用にも耐える。ただし、マウントによる重量差はかなりあり、PK版の実測重量は470gだった。 | ●MFで使うことを考えると、望遠端の開放F値は5.6をキープしたいし、適切な大きさのピントリングが適切な位置にあり、ヘリコイドが一定のトルクを持たなければならない。マウント兼用だけではダメ。772Dはこの条件をある程度満たしているが、充分ではない。基本的にAFレンズ。 AF専用レンズ | EOS/α ●Tamron 100-300の354gが最軽量だろう。αマウントの実測値は400g弱、これまた少々重い。マウントによる違いは思っていた以上に大きいようだ。SIGMA 100-300 DLもTamronよりも少し重い程度だが、多分、性能面ではTamronの勝ちだろうな。
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超望遠ズームも、最近では純正品がかなり軽くなって来てる。たとえば、PentaxのFAJ 75-300は385gとTamron 772Dよりも大幅に軽い。しかし、MFでの操作が困難そうで価格もそれなり。AFオンリーで使うならTamron 100-300でも実質的に変わりはないし、価格もTamron 70-300の中古並品が2900円、100-300の中古良品が4300円だった。アホらしいような値段である。結局、望遠ズームはサードパーティー製が正しい選択肢。
高倍率ズーム
MF用 | ●Tamron 28-200 171A (508g)が唯一の実用的な選択肢。最短80cmだが、135mm時にはもっと寄れるはず。ただし、性能の割には高価。AF版なら値崩れしてるんだが…
| AF用 | ●Tamron 28-200 171D (465g)は捨て値だがやや重い。最短は171Aに準ずる。 | ●新しいところでは28-200 A03が354g、28-300 A06が420g。性能と可搬性を勘案すると、この二つ以外は積極的に選ぶ理由がない。 |
▼手許にあるもの
という方針で、手許にあるもので賄おうと思ったら…
EOS 1000 + Tamron 28-200 171D | = 970g | 電池込 |
OLYMPUS C-2100 UZ 38-380 | = 660g | 電池込、200万画素デジカメ |
C-2100UZは200万画素のデジカメだが、サービス判なら充分。かなり魅力的な選択肢だ。ただし、デジカメは電池がネックなる。特に旅先や長時間使用の際には心配だ。できれば銀塩にこだわりたい。一方、EOS 1000システムの問題点は重さと望遠不足。C-2100UZと比べると300gも重く、望遠端の焦点距離は半分程度しかない。比べるのは無茶とは言え、かなり見劣りする。
▼世界最軽量?Dynax 3L
で、これが強迫観念になって購入したのが世界最軽量の銀塩AF一眼レフであるMinolta Dynax 3L。これにTamronの最新の高倍率ズームを組み合わせれば、
OLYMPUS C-2100 UZ 38-380 | = 660g | 電池込、参考
Dynax 3L + Tamron 28-200 A03 | = 690g | 電池込
| Dynax 3L + Tamron 28-300 A06 | = 750g | 電池込
| EOS 1000 + Tamron 28-200 171D | = 970g | 電池込、参考
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と、EOS 1000のシステムと比べて、同じ焦点距離なら300g近く軽くなり、300mmに延ばしても200g以上軽くなる。重量面から言えば、まずは最強のシステムだろう。ところがこれにも問題がある。
一つは、何といってもレンズの価格。ボディは入手済みだが、レンズは新規購入が必要。中古で探してもA06は2万以上、A03は1.5万くらいする。もちろん、システムを組む以上、その程度の出費は覚悟が必要かとも思うが、躊躇するのは、実はボディとのからみ。
はっきり言えば、このDynax 3Lはかなりお粗末なシロモノである上に、手許にある他のαマウント・ボディも旧式で実用に耐えない。更に言えば、私のミノルタの技術力に対する不信感には根強いものがある。つまり、我が家においては、αマウントは今後見込みのない、ツブシの効かないマウントだということ。そこに2万の投資はしにくい。
このDynax 3Lも実際に使ってみると、スペック表ではわからない欠点が数多くあった。一つはホールディングとバランスの悪さ。ボディがあまりに小さくて軽いため、しっかり握れないし実重量ほど軽く感じない。二番目はオート・ポップアップ・ストロボ。すべてのモードで勝手にポップアップするため極めて煩わしい。個人的にはこれが最大最悪の欠点だと思っている。三番目はAFの合焦性能。実験室性能(精度)はともかく、使用時の快適さでは10年以上も古いEOS 1000の圧勝。
元より、機械オンチで手の小さいユーザーをターゲットにした機種であることは間違いないので、カメラ好きが屁理屈垂れても始まらないし、ターゲットなりの造り、価格なりのデキであることを批難するのは見当違い。むしろ、すべてを勘案すればコストパフォーマンスにたいへん優れたカメラであることは間違いない。だが、そうした客観的な評価は別として、個人的に、このカメラの「いびつさ」には耐えられない。何しろ、私がボロカスに言ったEOS 1000が高級品に見えてしまうほどなのだ。
▼EOSへ還る
ということで、私はやはりEOSへ還ることにした。レンズに2万、ボディに2万払っても、軽いEOSを買う方がマシである。悪口を言わなくて済むので精神衛生上もよろしい。NikonやPentaxを考えないでもなかったが、両社の最近のAFカメラはまったくいじったことがないので、AF性能でDynax 3Lの二の舞になるのはいやだし、EFレンズ資産の有効活用も考えるとやはりEOSしかあるまい、という結論に致った。NikonとPentaxのAFマウントはMFとも互換性があるのが魅力ではあるが……これはこれで別のテーマとしよう。
さて、EOS 1000で重いと文句を言う事になると、何を買えばよいのだろうか? 目安はA06付きで800g未満。つまりボディ重量(電池別)が350g以下。となると、Kissシリーズだが、国内向けのKissシリーズは多機能すぎて使い難い。中央1点測距、手動ストロボというのが最も正しいスペックだが、Kissは7点測距だったり、オート・ポップアップ・ストロボだったりしてかなり不便。輸出バージョンもに目を向けると…
機種名 | 重量 | 測距点 | 内蔵ストロボ | その他 |
EOS REBEL X | 315g | 3点AF | なし | Pオンリー |
EOS 5000(888) | 340g | 3点AF | 手動 | 速度ダイヤル付き |
Kiss Lite | 340g | 7点AF | ? | 最新機種 |
EOS 3000 | 345g | 3点AF | 手動? | 輸出のみ |
EOS 3000N | 350g | 3点AF | 手動 | 国内でも販売 |
EOS KissV | 355g | 7点AF | 混合 | モード依存 |
New Kiss | 370g | 3点AF | 混合 | モード依存 |
EOS Kiss | 370g | 3点AF | 自動? | New Kissの方がいい… |
ちょいと迷いますな。まず、Dynax 3L並(310g)の超軽量機はない。強いて言えばREBEL Xだが、北米のみの発売で入手は超困難と思われる。国内版ではNew Kissが手頃だが、軽さの点であと一歩足りない。とりあえず、嫁さんが持っているので借りてみるか…。KissVは中古で1.5万くらい。3000か5000を気長に探すか…って、3000Nならビックで29800円(SIGAMA W zoom set)で売ってたな……
200mm | |||||||||||||||
Dynax 3L | + Tamron 28-200 A03 | = 690g | 電池込、参考
EOS 5000 | + Tamron 28-200 A03 | = 730g | 電池込
| New Kiss | + Tamron 28-200 A03 | = 760g | 電池込
| EOS 1000 | + Tamron 28-200 171D | = 970g | 電池込、参考
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300mm | |||||||||||||||
OLYMPUS C-2100 UZ 38-380 | = 660g | 電池込、参考
Dynax 3L | + Tamron 28-300 A06 | = 750g | 電池込、参考
| EOS 5000 | + Tamron 28-300 A06 | = 790g | 電池込
| New Kiss | + Tamron 28-300 A06 | = 820g | 電池込
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さて、手元にあるEOS 1000+171Dが1kg弱でタダ、EOS 5000+A06が800g弱で3〜4万の出費。200gに満たない重量差と100mmの望遠の違いのために、この出費はリーズナブルなのであろうか? 少なくとも超金欠の現状では手を出すべきではないと思うのだが……
▼本当にEOS1000+171Dじゃ駄目なの?
ということで、実際に持ち歩いてスナップしてみた。EOS1000+171Dは電池・フード込みでジャスト1kg。やはり実感として重い。見た目も何だかエラソーで軽快な感じがしない。もう一つの問題は、ピントリングの位置の関係で、望遠時にもレンズの根元しか掴めないこと。手ブレがけっこう心配である。フード部を持つという方法もあるが、それでは左手で重量を支える事が困難に。また、純正レンズに比べると合焦性能が劣る感じ。レンズモーターもやや騒い。さらに、回転ズームなのに、持ち運び中にズームが自重で伸びてしまう。ありゃ、それに前玉二枚目に点カビが3つもあるぞ!!
と言うことで、重量以外にもいろんなところに問題が出てきた。「気軽にバシャバシャ」というイメージからは相当遠いなあ。これでは新たな出費もいたしかたないか。問題点は主にレンズに集中。ボディの欠点ははそれほど気にはならなかった。レンズ優先かな?
▼New Kissの実感
嫁さんからNew Kissを奪って少しいじってみた。まず、心配していたストロボと測距点の問題はクリア。通常モードではオート・ポップアップしないし、1点測距への変更も簡単。しかも、測距点設定は電源を切っても記憶されるようだ。また、ボディサイズは小さすぎず、重量も実重量以上に軽く感じる。人間の感覚は重量そのものよりも密度−−外観から予想される重さと実際の重さのギャップ−−を問題にするようだ。
だが、問題点もあった。一つはグリップの大きさ。Dynax 3Lほどではないにしろ、グリップが小さくホールディングには難を感じた。嫁さんは丁度よいと言っていたので、やはり女性サイズなのだろう。意図は理解するが、私としてはかなり大きな減点。
また、AFの合焦速度にも不満が残った。ある程度の距離があり、コントラストのはっきりした被写体にならすっと合うが、近距離や暗い被写体では微調整に入る事がある。これまたDynax 3Lほどではないにしろ気になった。快適さでは明らかにEOS 1000の方が上。
EOS1000のAF性能を誉めるのは、古いAFユニットが優れているということではなく、許容範囲内で適当に合い、合焦困難な場合にはさっさとあきらめるから。こちらが問題にしているのは、精度ではなくストレスなのだ。純粋に技術的に見れば、New KissやDynax 3Lの方が優れている事は言うまでもない。
もう一つ、かなり気になったのがAF補助光。これはオフにできないのだろうか? せめて赤外線にすれば良いと思うのだが。美術館などで使用する場合はかなり迷惑だろう。
と言う事で、一番心配していた問題はクリアできたし、トータルに見て良く練られた機種だとは思う。しかし、嫌な部分がかなり嫌なので、私の常用機に加えるには躊躇逡巡してしまふ。
AF性能でもホールディング感でもDynax 3Lをクソミソに言ったが、それは現在の軽量一眼レフ共通の欠点が極端な形で顕在化した機種だからであって、他機種・他社製品も同様の傾向にあることは否定できない。そういう意味では、New KissもDynax 3Lも同類である。
もちろん、そういう撮影なのだから、気持ちに余裕が必要で、ひーひー言いながら被写体を追っかけるのはバカである。そう考えると、重さはさして重要な要素ではない。むしろ、明るくて使い心地の良いレンズ、手に馴染むボディ、バランスの良いシステムというのが重要だ。重さが意味を持つのは超望遠ズームくらいだろう。
したがって、数字に拘った偏執狂的なシステム作りはしない。そもそも最軽量システムなんてナンセンスなのである…という酷い自己矛盾に満ちた結論になってしまったのだが、それでも例外が二つある。
▼オーロラ撮影
一つは嫁さんが北欧にオーロラを撮影に行く時のためのシステム。極端に限定されたシチュエーションなんだが、要求がいろいろと難しくて頭を悩ませた。まず、極寒の屋外での撮影だから、フルメカニカル機しか使えない。なのに、ボディ重量400gでも重いと文句を言う。おまけに、オーロラは空一面に出るので28mmでも狭すぎる。そのくせ、交換レンズや予備のコンパクトを持って行くのを面倒臭がる。あ〜思い出しただけでも腹が立つ。
で、ともかく最初に持って行かせたのはXR-8(410g)+COSINA 20/3.8(184g)という組み合わせ。トータル600g弱である。それで重いと文句を垂れられたから堪らない。おまけに、このCOSINAの20mmは色ノリが異常に悪いことで有名なレンズ。カサカサした絵になるのね。標準レンズも持って行かせたのに、このカサカサレンズで街並みスナップも記念写真も撮ってきた。は〜あ。おまけにこの時はろくにオーロラが出ず、しょぼい写真しか撮ってこなかった。
二回目はOM-1とSIGMA 24mmを持って行かせた。実はこの時にはXR-8を売却してしまっていた。元々500円(^_^;のジャンク品を自力で修理したもの。調子に乗ってオークションで2800円で売り払ってしまったのだった。わ〜い、2300円儲かった〜って、私の持っているフルメカの最軽量機だったので、今思えば惜しいことをした。ま、XR-Solarもあるにはあるが、新品なのでちょっと貸す気にはなれなかったというのもあるんだが…。
で、この時の撮影重量は700gを超えた。でも、今回はオーロラがたくさん出て、けっこうまともな写真が撮れたせいか、あんまり文句も言われなかった。でも、重いは重いらしい。また、24mmでも狭すぎるようだ。こうなったら、
COSINA C1s(370g) + COSINA 20/3.8(184g) = 554g
これで文句を言ったら離縁ということにしよう。ということで、C1sを物色中。ちなみに、ZENITAR FISH-EYEも考えたが、価格はともかく、310gもあるので諦めた。また、Pentax M20mm/F4はなんと150gだが、入手が難しそうだ。
▼シャレでコンパクト代わりに…
もう一つは私がコンパクト替わりに使うという用途。この場合はフルメカ機にこだわる必要はない。NIKON EM + E28/2.8とか、XR-7MU+50/2とか、Pentax MX+パンケーキとか、OM10+パンケーキとか、それなりに小粋ではある(滅多に使わないだろうけど)。原則は、フルメカ機でもAE機でもよいが、なるべく偏平なボディに偏平なレンズをくっつけること。最軽量システムは、
Cosina C1s(370g) + XR RIKENON 45/2.8(55g) = 425g
総重量わずかに425g。28mmでも430gだ。だが、ボディもレンズも持ってないし、特にレンズは高価で手が出ない。それに、ボディが少々グラマラスな形状だ。安価で実用性度外視ならば、Industar-50に変換リング噛ませてPKボディにくっつけるのも面白い。手元にある最軽量のMF機と組み合わせると…
RICOH XR-7MU(395g) + Industar-50 50/3.5(60g) + 変換リング(?g) 470g
これなら追加出費ゼロでできる。M39→M42→PKとアダプタを二段噛まさないといけないが、総重量も480g前後で何とかなるのではないだろうか? ただ、Industar-50は実絞り、AEが効くかどうかも不明。かなりシンドイ使い勝手ではあろうが。まともなPKマウント・レンズで手元にある最軽量はRIKENON 50/1.7だが、これは140g(実測)も(!?)あるからねえ。
▼ほんとのところ…
まあ、こんな実用性のないアホなシステムはおいといて、ほんとのところ、どんなシステムにするのよ?と問われたら……私がお祭りとかで使う定番MF最小システムはこれ:
一眼レフは300mm望遠ズーム専用にして、広角はコンパクトでカバーするのがミソ。トータルでざっと1.4kg。撮影時の重量はZUIKO 50/1.8を引いた分だけで、1.2kg強って感じ。ま、今まで見て来た最軽量システムに比べれば随分と重いが、実感としてさして苦痛ではない。もちろん、これは余り画質にこだわらない、ネガ用のシステムではあるが。無茶な高倍率にこだわらず、けっこう楽しく撮れる。やっぱり楽しくなくちゃね。
(とりあえずおしまい、お退屈さまでした…)