そこで品とは何かということになるんでしょうけれど、品とはその人や物に本来あるものなんですよ。
本当であるとか、自然であるとか、そういうこと。造ったものではなくて、生き生きと本当に生きているものが品が良いと思うんです。
ごまかすとか、ぶるとかね、そういったものが見え透くと、ゾッとするほど下品だと思ってしまいます。だから人間、欲だらけになったら駄目。
(堀文子 画家 「時の刻印」より)