速く・上手く・楽しく泳ぐために

 中級者編(頑張れば50Mくらい泳げるけど、長く続けて泳げない・・・方向け)

 さてさて、ここを読まれているということはとりあえず泳げるようになった、ということですな。いいですぞ。少し泳げるようになるとやっぱり欲が出てきますよね(^^) おそらくそれは、

25mくらい余裕を持ってかっこよく泳ぎたい

もしくは

息継ぎができるようになりたい

そんなところだと思います。

 そんな皆様の期待にこたえるべく、中級者編ですぜ〜( ̄▽ ̄)

 

その1 息継ぎを上手くなろう

 ある程度の距離を泳ごうと思うと、どうしても呼吸をしなくてはいけません。ま、25mくらいだったら息継ぎ無しでも頑張っちゃうと泳ぎきれるとは思いますが、苦しいし、なによりも”エレガント”ではないですね(^^ゞ
 やはり初級者脱出の為には息継ぎはさけて通れない道でしょう。

 さてさて、それではどうしたら上手く息継ぎができるようになるでしょうか?例によっていきなり泳ぎ始めないで、足をプールの底につけた状態で練習を始めてみましょう。

 まず、水面上に手を前に伸ばして肩まで水につかりましょう。この時、手を壁に向かって伸ばしておいて壁を押さえるようにすると前に進まなくてやり良いかもしれません(手をかくとどうしても前に進む力が生じますからね)。
 次に顔を水につけます。水中では前を向いて、水面がおでこの辺りにくるようにします。つまり、そのくらいは水の中に沈んでいないといけません。

 その状態で手をかいてみます。おへその下を通って太ももの横にいくかいかないかのところ・・・そこで顔を真横に向けます。少し肩を見るような意識を持つと上手くいくと思います。顔が空気中に上がった瞬間は、ほとんど手がかき終わったのと同時です。 つまり、顔を上げた瞬間には手は太ももの横にあることになります。

 で、通常どおりリカバリーの動作をして手を前に持ってきます。まだ顔は横を向いています。腕が頭の上を通過して入水させる準備を仕出すところから入水するところにあわせて顔を水につけて前を向きます。腕の動きに合わせて頭も動くものだと考えてもらえればだいたい間違ってはいません。

 タイミングは良いですか?まずこのタイミングを理解してください。手がかき終わるのと同時くらいに顔を上げ、入水と共に顔を水に沈める・・・これです。

 さて、これだけの説明で息継ぎができるようになった人、あなたはすごいです(^^)。恐らく多くのかたは実際に水の中で迷うと思います。「・・・何時息をはけばいいのだろう???」と。そのあたりを説明しましょう。

 まず、水泳の息継ぎの基本は”鼻で吐いて、口で吸う”です。陸上競技と同じように鼻で吸って口で吐くと大変なことになるのでやってはいけません(ぉ そして、”水の中で吐いて空気中で吸う”です。これを逆にするとすごいことになりますので良い子は絶対にやってはいけませんよ(コラ
 つまり、これらをあわせると

”水の中で鼻から吐いて、空気中で口から吸う”

 ということになりますね。ですので、空気中で息を吐くことはありません。

 そこまでわかったところで、どのタイミングで吸ったり吐いたりするかと言うと・・・って、吸うタイミングはわかりますね(^^ゞ 顔を上げた瞬間に行ってください。普通顔が空気中にあるときは吸いつづけています。
 それでは吐くタイミングはどこかと言いますと、かきの動作を行っているとき、たいてい最初から最後まで、鼻からぶくぶくと吐きつづけています。速く泳ごうとすると少し違うのですが、最初はこのようなイメージを持って行ってください。

 さ、足を底につけたままできるようになったら実際に泳いで見てください。最初は息継ぎをする方が苦しいと思いますが、これもチャレンジあるのみです。最初は水を飲んでしまうと思います。最初はみんなそうです。そうやって、塩素中毒になるのですから(違 そのうち、塩素のにおいがいとおしく感じられることでしょう(更違

 

その2 クイックターンをマスターしよう

 水泳を始めて、ある程度上手く泳げるようになるとどうしてもチャレンジしたくなるもの、それがクイックターンであると黒鬼は信じています(笑)。
なぜか?それはもう

 ”かっこいい”

の一言に尽きるでしょう(笑)。クルッときれいに回って壁をけることができたときのあの気分。いや〜、いいよ(謎

 さてさて、それではかっこよく回る為には何をしてみたら良いか?考えてみましょう。

クイックターンをマスターしようとしている人は、すでにかなり泳げるレベルに来ていると思います。ところが、クイックターンというのはそんな人たちでもなかなか上手くいかないものです。

なぜでしょうか??

それは非常に単純な理由で

”水の中で前転し、なおかつ身体を半分ひねり壁をける”

という動作が、普通に泳ぐ状態からするとかなり異常な動きをするからですね。要は身体と頭ががその動きに慣れていない、と言うわけです。

 ですので最初に水中で前転する練習をしましょう。例としてはプールの底をけって前に進みますよね。両手は前に伸ばしています。そしてその勢いを利用して両手で水を掻き、それにあわせて上半身をおなかから折り曲げます。つまり頭が下を向くわけですね。そのままの勢いでぐるりと一回転してしまいましょう。・・・・・・・一回転できましたか?
 できると、先ほどまで進行していた方向を向いて、プールに立っているはずです。まずはこれが出来るようにしましょう。

 さて、第二段階。次は頭が逆を向いたとき、つまり先ほどまでの進行方向と180度逆を頭が向いたところで回転を止めてみましょう。この時、できれば身体を半分ねじってお腹が下を向けると尚良いです。
 これがつまり
”水の中で前転し、なおかつ身体を半分ひねる”
というところまでですね。

 これが出来るようになったら後は壁をけるだけです。いよいよ壁に向かって泳ぎ出して前転、ターンのことですが、してみましょう。

 回転を始める目安としては大体、5mのラインを超えて残り2mのところにT字のしるしがたいていのプールにはあります。そのT字のところに自分の頭が来たくらい出まわり始める感じで良いと思います。あまり遠すぎると回った後に足が届かず腰が伸び、いわゆるえびぞりな状態になります。
 これを業界用語で

ぼよよんた〜ん

と呼びます(爆)

 近すぎますと足が壁に激突して、これはこれで大変なことになるので気をつけましょう。目安は先ほどいったT字、です。

・・・実はターンについては文章で説明することが非常に難しくこの程度しかいうことができません(僕の文章力の限界です)。ですので、これ以降はぜひご自分で努力してみてください。
 ってそれだけではなんですのでもう少し注意する点を並べて終わりにしたいと思います。

身体を回転させた後慌てて壁をけらない
 つまりあまり慌てて壁をけると壁の上の方をけってしまうことになります。すると推進力はプールのそこの方に向かってしまうのでその後にもがいて非常に苦しい思いをしてしまう、というわけです。
 なのでしっかり回転しきってから、少し壁の下の方、つまり上向きに力を向かわせることができるくらいの位置をけるように心がけてください。

鼻からしっかり息を吐く
 ターンの最中は水中で完全にさかさま、つまり180度上を向く瞬間があります。これらの動作の最中にしっかり息を鼻から吐いておかないとどうなるか?言わずもがな、と言うやつですよね(笑)
 ターンの前にはしっかりと息を吸って、鼻から吐く息を確保しておいてください。ターンの最中はいつも以上に思いっきり息を吐きましょう。

勢いをつけて思いっきりまわる

 中途半端な勢いでまわろうとすると、始めは必ず途中で回転が止まってしまい、水中でもがき苦しむことになります。ですので、最初は力加減がわからないと思うので、できる限り思いっきり勢いをつけてまわってください。自分では「勢いがつきすぎかな?」と思うくらいで最初は良いです。

 

その3 リラックスして泳ごう

 ”リラックスして泳ぐ”、なんか簡単そうで非常に難しい話ですな(^^ゞ つまり、一言で言えば無駄な力を入れないで泳ぎましょう、ということなのですが・・・

 というのはですね、どのようなスポーツでも最初はじめたときはそうだと思うのですが、どこに力を入れたらいいのか、どこで力を抜いたらいいのか、ということがよくわからないためにず〜っと力を入れっぱなし、緊張しっぱなし。で、どえらく疲れる、と(笑)そう言う経験、僕もありますし、皆さんもそうだと思います。

そいつをなくせれば、相当に上手くなるはずですよね。

・・・ではどうやったらなくせるのか?これははっきり言って説明するのは無理です。皆さんも恐らく何かしらスポーツをやった経験があるかと思いますが、ある程度出来るようになって始めて力を抜くことができるようになりませんでしたか?最初からリラックスして、力の加減をコントロールしてなんてできなかったはずです。

 ですので、この”リラックスして泳ごう”というのは実は言いかえると

リラックスして泳ぐことを意識できるようになったら中級者卒業

 という意味だったりするのです。ですので、中級者編の最後にこれをもってきました。

 はじめは皆、力一杯やらないと上達しないです。これは間違いないです。で、いくらか自分は上手くなったかな?それを具体的に感じる瞬間、それが力の加減をコントロールして泳げるようになったときだと思うのです。

 ですので、黒鬼的中級者卒業のしるし(そんなもんいらんとか言うな)はリラックスして泳げるようになった皆さんに差し上げたいと思います。

 

 ということで、中級者編終了です。さて、最後は上級者編。いかにして速く泳ぐか?こいつをテーマに書いてみることにします

 

 入門者編(まったく泳げない〜25Mなんて絶対無理!・・・、という方向け)

 初級者編(25Mは厳しい・・・〜一応進むけどちゃんと泳げるようになりたい・・・、という方向け)

 上級者編(一般スイマーで少しでも速く泳ぎたい・・・方向け)