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フィンランド・スウェーデン旅行記 第3日目 −3/20(火)−



 今日もいいお天気! 重装備しての朝ご飯もご機嫌だ。 今日は一日フリータイム。私たちの予定は午前中買い物、午後は犬ぞりのオプショナルツアーに参加、というもの。
 朝食後、昨日買ってきた葉書を書いてまずは郵便局へ出かけることにした。 部屋の鍵を本館のフロントに預けるのはえりんちゃんにお願いした。 なんでかっていうと、1度外に出たら屋内に入る為にはカメラを包んで袋にしまって・・・という手続きが必要になるから。(旅の間、そんなわけでえりんちゃんには色々やってもらっちゃいました。ありがとーーーー) というわけで外でえりんちゃんを待っていた。 そこにクロスカントリーの支度を整えた外国人が「ぐっもーにん」と挨拶をしてくれた。 「ぐっもーにん」「いっつあ びゅーーーーてぃふる もーにんぐ!」「いえーーーーーす べりーーびゅーてぃふる!!!」と大変有意義な?会話を交わした。 その人は、しみじみと空を眺め、そしてクロスカントリーに出かけていった。 だって本当に空が綺麗なんだよ〜。 私はこの旅の間何度も何度も「空が綺麗・・・」と感動した。


美しい朝


 郵便局に到着。ムーミン切手でエアメールを出せるという情報をガイドブックで読んだので是非それで出したかった。 そこでムーミンの絵を何も見ずにサラサラ描けるえりんちゃんが、メモにムーミンの絵とフィンランド語の「切手」を描いてくれた。 話がそれるけど、ムーミン好きで絵も得意なえりんちゃんは素晴らしい!!! 毎朝の枕銭も、ムーミンの絵とフィンランド語の「ありがとう」を添えてくれた。
 さて、葉書と共にそのメモを見せたら郵便局のおねえさんはすぐにっこり笑って切手を出してくれた。 私の母は切手コレクターなのでお土産にも切手を購入した。 案の定、実家に届いた葉書を見た母は「あああムーミン!!こんな切手があるならお土産頼んでおけばよかった〜!」と騒いでいたらしい。 また話がそれるけど、私は自分にも葉書を出した。 で、帰宅したときにもうその葉書は届いていたのだ。早い!!


ムーミン切手セット。上が畳んだ状態でムーミン村の絵
下が開いた状態。この切手1枚で日本に届く


 その後スーパーやお土産屋で買い物。 キッチン付きのお部屋だし夕飯は食材を買って部屋で何か作ることにした。 やはりトナカイは食べたい。フィンランド語で「ポロン」というらしい、それを色々探した。 お肉コーナーでえりんちゃんが調理の必要があるかなど聞いてくれて、スモーク肉をそのまま食べられることをちゃんと確認して購入できた。 あとはお湯を入れて茹でるだけのチーズパスタとブロッコリー。 やっぱり輸入物のせいか野菜は高かった。
 その他お土産も色々購入してホテルへ。 夕食用の食材を冷蔵庫にしまっていた時、私はまた馬鹿なことを言った。 「あれ?この冷蔵庫冷たくないよ??電源入ってないのかな??」 よく考えてみれば冷蔵庫って普通10℃くらい。−5℃の外から帰ってきた私の手には冷蔵庫なんて冷たく感じなくてあたりまえなのであった。 簡単に昼食をとっていよいよ犬ぞりへ!

 今日案内してくれたのはミンナさん。すっごくかわいかった。 (写真を撮っておけばよかった) 口蹄疫対策のため、全員防寒着を着て靴も手袋も借りた。 バスでちょっと移動して・・・。降りたとたん、頭が痛くなるほどの泣き声!!! 小屋の上に乗ってぐるぐる回りながら叫びまくる犬たち。うるさいうるさい。 英語でよくわからないものの説明を受けていよいよ出発。 半分行ったところで交代できるということでまずはえりんちゃん操縦。


そり支度中。この間、ずっとうるさい


 私はカメラを首から下げて乗り込んだ。ラッキーなことにマッシャーの後ろ。 4頭のハスキー犬に引かれていよいよスタート! 予想より速いスピードでどんどん雪原を走っていく。 ちょおおおおおお気持ちいい!!! 最高だぁ!!


雪原を駆け抜ける。オレンジの人がマッシャー。彼だけ8頭引き


 時々遅れた人たちを待つために止まる。 止まると犬たちはその辺の雪をワシャワシャと食べる。そうか、冷たいし水分補給できるんだ。 何回か止まったんだけど、1度後ろのそりの犬たちがこんなところまで来た。


後ろのそりの犬。ちなみにこれもハスキー犬なんだって


 マッシャーがなんか叫んだ。手振りで操縦チェンジであることがわかったので交代。 運動神経がかなり鈍い私に出来るんだろうか・・・ドキドキ。 そしてスタート。うっこれはかなり腕に力が要る。 曲がり角や下り坂はブレーキを踏むように言われていたので、一生懸命ブレーキを踏んでいた。 で、ブレーキから足を乗せる場所に右足を戻したとき・・・。雪面に足を戻しちゃった。 崩れるバランス。一瞬頭をよぎる「犬ぞりからおちたら、犬たちはどんどん走っていってしまいます。 絶対に手を離さないでください」というミンナさんの言葉。 しかし、気が付いたら私は雪面に仰向けに倒れていた。痛い、とか衝撃は全く感じなかった。
 その時思ったこと。
「後ろの犬に顔を踏まれる・・・」(踏まれなかったけど)
「そういえば後ろのそりに乗っている人はビデオを持ってた・・・撮られたかな・・・?」(撮ってなかったらしい)
 そんなこと考えている場合ではない。むくっと起き上がり、前方に止まっている自分のそりに向かって一生懸命走った。 その時は思いつかなかったけど、前のそりとの距離が短くてよかった・・・。 かなり離れたときもあったので、もしそんなときに落ちてたらそうとう走らなくてはならなかっただろう。 えりんちゃんごめんよー。マッシャーにもぺこぺこ謝って再び出発。 その後は落ちることなく無事走り終えた。 終わった犬たちはかなりへとへとで、雪面に体を横たえて冷やしたり、雪を食べたりしていた。

 そりの後は仔犬たちを見に行った。 犬に触ってはいけないと言われていたけど、仔犬は大丈夫かな?とちょっと期待していた。 でも駄目だった。うううかわいい! 触りたい!


生後3ヶ月の仔犬たち


 コタで温かいコーヒーを頂いて休憩。 「質問ありますか?」と聞かれたけど英語力が・・・。

 ホテルへ戻るとき、えりんちゃんが果敢な挑戦を! ここに着いた時、「人やスノーモービルが通った後の無い場所は歩かないように」と言われていた。 埋まってしまうから。確かに、前日それは実感した。 でもえりんちゃんはホテル前の庭?を突っ切ると言い出した。 腰近くまで埋まるえりんちゃん。進もうか戻ろうか躊躇しているのがかわいくて、げらげら笑いながら見学。果敢なえりんちゃんはそのまま突き進み、無事渡り終えたのだった。


躊躇するえりんちゃん


 さて、夕食。私が荷物の整理などしている間にほとんどえりんちゃんが作ってくれた。 トナカイのスモークはかなりしょっぱかったけどパンと一緒に食べたらおいしかった。 くせも無かったし。 茹でたブロッコリーにサーモンマヨネーズはなかなかおいしかったし、パスタもおいしかった。 さて後はオーロラ・・・と思ったら、西のほうからどんどん曇ってきた。 今晩は駄目かもしれない、と諦めてサウナに入ることにした。


部屋から見た夕暮れ。雲が・・・


 フィンランドはサウナも有名で、ここは各部屋にサウナが付いている。 熱い石に水をかけながらのサウナ。なかなか気持ちよかった。 サウナ後に現地の人が飲むとお酒を買っておいたので、これでえりんちゃんと乾杯! アルコール4%だからジュースのようだったけどなかなかおいしかった。


影の部分にある白い点々がそれ!


 のんびりくつろいでいたが、ふと思いついてドアを開けて外を見てみた。 すると・・・。天頂は雲が無くて、そこにオーロラが!!! 「えりんちゃん!! オーロラ出てる!!!」あわてて支度してカメラ抱えて外へ。 すごいすごい。今日もちゃんと見えた! フィルム1本取り終えたがまだまだ出ている。 慌てて飛び出したので換えのフィルムは持ってこなかった。 更に言うなら、足はパジャマのズボンのまま。 なんか足の肉が凍ってきたような感じ。 まだ撮影できそうだったので、フィルムと防寒をもっとちゃんとするため一度部屋に戻った。




 よくやった失敗写真。シャッター開いてるのにカメラを抱えて違う方向に向けてしまう。 こんな風になる。




 撮影してるとき、ふと頭に手をやったらなんか頭に付いてる。 木の枝でも引っ掛けたか??と思ったら、それは帽子からはみ出して凍った自分の髪だった。 風呂上りでビショビショだったから・・・。こんなこともおもしろい。


北斗七星わかるかな?


 だんだん、雲も増えてきたし、光も弱くなってきたので部屋へ戻ることに。 部屋の前に着いたらなんとえりんちゃんがミーを作り上げていた。 すごい! ここの雪はサラサラしているのでぎゅっと握っても固まらない。 (雪合戦は出来ないと思われる)そこでえりんちゃんはへやから水を汲んできてそれで固めながら作ったそうだ。素晴らしい芸術作品!!





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