リラクゼーション

はじめに
最近はリラクスゼーションや癒しが人々の注目を集めています。テレビや雑誌などはリラクスゼーションに効果のある健康グッズや手技療法が頻繁に紹介されています。そこで、今回はリラクゼーションと癒しについて考えていきたいと思います。
「リラックス」の言葉の意味は「くつろぐ・力を抜く事・弛緩・緊張を緩める」です。この事からリラックスとは、体の力を抜いて、筋緊張を和らげ、くつろいだ気分又は、安らいだ心身の状態を表している言えます。今日では、体と心のリラックス度が健康状態を左右する一因であることが多くの研究者によって報告されています。
ストレス社会 主体性の喪失
現代社会に生きる私たちの多くは、毎日の生活でストレス過剰の時間を長く過ごし、くつろいだ気分、安らいだ気分で過ごす時間が確実にに減少していると思います。通常は、ストレスが溜まると何らかの方法で、適度にストレスを発散させて心を軽くしてバランスを取り戻すことができます
しかし、慢性的な緊張状態が長期間続くと、イライラ感、焦燥感、不安感、うつ状態を生み出し、心の柔軟性を失わせると共に、生きる意欲を低下させるのである。
緊張状態がひどい場合は、体のエネルギーを必要以上に消耗している為にこれらのストレス発散することそのものが億劫になりできないのです。休日なっても、家から一歩外へ出るだけの気力も沸いてこないと訴えるケースも多く聞かれます。
リラクゼーションと鍼灸治療
鍼灸治療の視点で見ると、緊張と弛緩は自律神経系の働きに置き換えて考えることができる。自律神経とは自分の意志とは関係なく体をコントロールしている神経である。心臓・血管・呼吸・胃腸・内分泌などの機能を調整する役目がある。。自律神経には交感神経(緊張性)と副交感神経(弛緩性)があります。
人がストレスを感じると交感神経が優位の状態となり、脈拍の上昇、発汗、筋緊張、血管収縮、呼吸数の増加が起こります。逆に、副交感神経が優位になると脈拍低下、筋弛緩、血管拡張、呼吸数の減少となります。
自律神経のバランスの崩れは体の変調を起こし、多様な症状を呈します。代表的な症状は、不眠・頭痛・肩こり・耳鳴り・動悸・食欲不振・慢性疲労感があります。
治療では過緊張状態を緩和する為に自律神経に働きかけて、交感神経の興奮を抑える治療を行い、副交感神経とのバランスを調整して、心身をリラックス状態に導いて症状緩和を目指します。
自律神経調整のツボ
自律神経調整のツボ

百会 天柱 身柱 

大衝 神門 内関

壇中 巨闕  失眠
病は氣から・・精神疾患全般の東洋医学的アプローチに関してはこちらをご覧ください。


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