1999年 3月
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1999/03/31 お祭り最終夜へ

いよいよ3月も終わりだ。まゆぼうと妹は明日帰る。

昨日はあいもかわらず蒼き狼の続き。ジャダランはかなりの大国になってきた。ついにチンギス・ハーンも臣下になった。ジュチはまだ余所の国である。

相棒は、まゆぼうのためにエリーのアトリエをプレイしたりしている。なぜまゆぼうのために相棒がプレイを? ……どうやらまゆぼうは我々遊び人と違ってコントローラの操作に慣れておらず、どうしても、うまく画面上で動いたり話しかけたりができないのである。(不幸なことにエリーのアトリエのマップは斜め右上が十字キーの上に対応し、直感的にはいささかわかりにくい。)そこで相棒が代わりにプレイしてまゆぼうはそれを見るという妙な形態になっている。
近頃、主人公エリーの工房はすっかり散らかって音楽も変わってしまった。というのは、このゲームでは、時間を経るにつれて工房が自動的に散らかり、もっとも散らかった状態になると、「どんちゃっちゃ♪ ごんちゃっちゃ♪ ひゅ〜るりたら〜♪」という感じのBGMに切り替わるのである。まゆぼうは最初の可愛い音楽が良かったと嘆き悲しんでいる。そのため、みんなして、掃除してくれる小人さんの来訪をいまかいまかと待っている状態だ。ミルク売りの小人さんは来たので、工房が綺麗になる日は、そう遠くはあるまい。

仕事はちょいやばい。お祭り3月の後には残業4月が待っていそうである。かるたとの兼ね合いで来月も忙しそうだ。そうだ、そういえば、今月は帰省して収支が把握できなくなって家計簿をつけるのを断念してしまった。明日からは復活する予定である。がんばらねば。


1999/03/30 来客はつづく

散らかり度80の我が家に、後輩のまゆぼうがやってきた。なんだか妹が二人に増えたようで嬉しい。私と妹のラブラブぶりを見て、どこも同じなのかな? と感じたという。まゆぼうのところの姉妹仲もとても良いのだ。

最近、当然のことながら残業ができない。あきらかにまた仕事のペースが遅れてきている。客人が滞在しない4月に辻褄を合わせるつもりで、あまり心配しないことにした。心配しても出来ないものは出来ない。

昨夜は蒼き狼を順調に進めた。私は西、妹は東に軍を進めている。私はケレイトを滅ぼしたし妹は金を叩いている。ケレイトに流れていたチンギス・ハーンとその長男ジュチは、対ケレイト戦で捕らえることができず、またいずこかへ流れてしまったようだ。彼らと直接対決しないで済んだのは良かったが、はやく臣下にしたいものである。特にジュチは、ある年代以前に手に入れれば、漏れなくバトゥ(きゃ〜〜!)がついてくる。というのは、ジュチの息子であるバトゥが、自動的に成人・士官してくることを指す。私は、前回チンギス・ハーンでやったときは、バトゥに跡目を継がせた。(そのため、オゴタイが怒って出ていってしまった。) そのくらい、私はバトゥが気に入っている。

ここのところ、寒い。巷では花冷えと言われているようだ。そのおかげで、起床も極めてスムーズである。夜更かし気味なだけに、ここまできっちり早起きしないでもいいなぁと思うのだが、どうも起きてしまう。実に手堅い。まあ、確かに体力のことは不安だが、自分の時間をきっちりとれるのはかなり嬉しい。来客期間であれば尚更だ。

さて。……妹を起こして朝食をとろう。


1999/03/29 かえるショック

金曜の夜、ちーちゃんと妹をほったらかして夫婦でヴァーチャファイターをやってしまった。ひさびさにやったら懐かしくてやめられなくなったのである。妹は翌朝、機嫌が悪く、帰ると言い出した。(幸い、その後、機嫌をなおしてくれてまだいる。)私としてもヴァーチャファイターをした後、まずかったな〜と反省しきりだっただけに大ショックで、それ以来ちと気疲れが抜けない。帰るなんていう凶悪な切り札は、具体的な苦情を言った後に最後に出して欲しかったよな、と思うのだが、これも性格の違いか。日記も、それ以来のショックと精神的疲労のため休筆した。

土曜の夜は、妹とゲームで遊びつつ、ちーちゃんと語るというマルチスレッドな行動に出た。が、私は本来シングルスレッドなので、異常に疲れた。結果としては、ちーちゃんとも話したい話をすることができ、妹とも楽しく遊べて良かったのだが、多用できる方法ではないことを痛感した。

昨日はちーちゃんを送った後、ボウリングに行った。久々である。どうも、体力のなさと足下のおぼつかなさに引っ張られてスコアはそれほど伸びなかった。夜は、蒼き狼の続きをやった。ようやくチンギス・ハーンを倒し、都市が二つ以上になって、妹と明確に分業できるようになった。私の側の武将のトップであるムカリのお嫁さんと決めていたジャムカの長女も8歳になり、無事、嫁ぐことができたので、嬉しい。(が、31歳と8歳の縁組を見て、思わず「犯罪だ……」と二人して呟いてしまった。)

きょうはまゆぼうがやってくる。楽しみだが、金曜の二の舞にならないように気をつけねばならない。ヴァーチャファイターといたストは禁止だ。まあ、まゆぼうは明日も学会だから、それほど妹とかち合うことはないだろう...。


1999/03/26 美男よ美男

昨日、帰宅したら妹がミルクレープを作っていた。美味しかった。かるたの練習日だったのでティータイムに出せたのも良かった。

かるたは久しぶりに気合いの入った練習になった。やはり大会が楽しかった後は練習も気持ちが入る。一試合しか練習してないのに足の甲が向けたのにはちょっと驚いた。

『CIVILIZATION II』に続いて、『蒼き狼IV』もプレイしはじめた。妹も「顔のいいやつで始めよう」と言ったので私は嬉しかったが、それを聞いた友人に「そっくりだ」と笑われた。ふん、どうせ私は信長の野望戦国群雄伝を畠山義綱で始めた女である。(解説しよう:畠山義綱は能登の大名で、コンピュータにやらせると1番目か2番目に滅ぼされる弱小勢力だった。が、ファミコン版では、浅井長政なみにハンサムな大名であった。)
そんなわけで、君主のなかで明らかに最も美男な、ジャダラン国のジャムカで始めることにした。ジャムカは、チンギスハーンのライバルで、有能な家臣もいる。唯一の難点は初期の妻ラッチ。たぶんゲーム中もっとも好みでない妃である。はやくお隣モンゴルの美女を手に入れたいものだ……。ちなみに、はじめて私がこのゲームをプレイしたときは、モンゴルで始めたため、隣国の優秀な君主であるジャムカに必要以上に怯え、捕らえたらすかさず斬ってしまった。後々、あんなハンサムな男を早々に殺してしまったのをどれほど悔やんだことか。(しかも、ラッチはもれなく滅ぼした側の君主の奥さんになるというのに...)

さて、ひとまず、週末である。きょうはちーちゃんも我が家に来る。会社はなるべく集中して、その後は精一杯遊ぼう。


1999/03/25 楽しい日々

めずらしく7時前に起きることができた。本当は、朝早く起きすぎると夜遊べないのであまり現状に即していないのかも知れない。が、早く起きられるとなんとなく気持ちがよい。

昨日、予定どおり、末の妹様が我が家にやってきた。幸せだ。夕食を作って食べてなんと妹に食器洗いしてもらった後、二人でパソコン版『CIVILIZATION II』をやった。それも、帰省中に二人で遊んだマップ("スペイン" の "イザベラ")の続きである。そう、彼女はフロッピーディスクに実家のマシンのセーブデータをコピーして、徳島に持ってきたのだ。三時間ほどプレイして切り上げた。姉妹そろって、つくづくCIV好きといえる。

二人でプレイするといっても、二人用モードがあるわけではない。一国の各都市を二人で分け合って、協力して一人用でプレイするのだ。CIVに限らず、この妹とは、パソコン版三国志IIIや銀河英雄伝説なども同様の手法で一緒に遊んだものだ。競争関係より協力関係のほうが、双方のゲームに対するモチベーションが長続きしてよい。これは、負けず嫌いの性格ゆえかもしれない。

私は三姉妹の長女だが、姉妹はすべて、負けず嫌いである。だから、かるたに関しても、大会で対戦を引いたらどちらかが棄権しましょう、という取り決めがあったりする。負けたほうの悔しさを考えれば、勝負を避けたほうが双方が将来に渡り気持ちよくかるたを続けられるだろう、という考え方で一致しているのだ。一般論として、試合の棄権は推奨されないが、死ぬほど負けず嫌いな三姉妹が同じ競技を続けていくためには、必要悪と考えている。もっとも、実際に棄権の発生したことはまだない。出場する大会がほとんど重ならないいまの状況では、当分は、実施されることはないだろう。

正直、会社に行きたくなくなった。(もともとだって噂もある?) 家で妹と遊んでいたい。まあ、出社すればまた気持ちは変わってくるし、なんといっても今日は給料日である。それに、今日を乗り切れば明日は週末だ。明日は友人のちーちゃんも遊びにくる。ま、がんばろう。


1999/03/24 猛ダッシュ

昨日は結局残業をせずにはやめに帰宅した。またもや夕食は相棒にお願いして、頼まれていたWebを作り上げた。その後ちょこっとだけソフト制作にとりかかったがすぐにお風呂に入って寝てしまった。前日の反省を活かして、暖かくなったらすかさず寝ることにした。もちろん布団乾燥機も使った。(使って貰った。)

それにしても疲れた。家でもやることが多いが、会社も同じだ。ついに昨日、スケジュールが引き直しとなって、現実と計画がやっと再び近づいたのは嬉しい。が、それでも、やることが山積している状況なのは変わらない。ここのところ、気温が低くなって風邪気味なことも手伝って、だいぶ息切れしている。

相棒もがんばっている。夕食もそうだし、今日から遊びにくる妹様が使えるように、アカズの間を片づけてくれた。昨年1月に引っ越して荷物を入れて以来、アカズの間がこれほど部屋らしくなったのは、昨日がはじめてだ。

あとは妹の到着を楽しみに待つばかりである。とはいえ、息切れしているので、ちゃんと遊べるか不安だ。遊んで体力が保つかも不安だ。体調を崩して週末を潰してしまっては元も子もないのでとにかく週末までは早寝を心がけようと思う。


1999/03/23 納得の休日

昨日はいい休日だった。

まず、家から一歩も出なかった。
……いや、朝、ゴミを出そうとして何故か置き場に鍵がかかってて空振りしたのが唯一の外出か。風が強かった。
ともかく、出不精の私は、家にいる時間が長ければ長いほど、幸せを感じる。

次に、やりたいことベスト3に全て手をつけた。頼まれWebページの作成、CIVILIZATION、そして新しいかるたソフトの作成である。しかも突然作りたくなった菜の花のパスタも美味しくできたし、夕飯は作ってもらったし(最近作ってもらうことが多い気がする...。私と違って、だんだん、どこに出しても恥ずかしくない相棒になってきたぞ...。)、実に満足できる一日であった。

CIVILIZATIONは朝風呂待ちと自分に言い聞かせて、午前中に手をつけた。そう、禁断の「朝からゲーム」である。これまでの経験上、私は、朝からゲームをやるという行為を禁忌と考えている。朝からゲームをやれば、午後までやることになり、夕方には疲労して昼寝などし、気がついたら何もせず夜という状態に陥るからである。その日一日、人間であることを放棄するにも等しい行為であると言い聞かせてなるべくやらないように心がけている。そのような禁断の「朝からゲーム」だぁ、という思いも手伝って、ゲームを始める私の心は弾んだ。ちゃんとやめられるかは危険な賭けであったが、結局、お風呂が沸いてから1時間近くもロスする羽目になったものの、湯船の温度が低くなりすぎる前には切り上げることができた。まぁ、勝利といえよう。

新しいかるたソフトは、初心者向けの札暗記ソフトである。小学生大会の経験を活かして、札をカテゴリー別にグラフィカルに暗記することを支援するのを目的とする。だいぶ進んだが、これをやりすぎたおかげか、夜、眠れなくなって苦労した。身体が冷えてるところへもってきて、いつもは布団乾燥機であらかじめ寝床を暖めているのに昨夜は暖めなかったのも災いした。一度布団に入ったら寒くても居座る私の横着さも災いした。そんなこんなで、朝型の私にしては珍しく、実に寝付きが悪かった。おかげで体調も今一歩のようだ。

今週は4日間しかない。そこへもってきて、なんと明日には妹が遊びにきて、それっきり4月までずっと客が我が家に滞在する状態となる。今日だけが残業のチャンスである。チームへのおみやげの坊ちゃん団子と4位の盾(ブースに飾るのだ。)を持って、がんばって出社することにしよう。


1999/03/22 脱スランプ

昨日の松山大会では、久しぶりに自分らしい試合ができた。一番調子のいいときに比べると自陣の取りがだいぶ鈍いが、敵陣については戻った気がした。なにより気持ちの問題が、なおってきたようだ。

スランプ時には、自分の想う札が出ないと「なんで出ないのよ〜」、相手に札を取られると「あんなの取れないよ〜」とその都度泣きたくなっていたものだが、昨日は、そういう暗い気持ちの忍び寄ってくるのを抑えつつ、「これは枚数差より私が不利だな」とか「いまやるべきことは」とか考えることができた。ひさびさに勝利をあげてポイントもとれた。そりゃもっと勝ちたくはあったが、これまでのスランプを考えれば、上等かなと想う。

気持ちの上でスランプに陥ったきっかけは、今思えば、"揉め" であったと思う。"揉め" とは、互いに自分がその札を取ったと主張して紛糾することを指す。コミュニケーションに苦手意識を持っているせいか、私の場合、揉めることで受ける心理ダメージが大きいらしい。(特に、相手が女性であるとその傾向が著しい。)揉めた末にその札を取れれば「相手に呆れられたのではないか」と心配になるし、取れなければ「この調子でみんな譲らされるのだろうか」と嫌気が指す。どちらにしても、試合には悪影響が出る。終いには、かるた自体に対してアレルギーが出てしまった。

しかし、世の中、揉めるタイプの人は割合としては少数なのだし、自分の取りが綺麗なら揉められることはないはずだ。と言い聞かせて、再出発することにした。


1999/03/20 いざ松山へ

静かだ……。午前10時30分の我が家。とても8人が生息しているとは思えヌ静かさである。

昨夜は、3時で先陣をきって眠りについた。私にしては相当がんばったほうである。特にゲームをしたというわけでもないが、人が多くて、しかもみんな勝手知ったるといった感じの人々なので、楽しかった。

昨日の夜のかるたの練習は、最後は4組もとった。4組とるような練習会に出たのはかなり久しぶりだ。が、ここのところ職場でもかるたをたしなむ人が増えているのでいずれは来客がなくても3〜4組成立し、平日の練習が我が家では無理になるかもしれない。(我が家では2組までしかとれない。)小学生も練習に来るようになる可能性があるし、徳島県かるた協会の未来はいまのところかなり明るそうだ。

さて、今日は松山大会に向けて出発である。松山に行かない人もいるのでここでお別れとなる人もいる。松山に行く人も、むろんその後もういちど我が家に来ることはない。そう思うと、わたし的にはサービス(自己主張?)が足りなかったかなと多少残念である。もうちょっと暇な時期だったら、料理のひとつやふたつ、したのだけれど。まぁ、シェーカーを使わないカクテルを多少作ったので、よしとするか……。

大会は、ここんところ長く精神的に落ち込んでいたので、うまく乗り切れるか不安だ。が、いちおう自分としては気持ち的なスランプは脱したつもりである。結果はともかく、できることをして帰って来よう。なお、旅行のため明日の日記は休載する。


1999/03/19 ナチュラル

午前8時。我が家の客は1人から3人に増えた。ベッドから起き出して挨拶。そう、起きがけである。あかーん。日頃から化粧せずに人前に出る私だがここまでナチュラルなのはやっぱり家でだけである。

きょうは相棒は休みだ。私だけ会社だ。もともとは休むつもりだったのだが、5連休の直後ではちと休みにくいものがあるので節約することにした。しかしもうすぐ会社に行く私の横で、中文字幕つきの初代ガンダムを観ている人々を見ていると……休んでこのままパソコンいじりでもしていたい。。。 しかしうるさい。音量をさげろ!! と思うけどいきなり文句つけるほどではないので我慢しておくことにした。文を書いてるときに日本語が音声で入ると極めて集中力が散漫になる。それがいやなのだ。

どうも、ガンダムのせいで集中できない。私にわかるのは、お客様と相棒はガンダムを幸せそうに観ているということだけだ。こういうとき、自分がガンダム世代であることを実感する。私自身はどうかというと、初代には思い入れがあるが、彼らほどではないというところか。集中できないので、今朝の日記はこのへんにしておこう。


1999/03/18 祭りのなか

えらいこっちゃ。今日の夜からしばらく先客万来である。3月中、我が家に私と相棒しかいない夜はあと2日しかないらしい。

まずは松山にむけてかるた会の若い者と若くない者が来る。たいへん楽しみだ。が来る人の私に対するイメージをぶちこわしてしまいそうで恐い。こわれるようなデリケートなイメージはないか?

日常的にも、仕事が多くて忙しい。おかげで寝坊したあげくすべきことが終わっていない。ちょっと体力的に厳しいかもしれない。"チェーザレ" などやってるバヤイではなかったのか……。ま、がんばって会社に行って帰ってきて掃除してかるたを取って客を歓迎して頼まれWebを今日こそ作ろう。


1999/03/17 実に日常

昨夜は、相棒が夕食を作ってくれた。私はかるたの練習のお茶菓子にとリンゴの赤ワイン煮を作ったりした。二回目だがこの前ほど美味しくはできなかった。ちょっと煮すぎたのと、普通の蜂蜜を使用したせいである。さらにはレシピにはないレモンスライスを前回は入れたのに今回は入れなかったというのもあるかもしれない。

普通の蜂蜜でない蜂蜜とは何かというと、菩提樹の蜂蜜である。普通の蜂蜜よりも香りがつんと独特で好みだ。会津産のこの蜂蜜は最初はそごうのフェアで見つけて、以来電話注文して買い足したものだ。以前ははちみつと小皿とスプーンという三点セットを抱えてはプーさんをしていた。最近は冬のせいで結晶化してしまったので溶かすのが面倒であまりしていない。

埼玉から帰ってきたばかりだというのに4時まで "チェーザレ" の "イタリア" の開発に励んでしまった。そう、『CIVILIZATION』である。実家に帰省中も妹とIIをやり、自分だけでもIIをやったりしていたから、よほど私はこのゲームが好きらしい。自分の好みに都市を配置し、役割分担させていくのが楽しい。それでいて歴史的な雰囲気があるのがまた良い。昨日は紀元前400年代くらいから西暦1500年過ぎまでプレイした。これまでのところ極めて順調だし、私にとって嬉しいことに、多文明とあまり接触がない。(私は多文明がうざくて嫌いなので海洋が多いマップでプレイするのが好きだ。鎖国大好きである。)この調子でいきたいものだ。


1999/03/16 ままごとスイートホーム

5連休が明けて無事に徳島に帰ってきた。昨日の夜のことだ。実家で充実したスケジュールをこなしてハードディスクとポータブルMDと靴一足の入った重いカバンを抱えて帰ってきた。(新しいスーツと靴もう一足は着用している。)

帰省中や帰りの飛行機のなかで目にとまったのが、某芸能人カップルの結婚会見に関する記事である。大概の記事は、概ね「あきれた」「こんなんでいいのか?」という論調だ。私はなぜか反感を覚えた。結婚会見にではなく、記事の論調のほうにである。

ままごと。という言葉がある。新婚なら誰でも一度くらいは言われるかもしれない、ひやかしの言葉だ。私も実母から言われた記憶がある。(愛情を感じたので、別段、不愉快ではなかった。)長い苦労を経てきた夫婦の目からみて、若いカップルの所帯じみてない生活がいかにも若く未熟に見えることをよく表している言葉である。

くだんの結婚会見についても、複数の記事が「ままごと」という用語を揶揄するように使っていた。なんだか気に入らなかった。

どういう結婚生活を送ろうが、双方が幸せならどうだっていいじゃないかと私は思う。一生ままごとに見えようが何だろうか、本人たちがそれで幸せなら、何の問題もないのである。主題とすべきは、常識的でないことではなく、どのような工夫によって幸せな夫婦たり得ようとしているか、のほうではないか。

そしてこれは芸能関係だけの問題ではないが、とにかく「もっともなこと」を書けばいいという風潮を感じもした。自分の頭で考えてる痕跡が見えないのである。単に「常識的な論調」という変換器に事実をかけて文章をひっぱり出してきているオペレーターが巷には溢れている。よくある話だけれど、日本全国で一斉に同じ論調の記事が出来上がる場面を想像して、ぞっとした。

さて。5日ぶりの我が家に帰ってきて思ったのは、徳島に家庭ができていたんだな、ということであった。徳島に帰ってきて相棒とお茶を飲んでいるというだけではない。自分の家に帰ってきて相棒といろいろな報告をしあっているのが何だかたいへん家庭的なのである。いつのまにか何かが変わっていた。


1999/03/09 今宵はこれまでに

夕食を作って食べた後、やりかけていた『CIVILIZATION』を完了させた。このまえ "ギリシャのヤスコ" ではじめたものだ。国王レベルにしたので余裕しゃくしゃくではなかったが最後にはいちおう国力的にはトップになっていたので嬉しかった。そしてノータイムで次のゲームを始めた。思い悩んだ末、こんどは、"イタリアのチェーザレ" にしてみた。むろんベースは "ローマのカエサル" である。

このゲームはなかなか奥が深い。パソコン版の2も持っていて、そちらのほうがゲーム的にも雰囲気的にもパワーアップしていてなお好きなのだが、パソコンの狭い画面でやるより、TVの大画面でホットカーペットの上でピコピコやるほうが気分が盛り上がるのでわりと初代もよくやるのだ。

チェーザレの出足はなかなか好調のようである。

ただし危うく夜更かしし過ぎるところであった。ゲームを自発的にやめることがいまだできない自分を悟った私は、相棒に、やめられるよう真剣に助力を頼んであった。その協力あってなんとか範囲内の時間(といっても2時は過ぎていたが)に就寝できた。ありがたいことだ。

もしかしたら、昔から親の目をかすめてゲームをやってきたことと、やめろと人に言われないとゲームをやめられない体質の間に、相関性があるかもしれない、と思う。もちろん単に依存しやすい性格という気もする。やめろとうるさく言われない環境がこのまま続けば私はやめる能力を獲得できるのだろうか……? それが知りたい。。。


1999/03/08 追いつかず

思うに最近、人からなにかの連絡を受ける回数が、自分の処理能力を越えているような気がする。あるいは、処理能力が極端に低いのかもしれないが。

私はもともと人づきあいをそれほど率先して広げるほうではない。だが、E-Mailという味方を得て以来、ずいぶんと助かっている。だがそうなると、E-Mail以外、たとえば電話や手紙といった手段できた連絡に関しては、だいぶ億劫に感じてしまう。(電話で人と話すことにちょっと抵抗が増えた気もする。これってやばいかも……)また、E-Mailのおかげで本来の処理能力以上に連絡を受けている気がする。ともすれば処理が滞りがちになっているような気がしてなんだか疲れる。後に回すと忘れるので、できる限り、即答を心がけたほうがいいようだ。が現実的なことのかなりの部分を相棒にべったり頼っていて、即答できなかったりもする。連絡先を相棒にお願いするか、自分も現実を把握するか、どちらかにしないとだめそうだ。まぁ、いちおう志は高く後者を目指してみよう……。


1999/03/07 見果てたり

遊んだ。金曜に会社の飲み会、そして昨夕から今日の午前中にかけて、友人とデートして、最後には『銀河英雄伝説』のビデオの名場面を選んで4巻分(なんと400分だ)をレンタルしてきて、念願の上映会をした。超、充実である。気の合う人と好きなアニメを見たりするのはとーっても嬉しいものである。流行りの映画を見るとかより、親密な感じがして好きなのだ。私には、普通の人は長時間アニメを見るという行為についてきてくれないのではないかという不安がある。だから最初から最後まで一緒に見られるとすごく嬉しい。まさに幸せを感じる。貫徹なんて若いね。と思いつつ、しかし……昼寝してふと気づくと夕方。あっという間に夜である。日曜が足りない。

かといってここでまた夜遊びするのは愚行だし……。まぁ、ほどほどにしておこう。

銀英伝をながーく観たせいで、きょう昼寝したときの夢には私の意識によるナレーションが随所に入っていた。内容も妙にスピーディというか理屈っぽいというか、要するにビデオに影響されていた。昔、原作を読んだ直後は風呂を洗いながら田中芳樹の文体で物を考えては笑っていた。そうやって何かに染まるというのは楽しいものだ。あと数日はこの余韻を楽しもうと思う。


1999/03/05 慣れた憂鬱

1日の大半を会社に行っている。週7日のうち5日、毎日会社に行っている。

いやだ。

べつに私は会社に行くのがいやなわけではない。私のいやだという気持ちの対象は、「会社」ではないのである。たとえば小学生の頃、昨日も今日も明日も同じように8時に家を出て学校に行くと考えるのが苦痛だったように。私がいやなのは、「時間割」である。一週間の、一日の時間割。昔から嫌いだが、最近、またなんとなくいやだなぁという気持ちが高まってきている。

私は、時間割ではなく、目標で生活したいのだ。毎朝9時に(9時5分などという意地悪なことは言わないように)会社の席に座るのではなく、何月何日の何時までに何かを終わらせるために行動するのである。むろん、会社の仕事に目標を設定することによって、時間割だけが私を動かしているという感じから逃れることはできる。が目標がなかったとしても時間割が私を縛ることもまた事実である。ときどきそれを思って憂鬱になる。

なにはともあれ金曜日。お祭り3月の何もない一週間が終わろうとしている。


1999/03/04 家計簿に再チャレンジ

『ゆう子の家計簿』(シャアウェア)を3月1日から試用中である。昨年12月にWorksの家計簿をつけはじめ、年末にキャッシュカードを紛失して断念していたが、再発行してもらったことだし、こんどは口座管理もできる家計簿がつけたいということで、試している。

口座管理のできるこの家計簿、思った以上に、便利だ。口座管理だけでなく、個々のUIがかなりつかいやすい。しかもいろいろなグラフとかが出せて、楽しい。しかもいまのところまだ怪しい動作はない。このまま安定して使えるようならこれは間違いなく「買い」だ。

そういえば、相変わらず外食の少ない日々が続いている。私ひとりが料理するわけではないので、長続きしているようだ。なんとか続けたいものである。


1999/03/03 いない日

ひなまつりだ。『だんご3兄弟』の発売日だ。いや、そんなことはどうでもいい。

きょうは相棒が一日、免停で講習を受けにいってて会社にいなかった。残業して携帯に電話をかけたら、麻雀を打っていた。なぜかショックを受けた。

別に麻雀打ってるのが嫌なわけではない。(たとえそうだとしても決してそれを認めたくない。そんな心の狭い人にはなりたくないという意地があるのだ。)では、なんでショックなのだろうか。私は考えこんでしまった。落ち込んだといったほうがいいかもしれない。

相棒の思考回路は察しがついていた。わざわざ講習のために会社を休んだのだから、遊びに行ったのは口なおしのようなものだろう。でもだな。でも、わたしは淋しかったのだ。家に帰ってもまだ誰もいないというのを想像して、なんだかやけくそな気分になってしまったのだ。が、淋しいだけならまぁ落ち込むことはない。落ち込んでしまった理由は、昔、私はそうやって誰かさんを淋しがらせたっけなぁ、と思い出していたからである。しかも、心のどこかでは、淋しいからって私の自由にケチをつけないで欲しいなぁ、と思っていた。だから、私は絶対にその手のことで相手の自由にケチをつけるような人間にはならないぞというのがひとつの信条としてあるわけだ。

にもかかわらず、私のこの心理状態は、かつて私が嫌ったアノ心理状態に近いではないか。

やっぱりあの頃は私が違っていたのかなぁ。まあ、淋しいという心理レベルと、相手の自由や意志を思いやってケチをつけずにつきあうという行動レベルとは、多少は違うだろうし、間には、「お互いに自由を制限しあうことが我が儘のいえる間柄の証拠」と考えるか「あくまでも相手が許容してこその甘えであって、甘えを排除する自由もつねに確保しておくべき」と考えるかというような、価値観の問題もあるだろう。そんなことを考えた。昔のこと、いまのこと、恋愛のこと、家族のこと。ふてくされて、しかし妙にしんみりとした、哲学的ともいえる気分で、暗い夜道を犬に吠えられて歩いて帰宅した。

家の前に立って鍵を回したら、なんと、家中に電気がついていた。なんてあかるいのだろう。私はこんなにつけて会社に行ったわけではないよな、と思う。そう、相棒が一足はやく帰宅していたのである。いない日は終わった。


1999/03/02 真っ白に燃え尽きて

寝るはずが妹に起こされ、電話で二時間喋ってお茶を飲んだあげく、ひさびさに『CIVILIZATION』をやったら6時までやってしまった。なにもいうことはない。ついさっきまで休もうかどうか悩んでいたが3月はお祭りである。こんなところで休んでいる余裕はない。あきらめて行くことにした。もしかすると、私のゲーム熱は衰えたのではなく、むしろ、相変わらずゲームを「やめる」ことができないためにやむなく「始めない」ように工夫してきただけなのかもしれない。それがわかったのはウレシイが……どう考えても、やはり愚行であった……。


1999/03/01 Let's Go SAKE SAKE Cooking!!

私は料理にお酒類を使うのが大好きだ。トマトや牛肉に赤ワイン、あさりに白ワイン、魚に日本酒、デザートにリキュール、そして最近凝っているのが豚肉にウィスキーである。

アニメ化されて更に人気を博しているらしい『マスターキートン』の中の一話に、中華料理の話があった。そのなかに、豚肉の唐揚げの下味にウィスキーを使っている場面があった。(余談だが、マスターキートンのアニメは、徳島では見られないようだ。MAKING OF の無料ビデオを見た限りでは非常にいい出来のようで、見られる地方がたいへん羨ましい。)まあ、その話を読んでからこのかた、私の頭の中には豚肉とウイスキーというのが強い印象で刷り込まれていたのである。

ちなみに、一度干し柿で餡を作ってみたい欲望もちょっとはある。がこちらは裏ごししなきゃいけなさそうで面倒だ。相棒もどうせ興味ないだろうし...

さて、一昨日、豚肉とウイスキーの取り合わせで二度目の挑戦をした。一度目も割と最近にやったのだが、自己採点はあまり高くなかった。あれこれ調味料を詰め込みすぎて辛くなったのと、味に今一歩統一感がなかったのである。今回はその反省を活かしてシンプルに行くことにした。

その料理の目的は実はウイスキーではなかった。かぼちゃである。

相棒はかぼちゃが嫌いだ。しかし先週の木曜日、半分で100円以下だった西洋かぼちゃをつい買ってしまったのだ。半分は私しか食べない含め煮にした。そして残り半分を、相棒でも食べられるかぼちゃ料理の開発に当てることにした。事前インタビュー「なぜかぼちゃが嫌いですか?」の回答は「ほくほくしているから」「甘いから」。そこで私は、ほくほく感を減らすために薄切りで香ばしく焼くというのと、甘さを感じさせないように強い味付けの中華料理で攻めるという方針を立てた。

で、創作料理、"かぼちゃと豚肉とセロリの葉の炒めもの"、ができた。炒める前にかぼちゃに粉をつけてごま油で揚げるようにしてたりとか結構手がかかっている。

採点は辛口に80点くらいとしておこう。かぼちゃの触感がやっぱりやわらかいというのに不満が残る。が、味的に非常に良かった。相棒もかぼちゃをこれなら食べられると言ってくれた。作戦大成功! セロリの葉がまた非常に美味しくてナイスアイディアといえた。そしてなにより収穫だったのは、ついに豚肉とウィスキーのとりあわせに成功したことである。

やっとコツをつかんだばかりの私にとっては秘伝の味なのだが、ここで早速ばらしてしまおう。豚肉は炒める前に、しょうゆとウイスキー半々くらいのつけ汁で下味をつけておく。んで、炒めるときはつけ汁は入れないで肉だけいれる。(汁を入れすぎるとウイスキーが苦い)。にんにくたっぷりのゴマ油と植物油半々くらいで炒めて胡椒を挽き入れて、火をとめるときに仕上げにオイスターソース。下味がちゃんとついていれば、味噌や醤油はあまり必要ない。(ちなみに、ウイスキーと味噌は相性がいまいちというのを1回目の挑戦で私は知った。)なお、ネギなどの香味野菜が少しあるとなおいいと思う。今回はセロリの葉を一緒にやったのでこれが一役買ったようだ。

さて、相棒はその日の夜、私に料理用ウイスキーを買ってきた。ワインと違い、そんな銘のものが売ってるわけではない。まぁ、料理用の安いものという意味だ。というのは、実は、凝り性のウイスキーファンの相棒とウイスキー嫌いの私の住むこの家には、高〜いウイスキー類しかなかったのである。前回も今回も事前に「いちばん安いウイスキーはどれ?」と訊いてから使ってはいるのだが、それでも、箱がついているような代物で、料理に使うのは気持ちはいいが多少ためらわれた。

料理用ウイスキーの登場により、これでいちいち箱から出さないで済むぞ。……いやいや、遠慮なくウイスキーを使った SAKE SAKE クッキングができるぞ! と私はハッピーである。相棒も、使われたウイスキーをいちいち箱に戻さないで済んできっと嬉しいに違いない。


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