速く・上手く・楽しく泳ぐために

 入門者編(まったく泳げない〜25Mなんて絶対無理!・・・、という方向け)

 その0 良い泳ぎのイメージを持とう

 水に入る前に、なによりも、どんなスポーツでも大切なことだと思いますが、

良いイメージを持つ

 ということをしてください。実際に自分が水の中でどうなるか、やってみなければそれはわかりませんし、初めからかっこ良く泳げるわけもありません。

 ですが、イメージはとても大切なことです。自分が一番良い、と思う泳ぎ方をイメージしてそうできるように練習してみる。つまり、イメージの泳ぎ方を真似してみるのですね。それが上達に必要不可欠なことだと思います。

 良いイメージは実際にプールに行った時に上手な人を見つけて、それを自分のイメージにしても良いですし、日本選手権、オリンピックなどで自分が、「かっこいい!」と思った泳ぎ方をイメージしても良いと思います。

 とにかく、理想のイメージを持ってください。それができると上達の速度が格段に変わります。実際に人に教えていて強く感じたこと・・・です。

 

 その1 水になれよう

 実に当たり前のことなんですけれど、水中、というのは普段生活している陸上とは全く感覚が異なります。
それはつまり、普段とは違う筋肉を使う、ということを意味します。と、いうことは陸の上でいくら考えていても、泳ぐ練習にはならないってことですね(^^ゞ

 なので、泳げるようになるためにはとにかくプールへ足を運ぶことです。
無理をしても長く続かないので、土日を利用して月に一回とか二回。そのくらいの回数ではじめると、無理なく続けられるのではないでしょうか。 

 その2 水の中で動こう

 さて、実際にプールに足を運んだはいいけれど、はて一体何をしようか??何をしたら泳ぐ練習になるのだろう??
多くの人が疑問に思うところだと思います。

 こんなときに、すぐそばに教えてくれる人がいたり、スイミングスクールに通っている、なんて人はいいのですがそうじゃなくたって泳げるようになりたいですよね。さて、では何をしましょうか???

 まずは水に浮くことを考えましょう。

 たとえば、水の中を歩いてみます。陸上で歩くのと同じように足を底につけて歩こうとすると、水の抵抗がえらい大きくて、なかなか前に進みません。がんばればがんばる程、前に進まないです(笑)

 そこで、少し考え方・動き方を変えてみましょう。歩くときにスキップするように、あるいは一歩一歩をはねるようにすると、さっきより前に進む気がしませんか?しない?・・・してよ(爆)いや、することにしよう(ぉぃ。
 なぜか?おわかりですね、身体が水に浮いたからです。浮いたほうが前に進みやすいということです。

 それがわかったところで、実際に泳ぐ姿勢・・・になる前に、泳ぐときの基本姿勢、
ストリームライン(注1)を覚えましょう。どんな格好か、陸上でやってみましょう。まず、 両手を真上に伸ばします。このとき指先もきちっとそろえて真上を向け、手のひらは前を向けておいてください。
次に少し首を前に傾けて、そのままの姿勢で左手を右手の甲に合わせます。
(右と左は逆でもいいです。やりやすいほうで行ってください)そして、ゆっくりと曲がっている両肘をお互いに頭の後ろでくっつけるように、つまり自分の頭をはさむようにします。背筋を伸ばして足もしっかり伸ばしましょう。少し背伸びするくらいの気持ちです。
できましたか??この姿勢がストリームラインです。

 この姿勢が、たとえば壁をけって水の中を進むときや、飛び込んだとき、など水中姿勢の基本になりますので、しっかり覚えましょう。

 

注1:流線形の事。ストリームラインを作った自分の体を鏡に映すと、先の尖った鉛筆みたいになると思う(意味不明)

 

 その3 水の中で進もう

 さて、いよいよ”泳ぐ”ことに近づいてきました。実際に泳ぐ姿勢になって浮いてみましょう。

 水の中に入って、足は底につけたまま、肩まで水につかってみましょう。それで顔を前に向けると、ちょうど口のあたりに水面があるようになると思います。そしたら、手を前に伸ばします。よろしいですか?

 できましたら、顔を水につけて下を向きます。つまり水の底を向けばいいのですね。そうすると、先ほど覚えたストリームラインを上半身だけで作れますね?手は伸ばしたまま、ひじをしめて、頭の後ろで腕をそろえて・・・そうです。

 はい、できましたね。顔が水の中に入るので少し苦しいかもしれませんが辛抱辛抱。

 苦しいでしょうから急ぎましょう。今、脚はプールの底についてますね?その足で、底を軽く蹴り上げましょう。足が浮いたら、今度こそ、陸上で全身で作ったストリームラインを作るときです。足を伸ばして、手も伸ばして、はい。

 ・・・どうですか?少し浮けましたか?最初はできなくても、何度かチャレンジするうちに必ずコツがつかめます。
水の上を進む、ということがなんとなく理解していただけたでしょうか??

 これができましたら、今度は同じ姿勢を作って、プールの側面、壁をけって前に進んでみてください。
意外と壁をけるのは難しいのですが、この辺は繰り返し練習するしかないです。

 ここまでできますと、いわゆる”けのび”ができたことになります。すべての泳ぎの基本です。
これがしっかりマスターできると、すぐに泳げるようになると思います。壁をけって進むだけでも気持ちいいですよ(^^)

 ・・・実はこれで入門編は終了です。「????」と思った方もいらっしゃると思いますが、これで終了です。
けのび、これをしっかりマスターできて、水に浮くことがわかると、実際のところ後は、見よう見真似で適当に手を回したり足をばたばたさせるだけで結構前に進んじゃうんですよ、これが。そりゃ苦しいでしょうけど、前には進めます。泳げています。

 あとは、そうですね。これからシドニーオリンピックなどもありますし、もしくはプールに足を運んだときなどに上手い人の泳ぎを見て真似をしてみるのもいいでしょう。そしてイメージの中ではその人のように上手く泳ぎましょう。
練習していって、イメージ通りに泳げるようになったら、とてもうれしいですよね(^^)

 

 初級者編(25Mは厳しい・・・〜一応進むけどちゃんと泳げるようになりたい・・・、という方向け)

 中級者編(頑張れば50Mくらい泳げるけど、長く続けて泳げない・・・方向け)

 上級者編(一般スイマーで少しでも速く泳ぎたい・・・方向け)