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8月26日

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日々の食事と猫のこと以外に虚無的になってしまって、世の中へ何かを発信したいという気持ちがおきないままでいる私ですが、

かつて全体主義を加速させ、(ヒトラーのような)独裁者を生んでしまった背景の一要因に人々の虚無主義があったそうなので、

過去を学ばないために同じ失敗の歴史を繰りかえすのを(知恵や思考によって)避けられるならば避けたい私は

再び自民党総裁選に出馬して当選確実とされる安倍首相と彼らの支持者に苦言を呈することにしました。

 

この3ヶ月の間に日大アメフト部の問題などが明らかになり、その歪んだ指導を招く人事権などの組織構造が、安倍官邸への官僚の忖度問題そっくりで

下っ端のコーチなどを切り捨てたって、理事長から監督の腐った関係が生きていたら、問題は再発することがわかり易く世に広まったと思いましたが

(しかも一度、歪んだ関係がうまくいくと次にはもっと悪化する) モリカケ問題の根幹(中央省庁の信頼を損なっていくような)について

世間の危機感と関心の持続力の無さに安倍政権は大喜びでしょうし、素知らぬ顔で政権運営を続けて担う気満々でうんざりしています。

 

4年前に安倍政権が作った「内閣人事局」による官邸の権限強化と、その運用方法(私的な信賞必罰)が、

官僚・役人たちに物言わずとも安倍政権に忖度させるようになった元凶だと、誰が見たって明らかです。

 

また、2016年に出版された「政治が危ない」 御厨貴×芹川洋一を読むと、

安倍首相は 「(国民にむかって)何かをやっている感じが大事だ」 「やった感じゃないよ、やってる感だよ」 と言っていることを知り、

そういう目で安倍政権を眺めてきましたが、本当に物事の始めだけメディアにでてきて「私が何々を指示した」とかいうけれど、

その後、その指示や政策の結果がどうなったかについてはほとんど関心がないようです

 

「成果が大事だというけれど、成果なんて水平線の向こうでわからない。成果として立法に結びつくものもあるけれど

政治テーマの半分は途中で溺れ死んでいると思う。でも政権からすれば、国民に次から次へと「やっている感」を見せているのだから

それでいいのだ、となるんでね。」

 

「やっている感」だけ狙っているのだから、拉致被害者などをネタに使いながら状況に全く進展がないのも当然の結果なのかもしれません。

 

安倍外交のほとんども国内向けに「やっている感」を出すことを最大の目的にしているとしか思えないものが多いので、

来られる方のよその国からしたら「安倍は何しに来たんだ」と思っている所も少なくないだろうと思いますね。

最悪、相手にその意図を見透かされて、「日本国内向けのいいニュースを提供するから、こちらの交渉条件を飲め」とか圧力をかけられていそうです.

(トランプさんなどからね・・。)

 

※御厨さんが司会を務めておられたTBSの「時事放談」が9月末で終了するという。

自分の気に入らないメディアに圧力をかけ続けてきた安倍政権がこれ以上長続きしたなら日本の言論は壊滅してしまうのではないかと心配です。※

 

そんな時に、立憲民主党の枝野代表が7月20日の国会の最終日に内閣不信任案の提出理由の演説を3時間近くしていたことを知り、

その全文が本になっていたことを知りました。

「枝野幸男、魂の3時間大演説」 ハーバービジネスオンライン刊

安倍内閣が日本のリーダーであり続けることが何故問題なのか、を劣化した国会議員たちにもわかり易く(まるで中学生に話すかのごとく)

訥々と演説していくので一気読みできました。 (もともと3時間の演説であるためか、読書時間も3時間くらいあれば済みます。)

安倍内閣の政権運営が続けば、いかに日本の中枢が腐っていくか、また、格差問題を放置することで国内消費の低迷を招いている理由など、

「保守」の歴史的意味や立憲民主主義の意味の再確認を具体的な例を挙げながら関連つけて語り、

まさに未来の日本を考えるうえで全国民必読の文章だと思います。

 

安倍首相周辺の腐った(自分の地位のことしか頭にない)政治家達のような人ばかりが国会議員でないことがわかって嬉しかったですし、

枝野さんて私と3歳しか違わないんですね。

正直(枝野さんと私の人生の使い方の違いに唖然として)私は穴があったら入りたい心境です。

 

願わくば、日米戦争へのキッカケの一つとなった永田鉄山斬殺事件のような、最近増加中の(視野の狭さからくる)極端に偏向した人間に

日本の未来を滅茶苦茶にされないことを願ってやみません。

 

※追記 : 枝野さんの演説の文章化で知った犬養淳さんが名づけた「信号無視話法」(安倍総理ののらりくらり話法の視覚的分析)が

素晴らしいです。いかに安倍政権が質問をはぐらかして不誠実な答弁をしているかが視覚的によくわかります。「ご飯論法」と共に覚えておきたいです。