らくらくISO9001講座


口 語 訳
ISO9001
2026年版
【製造業編】

紫字は、JISが用いている用語
緑字は、本文にない、この口語訳独自の補足


6章 改善の計画
(改訂 2026.10.13)

6.1 リスクに備える/機会を生かす
6.2 品質目標とその活動の計画
6.3 仕組みの変更



  6.1 リスクに備える/機会を生かす


  6.1.1 リスクや機会を洗いだす

会社の課題(4.1、4.2)に取組む上で、どのようなリスクがあるか、リストアップして下さい。
また、どのような改善の機会(チャンス)があるかを説明して下さい

会社のリスクや、改善の機会(チャンス)に取組むことで、
 a) ISO9001の成果を挙げます(目標の達成・課題の解決)
 b) 問題の発生を防止し、または被害を小さくします
 c) 製品の品質や、会社の仕組みを改善します
 d) より良い結果を得ます

  


  6.1.2 リスクへの対策

生産活動、品質管理、顧客満足に影響する、会社のリスクをリストアップして下さい。
それぞれのリスクの内容をよく検討し、その影響を評価して下さい。

リスクを低減するための活動を、計画的に行ってください。
 a) リストアップしたリスクを低減する対策を、計画してください。
 b) 1) このような計画を、ISO9001の仕組みの中に組入れて行って下さい。
   2) リスクへの対策がうまく行ったかを確かめて下さい。

リスクへの対策は、予想される問題の大きさに見合ったレベルで行って下さい。 

   <補足説明1> 
  製造の中断(一時的な中断、計画的な停止、事故や災害による停止、長期的な休止)
  の後に、生産を再開する際の、品質上のリスクについて考えて下さい。
   <補足説明2> 
      リスクへの取組み方には、次のような種類があります
   �@ リスクを避ける(方法を変える、その仕事を止める)
   �A メリットを得るためにリスクを受け入れる(覚悟を決める)
   �B リスクの発生源をなくす対策をする
   �C リスクを小さくする対策をする
   �D リスクをいくつかの会社で分担する
   �E データをもとに判断した結果として、リスクをそのまま受け入れる
  


  6.1.3 機会(チャンス)を生かす活動

取り組みが可能な、改善の機会(チャンス)を、リストアップして下さい。
製品の品質の向上や、顧客の評価のアップ【顧客満足の向上】に役立つものを取り上げて
下さい。
それぞれの機会(チャンス)の内容を検討して、そのメリットを評価して下さい。

機会(チャンス)を生かすための活動を、計画的に行ってください。
 a) リストアップした機会(チャンス)を生かすための計画を立てて下さい。
 b) 1) このような計画を、ISO9001の仕組みの中に組入れて行って下さい。
   2) 実際に機会(チャンス)を生かせたかを確かめて下さい。

機会(チャンス)を生かす活動として、会社の課題の解決につながるものに取り組んで
下さい。会社の方針・目標の実現に役立つ活動を行って下さい。 

  <補足説明1> 
  例えば、次のような活動が、改善の機会(チャンス)に繋がります。
   �@ 新たな仕事の方法を実施する
   �A 新製品の発売
   �B 新たなパートナーと仕事を開始する
   �B 新たな技術を使用する
   �C 顧客や関係者(自社に関わる人や会社)の期待に応えるための様々な活動
  





  6.2 品質目標とその活動の計画


  6.2.1 品質目標の決定

品質目標を決めて下さい。品質目標は、会社の中で、活動に適したグループごとに決めて
下さい(部門ごと、組織の階層ごと、特定の仕事に関わる人 など)

    品質目標の内容
a) 品質目標は、品質方針の実現手段になっていることが必要です
b) その進み具合や結果が、数値やその他の方法で判かるようにして下さい(ゴールを決
  める。管理指標を決める)。
c) 会社が守るべきルール(顧客との約束、法律、社内のルールなど)にどのようなものが
  あるかを意識して、目標を決めて下さい。
h) 製品の品質に関する内容と、顧客の評価のアップ【顧客満足の向上】を目指す内容を
  含めてください
 
    品質目標の管理
g) 品質目標を文書で決めて下さい。
e) 品質目標を関係者に伝えて下さい(その品質目標を実施する部署の人、仕事の上で
  関係するの人 など)。
d) 品質目標の進み具合をチェックして下さい。
f) 状況が変わった時には、品質目標の内容を変更して下さい。

  



  6.2.2 品質目標を達成するための計画

品質目標を達成するための、活動の計画を作って下さい。(実行計画、具体策、達成手段)
計画では次の内容を決めて下さい。
 a) 実施する内容
 b) 必要なスタッフ、設備、ソフトウェア、使用する情報など
 c) 責任者
 d) それぞれの項目の完了予定時期
 e) 実施した結果を評価する方法

    





  6.3 仕組みの変更

仕組みやルールを大きく変える時には、その段取りを計画して行って下さい。

a) 仕組みを変える目的を明らかにして下さい。
  変更によって起こる結果(他の仕組みへの影響)を予想して下さい。
b) 仕組みの一部を変えたことで、他の部分と矛盾が起こらないようにして下さい(変更に合わ
  せて、周辺の仕組みを変えて下さい)
c) 変更の手続きに必要な、施設や設備、スタッフを決めて下さい。
  必要な情報の入手について計画して下さい。
d) 仕事の変更に合わせて、責任・権限を決め直して下さい。
e) 関係者に、変えた内容を伝えて下さい。
f)  変更の進み具合や周辺への影響を監視して下さい。変更が問題なく進んだかどうか評価
  して下さい。



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