4.3 ISO9001で管理する仕事の範囲
このISO9001の仕組みで管理する仕事の範囲を決めること。
協力業者に任せている仕事について、どこまでを自社の仕事(管理の範囲内)と見なすかを決める
こと。また、ISO9001の条項の内、存在しない仕事があるかどうかを決めること(設計をやっていない
など)。
このような管理の範囲は、次の点をよく考えて決めること。
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b) 4.2でまとめた、関係する[人や会社]との約束と期待
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原則として、ISO9001の条項の全てを行うこと。ただし、業務の性格から見て、自社に存在しない
仕事(条項)は、実施していなくても良い(建設業では、設計を、やっていない場合がある)。
「管理する仕事の範囲」を文書(通常は品質マニュアル)に書いておくこと。そこでは「対象となる
業務」を、外部の人にも分かるような表現で記すこと。
ISO9001の条項の内、「自社には存在しない」仕事がある時は(設計をやっていないときは)、その
旨をその文書(品質マニュアルなど)の中で説明すること。
工事の出来栄えや顧客満足に影響する仕事を、管理する範囲から外してはいけない。
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