4月29日

教育基本法の改造案が閣議決定され、いよいよ愛国心のあるなしが子供達の評価の対象になるかもしれません。

また、東京都が職員会議での教職員の「挙手」や「採決」を禁止する通知を出したとか、計画しただけで罪になる共謀罪を制定しようとする自民党。

馬鹿じゃないですか。日本を北朝鮮のような活力のない全体主義の社会にしたいのでしょうか。

 

郷土愛を広めたいのならば、魅力のある人間を育て、活躍してもらうことで、夢や希望の感じられる世界になるように社会の土台をつくるべきです。

そうすれば、ほおっておいたって誰もが喜んで郷土に誇りを持って愛し、それを守るためなら身体だって進んで張りますよ。

歴史の中にだって、あらためて掘り返せばいままではあまり評価されてなくとも、素晴らしい生き方の手本のような人たちが眠っているはずです。

いったい彼らのいう伝統と文化とは、どのようなものをイメージして発言しているのでしょう。彼等に歴史や文化財に対する知識はどのくらいあるのでしょうか。

 

世の中が荒れていのは、我を忘れてバブルに踊って自滅したり、公共事業や大企業に依存するしかなかった会社が大量に潰れたりして、

就職して力を磨いて発揮する機会が減ったことと共に、子供達が喜んでその生き方を真似したいと思えるような、

希望を与えることのできる人に出会う可能性が激減しているからだと思います。(核家族化などによる接点の喪失、保守化する人の増加など)

 

高視聴率だったNHKの番組、プロジェクトX(現プロフェッショナル)は、今の時代に、模範となりうる生き方があったことを広く知ってもらう番組でした。

(NHK教育のTR≒トップランナー、TBSの情熱大陸も同じ志向性ですね。)

また歴史の学び方も、いままでの国家形成中心の歴史観ではなく、もっと多様性のある生きた人間模様を学ぶように視点を変えることで、

今の時代が見失っていることを指摘してくれる教訓にみちていることがわかるはずです。

やるべきことは魅力ある人間があちらこちらで育っていくような環境つくりであって、「愛国心」を唱える全体的・形式的な管理なんかじゃない筈です。

 

 家畜的に強者に従うしか能のない人たちが自分のことをタナに上げて、形式的な管理体制だけを強め、自分達に都合のよい人間に仕立てようとする。

こんなことをしていたら、どんな組織だって構成する人材の活力は失われ、没落の一途をたどるしかありません。

時代遅れで視野の狭い、魅力のカケラもない人達に政治家や官僚のポストを与え、権力を振りまわす地位に担ぎ上げるのはもう止めにしませんか。