口語訳的ISOの読み方
品質目標で一番重要なことは「その達成度が判定可能なこと」。審査員に指
摘されるもの、だいたいこの点です。だから、各部門は、自分たちの仕事の中
から数値化できるテーマを探して下さい。
・・・・なんて真っ赤な嘘。これをやっちゃいけません。
品質目標を定める目的は?
いうまでもなく、今回の引用部分の後半です。品質方針で決めたことを実行
し、会社が目指す姿に近づけます。品質目標には、会社あるいは各部門にとっ
て本当に重要な問題を取上げて下さい。
目標が重要なテーマであれば、社長はどうなっているか知りたいし、課長も報
告しなければいけない。だから、何らかの方法で、進捗具合を把握しているは
ずです。それを、うまく整理して、管理指標や目標値として記述すれば、判定可
能になります。判定可能な目標を探すんじゃない。重要なテーマだったら、後か
ら判定方法が決まってくるんです。
もちろん、目標値を決めるだけでは駄目。重要なのは、達成することです。そ
のためには、頻繁に(少なくとも毎月)その進捗具合をチェックして、手当てをし
てゆかないとね(PDCAだ)。そのためには、進捗具合を何かで測らなければい
けない。そのために、「判定可能」が必要なんです。判定できないってことは、ゴ
ールがどこで、今どこにいるか分からないってこと。ゴールが分からない目標な
んて、絶対に達成できません。
ところで、4.2.1項(文書化に関する要求事項)によると、「品質目標」は文書で
す。文書ってことは、途中で改訂していいってことですね。じゃ、どんな時に品質
目標を見直すか・・・・。目標の進捗状況がはかばかしくない時は、やっぱり見直
しが必要ですね。まず具体策を変更して、目標達成を目指します。それでも駄
目ならば、目標そのものを修正することもあるかもしれません。こういう管理を
するためにも、進捗状況を判定しなくては。
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