STEP 3
出物は寝て待て
 
 
【ゴールドコブラ、極上艇】
 
STEP2で少し触れましたが、紹介を受けてショップに行ったその日、いきなりGOODな出物に行き当たりました。
お話しをしてくださったのは、P43とうショップのYD氏。T氏のご紹介ということで、最初からスムーズに話しができました。
その夜、家に帰って早速の家族会議を開催。女房は船を買うと言う事については既に納得していましたので、
予算内に収まるというだけで即OKでした。早速、私のアルミボートを購入してくれる友人に電話をかけ、金額と納艇時期について協議を開始。
すべてはトントン拍子で進むかに思われました。が。。。
オファーを受けたのが8月15日。お盆休みの最終日一日前でした。一日置いて17日木曜日、世間がお盆休みから目覚めるのを待って、
その日の仕事が終わってからOKの電話をしようとしていたその時、YD氏から逆に携帯に電話が掛かってきました。
その内容は、オファーを受けたボートはお盆休みの前半に、既に別のお店で売れてしまっていた、とのことでした。
YD氏も平謝りでしたが、私のショックは言うまでもありません。まさかそんな展開になるとは。。。
結局、この船は現物を見ることも無く、私の選択肢から消えて行きました。ショック冷め遣らぬその夜、T氏と連絡をとりました。
そこでT氏から「販売店に行くよりも、同系列のメンテをやってるショップの方が良い情報を持ってるかも。」
というご意見を頂き、早速P161というショップのYB氏を紹介して頂く事にしました。
 
 
【ベージュのコブラ】
 
17日に上述のコブラが無くなって、2日後の19日、土曜日ということもあって女房と子供をドライブがてらに連れ出し、
琵琶湖岸にあるP161に伺いました。T氏からは既に事前連絡が入っていて、YB氏とも非常にスムーズにお話しができました。
そこで、またまたよさげな出物に遭遇。1年落ちのコブラで、程度はなかなか良いとのこと。
停めてあるマリーナも近くとのことでしたので、早速その足で女房と子供と伴に見に行くことに。
マリーナに着くと既にYB氏から連絡が入っていたらしく、その船は見やすいところに出ていました。
船に乗っかって色々見てみると、なるほど、少々汚れてはいますがなかなかの船です。
エンジンもYAMAHAのツインペラ150馬力で、私の理想に近いセット。
一通り見終わって、マリーナを後にする車の中で、女房の意見を聞いて見ました。
すると「あの船、色が気に入らんわ。あんなんに何百万円も出すの嫌や!」ですと!!
家族の買い物ですから仕方がありません。ここは女房の意見を尊重し、
そう言えばハルに傷があったな、とか、カーペットにタバコの火の跡があったな、とか
私なりに自分の気持ちを押さえつつ、この船はお断りすることにしました。
 
 
【ブラックコブラ、グリーンライン】
 
実は、上述のベージュコブラの話しを聞いたとき、YB氏から同時にもう1艇コブラの話しを聞いていました。
19日は子供が一緒だったこともあり、P161がある琵琶湖湖西から、その船が置いてある湖東側まで行けなかったのですが、
翌20日、チャプター戦の帰りに一人で見に行く事にしました。
琵琶湖大橋を渡り、湖周道路を走ってマリーナに到着。しかし、聞いていた場所に船はありません。
マリーナ内を必死に探し回っていると、ありました!!
その日はオーナーさんが釣りに出ていたらしく、丁度琵琶湖から上がってくるところだったのです。
しかし、船を見てガックリ。。。シングルコンソールなのです。何回も書きますが、今回の船は家族の買い物です。
女房や子供を乗せることを考えると、どうしてもダブルコンソールでなければならない、という条件があったのです
良く良く考えると、YB氏には、そうした条件をちゃんと申し上げてませんでした。
船はメチャクチャきれいで後ろ髪を引かれる思いでしたが、家族の意見を無視する訳には行きません。
仕方なく、その場からYB氏に電話をかけ、この船もお断りすることにしました。
 
 
【グレーラメコブラ】
 
それから1週間ぐらい経ったでしょうか。T氏のチャンネルとは別のチャンネルから出物の連絡が入りました。
張っていたチャンネルは、P1というショップのI氏。今は異動されていらっしゃいません。
P1は私の自宅から車で15分ほど。実はT氏に紹介していただいたP43というショップよりも、私にとっては遥に便利なところにあるショップです。
P1には特に誰の紹介でもなく、自分もいつも行ってたショップでしたし、そもそもアルミを買ったのもそこでしたので、
実はT氏の紹介を受ける前からバスボート購入の話しをしていました。その網に、情報が引っかかって来たわけです。
P43とP1、それにP161はすべて同系列のショップですから、私がT氏の紹介であっちこっちと動き回っている事は、I氏も当然ご存知でした。
既にこの時点で3艇のコブラにNGが出ていましたので、I氏もちょっと気合いを入れてくださったようです。
話しをもらったグレーラメのコブラを、私の利便性も考えて、私のマリーナの方へ移送しておいてくれる、というのです。
早速次の週末、またまた女房と子供を引き連れて、船を見るために私のマリーナを訪れました。
停まっていたのは磨けば光るだろうと思われる、ちょっと汚れたコブラ。程度は極上、と先に話しを聞いていたのでちょっと拍子抜けした感じでした。
しかし、極上といえど所詮は中古艇です。少々のことは仕方が無い、と思ってぐるっと船を見て回りましたが。。。非常に気になる点が2つ。
まず、スケッグ(エンジン最下部の垂直尾翼を逆にしたような形のパーツ)が欠けていて、若干曲がっています。
もう一つは、体右側の大きな擦り傷。おそらく桟橋か何かにこすった跡でしょう。女房は「あんたが良かったら、ええやん」という意見。
船私自身としては気になる点がある以上その場で即答する訳にもいかず、とりあえず保留状態で帰宅しました。
家に帰って早速インターネットをフル活用。船体の傷はコンパウンドをかけて磨けば取れるはずですので、
インターネットでの話しはスケッグの欠如に言及し、バスボオーナー諸氏のご意見を頂きました。
皆さんのご意見は 「そりゃ、やめといた方がええで」 というものと 「走りに関係無いから、別にええんちゃうか」
という両極端に分かれてしまいました。しかし、OKかNGか、私は結論を出さなければなりません。
議論が白熱し、紛糾したら 「そもそも」 論に経ち帰るのは、物事を進める上での定石です。
そもそも、私の船は私の物。また、船は決して安い買い物ではありません。
やはり、私自信に微塵の疑問があっても、後で後悔することになる可能性があります
そう考えると、スケッグの欠如に疑問が残る以上、その船を買う訳にはいかない、という結論に達しました。
1週間ほど引っ張りましたが、結局P1に直接お伺いし、I氏にお断りの話しをさせていただきました。
 
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