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6月23日

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7月10日の参議院選挙に向かって、現政権が日本をどこへ向かわせようとしているのか、もっと多くの国民が知るべきだと考えます。

戦後占領軍の主導でひかれた制度である、民主主義や個人の人権に対して、きわめて個人的な怨念を抱える安倍晋三とそのお友達たちにより

民主的・平和憲法を骨抜きにして戦争のできる独裁制に近い国家体制へ日本を向かわせようとしている。静かなクーデターを目論んでいるのである。

 

「自由な発言ができる世の中でなくなる」のが嫌な人は皆、選挙に行って戦後の民主主義と人権を守るために投票してほしい。

 

私は安倍晋三という人物を、自分のためなら他人なんてどう利用しようとも構わない、とする姿勢の信用ならない人物と考えていますが、

彼をナメてはいけない、と思っています。

彼は自らの野望(戦後日本の制度の転覆)のためならば、首相に許された現在の権限(予算配分や人事権など)を最大に使うことをためらっていません。

そのために使っている手段を羅列すれば、姑息というか悪知恵というか、そういう種類のオンパレードといえるでしょう。

 

現在の安倍政権下の日本はもはや民主的な国家統治ではなくなっていると考えるべきです。

自民党の中でも彼の「信賞必罰」は徹底しているそうで、彼の意向に沿う者は優遇され、彼の意向に反するものは阻害される。

与党内でも安倍内閣からの報復を恐れているような状態だそうで、大臣クラスももう安倍の言うなりになる人物しかおらず、本来

首相にも認められていない法律の決定権が、閣議決定での全員一致という形で「特定秘密法案」も「集団的自衛権行使を認める解釈改憲」も

法律制定が強行されている。

与党多数の国会も国民の代表者たちによる議論の場としてはほぼ機能しておらず、

閣議決定を衆議院の与党多数で追認するだけのシステムになりさがっている。

 

国民からのデモ活動の高まりなどは、こうした安倍政治に対する危機感を持つ人達が増えていることの表れと言えると思うが、

私は彼を止めるには選挙で与党を負かせるしかないと思う。

彼は現在の社会システムを悪用できるギリギリまで悪用している。彼を倒すには彼を首相の地位につけているそのシステム(つまり選挙)で

彼にNoを突き付けて彼を権力から引きずり下すしかない。

 

安倍晋三は他人の話(自分の意見に同意しない人の話)なんて全く聞く耳を持たないからね。

 

内橋克人氏が安倍統治の手法をまとめて列挙してくれている。極端な「信賞必罰」の次は、「トップの首のすげ替え」だ。

自分の意向に従わない公共の組織のトップの首を次々に挿げ替えている。

日本銀行総裁・NHK会長・内閣法制局長官(集団的自衛権に反対)・GPIF(年金積立金管理運用独立法人)の運用委員会のメンバー

その結果、日本銀行は300兆円の国債を抱え込み、NHKは安倍内閣のクレームが飛んでこないニュースや番組作りに精をだすようになり、

集団的自衛権の解釈が変更され、年金の積立金は株価を高値に維持するために株式市場に投入されたが、現在の株価下落でどのくらいの損失を

出しているかは不明という有り様。

 

沖縄では、普天間基地移設を進めるために、辺野古周辺の人口2000人くらいの小さな自治体2つに政府が直接補助金を出したそうだ。(極めて異例)

ところがここにはもう一つ、移設反対の意思を示したの久志区があるのだが、そこには安倍政権への抵抗の代償で補助金は出ないのだそうだ。

自民党内の「信賞必罰」手法と同じ。自分の言うことをきかせるために税金の使い方を悪用している。

かつて現財務大臣の麻生氏が沖縄に向かって「札びらで頬を叩けばいいんだよ」と発言していたのを思い出す。

 

このまま安倍政権が長引けば、日本の中枢には安倍に尻尾をふる人間ばかりが蔓延って、本当に優秀な人材が潰れてしまうし

大企業も政府にベッタリで減税や円安誘導などの金融政策のみに頼って利益をだそうとしていると、

次世代の産業を創作していく力など育ってこないだろう。

 

国家の中枢の組織も人間もどんどんダメになる。そうなる前に、安倍の姑息で悪知恵に満ちた静かなクーデターを阻止しなければならない。

多くの国民がその危機感を実感・共有して7月10日の参議院選挙に行ってくれることを願ってやまない。

 

※参考文献※

「世界7月号〜非立憲政治をおわらせるために」 岩波書店。

「民主主義をあきらめない」 岩波ブックレット 浜 矩子・柳澤 協二・内橋 克人

 

※追記 : 私にとって、安倍晋三という人物と今年1月に出会ったモンスタークレーマーは共通点が非常に多いと感じています

 

ひとつは、クレーマー本人は“自分は被害者である”と思い込み、その点を過剰なまでに強調することで、

自分を正当化し、自身の問題点にはいっさい目をつぶるということ。

(安倍は自己を戦後の日本の民主主義体制が敗戦により押し付けられた被害者だと思っている。そして加害の立場はまったく意識から消えている・・。)

そして他人の話を全く聞かない。自分は被害者なのだから、他人をどんなに攻撃しても許される、という心理をもっている。

しかしクレームの本質は、その問題解決によってより社会が良くなるかどうか、ではなく、もっぱら自分の怨念の復讐に向けられる。

 

もうひとつは、現代の社会システムを巧みに利用すること。(クレーマーは警察・県庁などの公共機関への強烈な訴えを行っていました。)

自分が被害者であることをことさらに強く訴えて、警察という組織を利用しようとするその手法は驚くものでした。

普通なら、この程度のことは警察に労を煩わせるようなことではない、と思われることであっても、ウソも平気でついて内容をねつ造してまで

(国民からの苦情をむげに断れないt警察の立場を最大限利用して)警察を動かしていました。

 

恐ろしいくらい実によく似てます。