らくらくISO9001講座


  
ISO22000
2018年版

茶字は、JISが用いている用語
緑字は、本文にない、この口語訳独自の補足


1〜4章
(改訂 2019.07.25)

1章 ISO22000の目的
2章 引用規格
3章 言葉の定義
4章 仕組みの全体に関わること
 4.1 会社を取り巻く状況
 4.2 自社の仕事に関わる人や会社
 4.3 ISO22000で管理する仕事の範囲
 4.4 ISO22000全体のまとめ




1章 ISO22000の目的

  ISO22000は、直接、食品や食材を扱う会社に加えて、間接的に食品に関わっている会社も対象とし
  ています。
  ISO22000を取り入れると,次の効果があります。

  a) FSMSを使うことで、安全な食品の提供ができます。
あるいは、安全な食品を提供するために、食品に関わる仕事を正しく実施できます。
  b) 法律上の決まりを守れます
  c) 顧客が言ってくる、食品安全に関する注文が、正しいかどうか判断できます。
食品安全に関する顧客との約束を守れます。
  d) 原料から最終顧客まで、自社の製品に関係する人々との間で、食品安全に関する問題を共有
できます。
  e) 自社の食品安全方針にしたかって会社を運営できます。
  f) 自社の製品が安全であることを世の中に示せます
  g) 外部の機関の認証が取れます。認証を取らずに、自己宣言することもできます。

  ISO22000は,食品に関わる、あらゆる業種や規模の会社や組織で使えるように作ってあります。
  食品に関わる会社には、次のような会社を含んでいます。
   ・家畜の飼料やえさの生産 
   ・山菜や野草の採取  ・猟師、漁師    ・農家
   ・食材の製造業者   ・食品の製造業者   
   ・小売業者      ・飲食店      ・ケータリング
   ・清掃、消毒や防虫  ・輸送、保管、配送サービス
   ・装置の生産や販売  ・洗浄剤・消毒剤の生産や販売
   ・包装材料や食品と接触する材料の生産や販売

  小さな会社や、仕組み的なことが苦手な組織(例えば,小規模な農家、包装業者、配送業者、
  小売店、飲食店など)は、他社のFSMSをそのまま写して行っても良いです。
  外部から、様々な応援をもらっても良いです(知識、技術、人、作業、施設など)。




2章 引用規格

  この規格で,引用する規格(言葉の定義など)はない




3章 言葉の定義

  このISO22000で使う言葉の定義は、次の通りである。
  3.1〜3.45 省略





4章 全体の仕組み


 4.1 会社を取り巻く状況

   自社が置かれた状況(有利な状況、不利な状況、問題点、ビジネスチャンスなど)について、
   項目立てて説明できるようにして下さい。【外部及び内部の課題】
     @ 食品安全に影響するものを取り上げて下さい。
     A 社外の状況および社内の状況の両方を取り上げて下さい。

   常に新しい状況の把握に努めて下さい。

   <補足説明1> 
ここで言う動きや状況には,好ましいものと、好ましくないものがあります。
   <補足説明2> 
状況の把握には、次の点を考えると良いでしょう(これらに限らない)。
法律、技術、競争、市場、文化,社会、経済(世の中の動き)、サイバーセキュリティ
食品偽装、食品防御(悪意による毒物・異物の混入の防止)、意図的な汚染の防止
会社が持つ情報や技術、会社の成績(食品安全に関するもの)
国際的な動き、国内の動き、地域の動き




 4.2 自社の仕事に関わる人や会社

  a) 自社の製品の食品安全に関わる人や会社(またはその他の組織)をリストアップして下さい。
・対象となる製品・サービスに関係する人や会社
・その製品の食品安全に影響を与える人や会社
  b) それらの人や会社との間とで約束していること、または期待されていることを、把握して下さい。
(説明できること)。

  このような約束や期待について、常に情報を入手すること。




 4.3 ISO22000で管理する仕事の範囲                        <文書>

   このISO22000に基づく仕組みで管理する仕事の範囲を決めて下さい。
   仕事の範囲とは以下のものです。
     @ 製品の範囲(サービス業の場合は、サービスの種類)
     A 手掛ける仕事の範囲(製造、飲食の提供、保管、販売など)
     B 生産施設(工場、調理場、農場など)の場所の範囲
   最終的な製品の食品安全に影響するものは、すべて含めて下さい。

   このような管理の範囲は、次の点をよく考えて決めて下さい。
a) 4.1でまとめた、会社が置かれている状態
b) 4.2でまとめた、関係する[人や会社]との約束と期待
c) 自社が提供するサービスの種類

   以上の「管理する仕事の範囲」を文書に記載して下さい。

  



 4.4 ISO22000全体のまとめ

   ISO22000と合うように仕事の仕組みを決めて下さい。この仕組みに従って仕事をして下さい。
   必要に応じて仕組みを変更し、改良して下さい。



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