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モロッコ旅行記 第4日目 −3/18(木)−

  〜ワルザザード→カスバ街道→エルフード〜


 今日はひたすらカスバ街道を東に進み、エルフードへ向かう。 カスバとは城壁で囲まれた要塞のこと。この道沿いには大小のカスバが特に多く残っているそうだ。 カスバが綺麗に見えるところでフォトストップ。 バスを降りたとたん、向こ〜うの方にいた子供が連れていた犬を抱え上げ、こちらに猛ダッシュしてきた。 Rさんがその子にキャンディーをあげて、一緒に写真を撮ってもらった。

 また、東に走る。お土産屋さんのあるところでトイレストップ。ここでまたRさんがもてた。 私がおみやげに買うつもりだったミニタジン鍋を代わりに値段交渉してくれて安く買うことが出来た。 Rさんは買った分より多いと思われるお土産をもらっていた。
 そろそろ集合時間で、私はただ眺めていたのだが別のおじさんに「君は何がほしい?」と言われたので 頼まれていた「ファティマの手」をうっかり指さしてしまった。 途端に、値段を言われたのだがあまりの値段にびっくりして「さよなら」と去ることにした。 すると、「ののののの じゃぽね! ぐっどぷらいす!」と追いすがってきた。 「ぐっどぷらいす」はモロッコの売り子の常套句らしい。 で、私は集合時間もあったし、本当に買わないつもりでどんどん店の出口に向かっていった。 これが結果的に値引き交渉となっていて、おじさんは勝手にどんどん安くしていった。 まさに店を出た瞬間の値段は、「お、これなら買ってもいいかな」というところまで下がっていたので、 突然振り返り「OK」と購入した。 で、おじさんは「お土産あげるからこっちにおいで」 と言ってくれたのだが本当に時間がなかったので、お別れを言ってバスの方に向かったら店からアンモナイトの化石を持ってきてくれた。 ありがとう! 時間があればもっと色々もらえた感じだったのでちょっと惜しいことをした。  Rさんがもらったネックレスはすごくかわいかった。やっぱり惜しいことをした。

 バスで移動中、窓から見える村に時々井戸があった。Rさんから「井戸撮影指令」が出た。頑張る! が、結局1枚しか撮れなかった。「あ! あった!」「きゃー スイッチ入ってない!」 「ここも!」「ぎゃー レンズのキャップ!」とか言ってるうちにバスは無情にも先に進んでしまう・・・。 車窓写真は難しい。うまく撮れそうなときは対向車が来て台無しになったりするし。


車窓写真 井戸と羊飼い

 オアシスとカスバが見えるところでフォトストップ。 ラクダがいたので写真を撮ったりしてたら、男の子がターバン持って寄ってきた。 Rさんの頭にターバンを巻き、「一緒に写真撮ってくれ」と言うので撮った。 そしたら「交代」というので別にとってほしくもなかったけど、とりあえずRさんと交代して撮ってもらった。 そのまま二人で歩き出そうとしたら「2枚写真撮ったから金を払え」と言い出した。 なにを〜! それはあんまりだと思って困惑していたら、すごくしつこい。 渋っていたら例によって値段はどんどん下がっていくのだけど財布を開く気にはならなかった。
 そのまま振り切ってバスに乗ろうとしたらずっと「金金」言いながら付いてきたんだけど、 ヒーシャムがアラビア語で追っ払ってくれた。結局彼はバスのドアが閉まるまで「金金」と言い続けた。
 ちょっとくらい払えばよかったのかな〜とも思ったけど、考え直した。 彼は写真を撮るとき人の腰に手を回し、触りまくったのだ。こっちこそお触り代を要求してみればよかった。 もう一つ思ったことは、あれだけ「金金」と言いながらも彼はちゃんとカメラを返してくれたし 腕をつかんだり、バッグをつかんだりはしなかったし(私たちに触ったのは写真を撮るときだけだった)、 治安がいいと言えばいいのかな〜ってことだった。

 トドラ渓谷に到着。ここは「モロッコのグランドキャニオン」と呼ばれる大渓谷。 高さ200mにも及ぶ断崖で、左右の岸壁の間は20m位しかない。


トドラ渓谷

ここにあるホテルで昼食。ハリラ、カバブ、卵と挽肉のタジン。カバブはお肉を串に刺して炭で焼いた物。 羊が一般的らしいが今回は牛肉だった。これが非常においしかった! さらに卵と挽肉のタジンもお気に入り。 タジン鍋を持ってきたお兄さんに、「写真撮ってもいいですか?」ってお願いしたら「1,2,3!」って蓋を開けてくれた。 いい人だ。そうしたら、同じテーブルの人たちがカメラを取り出し「私も〜」「私も〜」と、 何度も同じことをやらされてしまっていた・・・。 しかも、「こっち側に来てもう一度!」などと指示されていたのでちょっと悪いことをしてしまった。

 トドラ渓谷を散策後、再び東へ移動。途中の街で銀製品のお店に寄った。
素敵なアクセサリーがたくさんあったが高かったので、買うつもりはなくRさんとただ商品を眺めていた。 二人で色々見ていたらお店の人が寄ってきて、「どれがいい?」と話しかけてきた。 とりあえず話しをしていたら、「結婚しているか」と聞かれ、Rさんが独身で私が既婚だと知ったら 「結婚している女性とは口を利くわけにはいかない」と仲間外れにされた。 まぁ、買うつもりもなかったのでターバンで顔をかくし「さようなら」とその場を去った。 後で聞いたところでは、残ったRさんに「君は未婚だから特別にこの値段」とか言ったらしい。 結局私は何も買わなかったが、Rさんは素敵なブローチをして店から出てきたのだった。

 いよいよ本日の宿泊先エルフードに到着。ずっとバスで移動だったので少々疲れた。
やれやれって感じでホテルに入ってびっくり! この旅一番の超豪華ホテルだったのだ。 ロビーでミントティーを頂き、素敵なロビーを眺めながら幸せな気持ちになっていった。
 部屋に向かう途中、階段で転んだ。大理石の階段で転ぶとかなり痛い。 (翌朝、またこのホテルの階段で転び、大きな青あざを二つ作ったのだった。)
部屋もこの旅1番の広さで贅沢な気分を味わうことが出来た。


私たちが泊まった部屋

そして忘れられないのが部屋のベランダから見た星!!! ここはサハラ砂漠への入り口の小さな街で明かりもぐっと少ないようだ。 星座版を持ってきていたので、それを見ながら観測してみたが、星座版にも載ってない星がたくさん見えた。 明日の朝、暗いうちにホテルを出発するので、そのときの星空が楽しみだ。


部屋のベランダから見た星 レンズ35mm F2.8 30秒(か、20秒) 固定



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