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9月5日

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13年近く共に過ごした猫が逝きました。

もう15歳くらいの老猫で

ここ1年は水を飲む量が半端なく、

腎臓がやられているのだろうとは

思っていて、療法食を与えていました。

しかし、腎臓が直せない臓器であっても

まだまだ1〜2年はまったりと

生きてくれるものと思っていたのですが、

亡くなる5日前にパタッと食事を摂らなくなり、

その後はまるで死を待っているだけのように

物陰でただじっとしているだけになってしまい

あっという間に悪化して逝ってしまいました。

 

避妊手術以来、病院に行ったことのない

子だったので、弱った身体に通院は酷だろうと

また、食べない子に点滴で一時的に栄養を、

与えても延命治療にしかならないと思い、

病院へ連れて行こうかどうか迷ったのですが

sketch984

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死を待つばかりに思える状態の原因不明のまま逝かれても、何の教訓も得られないと思い、

「ごめんね。1度だけ私の我儘で病院に連れて行かせて」と弱った猫にささやいて連れて行き、

血液検査をしてもらいました。

猫エイズ陽性。腎臓の値はもちろん悪かったのですが、すぐ死に直結するレベルではない、と先生。(ヘマクリットの値が正常ゆえ)

それよりは好中球数がとても少なく、単球数が値を振り切っていることから、何らかの腫瘍があって猫エイズで悪化しているのが

致命的になっているのでは、との説明。

その後ほどなく虹の橋を渡ってしまいました。

 

配偶者も子供もいない私にとっては、今までの人生で最も深く関わった(自分以外の)生命であり、

ここ10年は彼(猫)中心の生活を当たり前として生きてきたので、いろいろと生活のリズムを切り替えるのにまだまだ時間がかかると思います。

日常生活のあらゆる場面で、彼の面影を探してしまい、「ああ、もう(彼の環境を良くすることを)気にかけなくていいんだ」ということの繰り返し。

ペットロス、というような精神状態ではないと思いますが、喪失感はそれなりにあると思っています。

 

「彼が心配だから早く帰ろう」 (バイクに乗っていても)「彼が独りぼっちにならないように安全運転で帰ろう」とかいう気持ちになったことなど、

自分以外の誰かのために生きてきたことの無い私にとって、いろいろ考え感じさせられた(充実した)日々だったと思います。