私のお気に入り

Ludwig van Beethoven ベートーヴェン

Piano Sonata No.32 op.111   ピアノソナタ 第32番 ハ短調 作品111 (第2楽章)

 
★★★☆★★☆ (Page2)

( time は第2楽章の演奏時間。 録音年。 age は録音時のピアニストの年齢。) まだ時々聴き直しては、順番を入れ替えたり文を書き直したりしています。

 

★★★☆

 

 

○ ピアノ : 山根 弥生子

(time:15.16 recording:1996 age:63 )

 

比較的力強いタッチで、旋律を明瞭に描く方向性。

しっとり感は少なめで、どちらかといえば中期ソナタの

方が似合うキビキビと構築性の高い表現

フォルテで締める癖が気になるが、強弱のメリハリを

軸とする華のある響きに独特の魅力を感じる。

山根弥生子

※32番単独より、全集として聴くとかなり魅力がある。

 

○ ピアノ : ジャスミンカ・スタンチュール

(time:18.03 recording:1993 age:unknown)

 

丁寧で柔らかいタッチから生まれる音色は美しい。

タメなどの抑えるべき抒情的ニュアンスも加えつつ、

バランス良く魅力的な音楽を展開し文句はない。

しかし、なぜか印象が弱い。本当に不思議・・・。

いったい何が足りないと感じるのだろうか?

Jasminka

 

 

○ ピアノ : 長岡 純子

(time:17.04 recording:1995 age:67)

 

繊細で抒情的、穏やかに語りかけてくる演奏。

また、後半の静かな盛り上がりは聴かせてくれる。

残響過多な録音のため、第一印象は“無難で”

まったりした印象をうけたが、耳を澄まして聴くと

各パート毎に様々なタッチの工夫があり魅力的

長岡 純子

※曲と演奏スタイルがマッチした27番は魅力

 

○ ピアノ : ティボール・サーズ

(time:19.23 recording:1987 age:39)

 

前半、柔らかく艶のある音色で、しっとりと丁寧に

旋律を描いており好印象後半も美しい音色で

魅力的に盛り上がって良い。ただ、中盤は

展開の方向性が曖昧で、緩急のコントラストを

観念的に強調しているように聴こえるのが残念。

Tibor Szasz

 

 

○ ピアノ : 井出 よし江

(time:16.18 recording:1996 age: unknown)

 

音を短めにするタッチでポリフォニーの要素を強調

するパートと、響きを生かすパートのコントラストを

狙った(と思われる)表現で統一された演奏が

魅力的。ただ、そのアイディアに属さない要素が

切り落とされ、ほんの少し曲が痩せている印象。

井出よし江

 

 

○ ピアノ : ニコラ・アンゲリッシュ

(time:20.17 recording:2005 age:35)

 

透明感のある柔らかいタッチから生まれる美しい

音色とゆったりとしたテンポ、知的にコントロール

された進行が魅力的な演奏。前半のテンポはゆっくり

過ぎると感じるが、49小節以降は音楽に没頭

できる。後半は特に響きの美しさが印象に残る。

Angelich

 

 

○ ピアノ : ウィリアム・キンダーマン

(time:17.24 recording:1997 age:45)

 

繊細な表情で詩情の感じられる演奏。

前半では、テンポに抑揚があまりなく、淡々と

した軽さが気になるが、中盤からはトリルの

独特の美しさなどが感じられ、後半の素晴らしい

盛り上がりでは、前半の問題を忘れられる。

kinderman

 

 

○ ピアノ : アルトゥール・シュナーベル

(time:17.44 recording:1932 MONO age:50)

 

古い録音で音幅が狭いのが残念。低域がよく聴こえ

ないところがある。演奏は、厳しくコントロールされた

タッチやテンポによって、しっとりと深みのある

豊かな音楽が緊張感を伴って紡がれていく。

荒いと感じるところもあるが、独特の魅力がある。

Schnabel

 

 

○ ピアノ : エゴン・ペトリ

(time:15.66 Live recording:1954 MONO age:73)

 

古いライブ録音で音質が悪く、ノイズやミスタッチも

気になるが、音楽に人間的な温かみが強く感じられ、

私はこの演奏からしか得られない魅力を感じる。

例えるなら、Y・メニューインの演奏の魅力と共通する

何か。ただ、この曲を初めて聞くには不向きな音源。

Egon Petri

 

 

○ ピアノ : ノダ―ル・ガブニア

(time:17.36 recording:1995 age:62)

 

情感を大切に弾いているのに好印象。

音楽的表情も豊かでバランスも良く聴き易いが、

表情が少し硬く、また各フレーズの表現が定型を

あまりはみださないように思え、このピアニストの

人間性についての興味が湧いてこない。

Gabunia

 

 

○ ピアノ : ワルター・ギーゼキング

(time:14.02 recording:1947 MONO age:52)

 

古い録音ゆえ、音質の悪さは如何ともしがたいが

緩急・強弱・音量に、かなり強烈なコントラストを

つけた独特の解釈と表現が個性的で面白い。

といっても単に派手さを狙った荒い演奏ではなく、

全体の構成の対比を見通した結果に感じる。

Gieseking

 

 

○ ピアノ : 仲道 郁代

(time:17.57 recording:2005 age:42)

 

柔らかい音色で、曲の前半とラストが

魅力的に歌われているため、そつなく演奏が

まとまっている。ただ中盤は多くの箇所で曲の

性格付け曖昧で歌いきれておらず、曲全体の

解釈の甘さを疑われてもしかたがない、と思う。

仲道

 

 

○ ピアノ : ジョルジュ・プルーデルマッハー

(time:16.18 Live recording:1998 age:54)

 

キビキビとした、しなやかでスマート路線ながら、

淡白すぎることはない。早目のテンポ進行で

どんどん先へ進み、アクセントや間の取り方も独特。

整然とした曲風は一貫していて独特の魅力があるが、

好みは分かれるだろう。32番より中期ソナタが良い。

Pludermacher

 

 

○ ピアノ : ディーナ・ウゴルスカヤ

(time:18.28 recording:2011 age:38)

 

ゆったり、しっとりした前半の雰囲気が良い。

中盤になると、父親の影響かと勘繰りたくなるスロー

テンポでつながりが悪いが、時折美しいパッセージが

浮かび上がる瞬間もある。後半は少し急いでいる感じ。

タッチによる音色がわずかに淡泊で幅もやや不足気味。

Ugorskaja

※アナトール・ウゴルスキの娘さん。

 

○ ピアノ : ルドルフ・ブーフビンダー

(time:18.09 recording:1981 age:35)

 

全般に丁寧に曲を表現していると感じるが、

音色にやや表情が乏しいのと、情に流され過ぎない

ような自制がかかっているように感じられ、

どこか冷めた印象を拭えない。中盤の速いテンポの

パートでの音の扱いの荒い部分も気になった。

Buchbinder

 

 

○ ピアノ : ハンス・リヒター・ハーザー

(time:15.45 recording:1959 MONO age:47)

 

1950年代の録音にしては印象の良い音質。

しっとりと歌う前半はニュアンスも豊かでとても

良いが、中盤以降は力強く速いテンポになって

ニュアンスや抑揚が減り、ハッキリ・クッキリと

一本調子になって雰囲気を損なうのがやや残念。

Haaser

 

 

○ ピアノ : シュシャオメイ

(time:17.54 recording:2004 age:55)

 

重量感のある低域と小粒に輝く高域のバランスが

独特。高域は比較的淡々と演奏されるのに対し、

和音や低域が生き生きと存在感があり、結果、

全体の曲の印象も重厚で、演奏家の思いの詰ま

った、探求的な姿勢を感じる演奏になっている。

Xiao-Mei

 

 

○ ピアノ : アントン・クエルティ

(time:16.55 recording:2003 age:65)

 

丁寧・繊細に美しい音色で魅力的に歌う演奏。

ただ、細部に力点があり、全体の構成が弱く

均質なため、ダイナミズムを欠く小粒な印象。

それでもこの演奏ならではの音色・響きの

美しさ・音楽の魅力がある。

kuerti

 

 

○ ピアノ : マリオス・パパドプロス

(time:22.35 recording:1991 age:63)

 

音色が美しく、情感あるニュアンスも非常に良く、

トップクラスの演奏。しかし、中盤のテンポが異様に

遅い。指揮や作曲も手がけるなので、独自の

見解があると思われるがやりすぎと思う。前半と

後半は表情豊かで美しい演奏が素晴らしいのに・・

Papadopoulos

HP

 

○ ピアノ : ジェローム・ローズ

(time:17.43 recording:2001 age:63 )

 

最初酷評したが、聴き直すと印象が違っていた。

柔らかい音色でしっとりと歌っていてとても良い。

おそらく中盤に現れるテンポの不安定さや、いくつかの

強打を残念に思ったのだと思うが全体はむしろ

好感の持てる抒情的な雰囲気を持つ演奏であった

Jerome Rose

HP

~

 ピアノ : カットナー・ソロモン

(time:17.55 recording:1951 MONO age:49)

 

音は悪いが、とても完成度の高い演奏で、

一貫して安定した実力と誠実さが、伝わってくる。

特に中盤からラストまでの、しっとり歌い上げる

演奏には耳を奪われる。せめてあともう少し音が

良かったら愛聴盤のひとつになっていたと思う。

Solomon

 

 

○ ピアノ : ジョン・ビンガム

(time:18.45 recording:1999 age:57)

 

間を多めにとり、ゆったりと抒情的に歌う。

独特の間合いとしっとりとしたタッチの音色が

魅力の演奏。中間部がやや粗めで

音楽があっさりしすぎたり、和声が混濁して

感じられるのが惜しい

Bingham

 

 

 ピアノ : ジェラルド・ウィレムス

(time:18.32 recording:1998 age: unknown)

 

スチュアート&サンズというピアノの音色が独特。

透明感のある響きで、涼やかな音色の美音探求系。

聴き心地のよい演奏だが、テンポ・展開がやや

一本調子、旋律に与えるニュアンスも単調で、

求心力が弱く、どこか深みに欠けるのが惜しい。

Gerars Willems

 

 

○ ピアノ : イレーン・マリク

(time:15.14 recording 1955 MONO age: 50)

 

やや速めながら、しっとりとした歌心のある演奏。

中盤はやや力が入って荒く、曲の流れが切れて感じる

ところもあるが、全体として雰囲気の良さが印象的。

古い録音のため、始終ホワイトノイズがのっているが、

音楽自体は聴きやすく調整され、音質もひどくはない。

Iren Marik

 

 

○ ピアノ : アンネ・エランド

(time:17.55 recording:1997 age:48)

 

個々の変奏を丁寧に描き分け、テンポの微妙な、

ニュアンスもよく、表情豊かな音楽を生み出している。

ただ、軽めのタッチによる明るく乾いた音色やや

早めのテンポによって生まれる軽快さが、響きを

ほんの少しばかり安っぽく感じさせるのが惜しい。

Anne Oland

 

 

○ ピアノ : ブルース・ハンガーフォード

(time:17:36 recording:1967 age:45)

 

ついオーストラリア→アメリカという生い立ちを

想像してしまうような音色も軽め、短調のもの想う

表情も薄い解釈だが音楽の表情の変化は豊かで、

退屈ではない。年代にしては音も悪くなく、流すように

聴く音楽としてなら完成度もあり、心地よく聴ける。

Hungerford

 

 

○ ピアノ : 清水 和音

(time:17.02 recording:1997 age:37)

 

前半のしっとりとした歌いまわし、前後半の推進力

重視の力技。中盤の弱音部になると、音を

抑えるだけの平板な表現で、音楽も弱くなる。多彩な

表現力を感じるが、今一つ音楽の方向性が見えない。

後半はドラマティックに弾いてるが、力技が耳につく。

清水和音

 

 

○ ピアノ : フリードリヒ・グルダ

(time:16.52 MONO recording:1964 age:34)

 

躍動的な流れの美しい演奏で、独特の

一貫性がある。音色や細部の表情はそれほど

豊かではないが、後半の歌い方やバランスは

とてもいい

録音は時代相応で、あまりいいとは言えない。

Gulda

 

 

○ ピアノ : ヴェラ・ゴルノスタエワ

(time:15.52 recording / age: unknown)

 

色彩感のある華やかな音色を狙う方向性、

比較的引き締まったテンポの中に、対比的な

表現を上手に挟み込んで抑揚を生み出している。

構成・展開は良い演奏だが、打鍵が強めなのか

ピアノを鳴らしすぎで音の響きにくどさがある。

Gornostaeva

 

 

 ピアノ : キャロル・ローゼンバーガー

(time:18.08 recording:1981 age:31)

 

テンポ、音色共に強めのコントラストを効かした

若々しい演奏。鮮やかさに厚みを感じる音色が

最も印象的。ただ、中盤を超速で飛ばす展開は

好きではないし、やや大雑把な感性が見え隠れ

する点もマイナス。後半の盛り上がりは良い。

Rosenberger

 

 

○ ピアノ : スタニスラフ・ネイガウス

(time:16.34 Live recording:1970 MONO age:43)

 

曲全体に情緒的な表情をつくりだす独特の

間の取り方が印象的・効果的に使われ、少し

速めの展開ながら、しっとりとした歌を聴くこと

ができる。音質修復で聴き易いが、音質は

高域が強めで低域とのバランスがいまいち

S-Neigauz

※Restoration:Vista Vera 2009 ゲンリヒ・ネイガウスの息子

 

○ ピアノ : アルトゥーロ・ベネディティ・ミケランジェリ

(time:18.01 recording:1970 MONO age:50)

 

録音に難があり始終ホワイトノイズがのる。

彼のこの曲の録音の中では最も遅いテンポ。

対比を効かす意図と思うが、少し観念的で退屈。

しかし暖かみのある旋律の歌い方、表情豊か、

独特な美しさが各所で感じられる魅力は健在。

Michelangeli

 

 

○ ピアノ : インゲル・ゼーデルグレン

(time:18.40 recording:1978? age:unknown)

 

透明感のあるシャープさと、重量感を兼ね

備えた魅力的なタッチ(音質)でダイナミック。

ただ、ゆったりしたパートでは魅力があるが、

フォルテパートになると、パワーで押し放しで

聴き手は少し息苦しく、やりすぎの感がある。

Sodergren

※この特徴は、中期ピアノソナタでは魅力になっている。

 

○ ピアノ : イヴ・ナット

(time:14.03 recording:1954 MONO age:64)

 

歯切れの良いタッチで端正なリズムを刻んでいく

演奏が小気味よく印象的だが、第2楽章の曲想では

リズムを刻みすぎだと感じる。とはいえ、対比的に

柔らかい表現もあって美しく、独特の説得力で

聴く者をグイグイ引っぱっていく魅力がある。

YVES NAT

 

 

○ ピアノ : デビット・アレン・ウェー

(time:15.53 recording:2002? age:unknown)

 

前半は情感があり、後半は畳みかけるような

テンポでドラマティックに盛り上げ、魅力がある。

しかし変奏部後半から中盤になると、速いパートは

チャカチャカと落ち着かず、微妙な和音進行は

抑えすぎで単調さや弱さが顔をだすのが残念。

Devid Allen Wehr

HP

 

○ ピアノ : ウラディミール・アシュケナージ

(time:16.47 recording:1992 age:55)

 

第一印象は、タッチの性格か、響きを残す録音空間

ためか、不要な残響が多くて音を濁らせ音像が

ぼんやりしていることが好みにあわず、印象が

良くなかった。しかし、何度か聞いていると、基底に

温かみのある歌が聞こえ、そこには好感を持った。

Ashkenazy

 

 

 ピアノ : 高橋 礼恵

(time:17.37 Live recording:2009 age:31 )

 

情感をこめた音楽の方向性には好感を持つ。だが、

音色や表現に幅があまり感じられなくテンポを

工夫している割に音楽が一本調子に聴こえる。

力を抜く部分など、表現の引き出しをもう少し増やして

演奏に深みを加わえていってほしい。

高橋礼恵

※曲自体に変化の豊かな“21番”はなかなか。 HP

 

○ ピアノ :イーヴォ・ポゴレリチ

(time:19.40 recording:1982 age:24)

 

若さあふれる爽やかな演奏。華やかな動きのある

フレーズは躍動的で良く歌われているが、

曲のつなぎ部分や、対比的にメインひきたて、厚みや

深みを生み出すはずの曲の裏方部分の表現が

(若さゆえ?)総じて弱く、軽い

Pogorelich

 

 

○ ピアノ : アルトゥール・ピザーロ

(time:16.42 recording:2003 age:35)

 

高域がキラキラと空間に響く音色が印象的。

残響が多いが高音質ゆえか濁りとは感じない。

ただ、中〜低域はにじんで音像がぼけるゆえに

高域ばかりが目立つ。演奏は抒情性があり

穏やかで優しい感じ。やや無難な表現か。 

Pizarro

※SACD Multi-chだが、SACD 2chでの感想

 

○ ピアノ : ブルーノ・レオナルド・ゲルバー

(time:16.18 recording:1989 age:48)

 

テンポや強弱に独自のニュアンスを積極的に加え、

を大事にする方向性には好感を持つ。

ただ、タッチは音漠然と響かせている印象がし、

気持ちの高ぶりの表現としてか不安定に変動する

テンポなどに作為的な感じがしてしまう。

Gelber

 

 

○ ピアノ : ガリック・オールソン

(time:20.24 recording:2006 age:58 )

 

豊かで響きの美しい音と、旋律を繊細に描きだす

魅力的な演奏。第一印象では、ゆっくりとした

テンポを退屈と感じたが、オーディオの質をあげて

聴きこむと、曲の表情に微妙な変化を与えながら

展開させている構築性も感じられるようになった。

Ohlsson

 

 

○ ピアノ :田中 希代子

(time:11.49 recording:1964 MONO age:32)

 

躍動的な指の動きが感じられる音色とリズムが

音楽を生き生きとさせていて心地よい。

前半の繰り返し部分が全部省略されているが、

おそらく放送時間の都合(NHK音源)と思われる。

ノイズは少ないが、録音はやはり年代を感じさせる。

田中 希代子

 

 

○ ピアノ : 近藤 洋子

(time:17.15 recording:2004 age:75)

 

誠実で叙情的な音楽の方向性には共感でき、

中〜後半では、美しく素敵な歌を聞くことができる。

しかし、前〜中半では、演奏、録音技術両面での

残響のコントロールの甘さから各部の表情が

鈍く混ざり合い、単調に感じられるのが惜しい。

近藤 洋子

 

 

○ ピアノ : アナトール・ウゴルスキ

(time:26.54 recording:1992 age:50)

 

最も遅いテンポの演奏、との好奇心で聴く。さすがに

「ここまで遅く弾く必要はない」と思うが、不思議と

押し付けがましさは感じない。ただ、的確なタッチ

生み出される魅力的な音を聴くと、少しもったいない。

個性を主張せざるを得ない時代性の弊害かとも思う。

Ugorski

違和感は強いが、方向性の曖昧な演奏よりはいい。

 

○ ピアノ : ジェレミー・デンク

(time:16.49 recording:2011 age:41)

 

前半は雰囲気良くしっとりと演奏してくれる。

変奏後半の速い所では、フォルテで曲を締めよう

とするので少し耳にひっかかる。中盤は音を

抑えすぎで音楽が弱いし高域が硬い。後半は

ドラマチィックだが、テンポが不安定。落ち着こう。

Jeremy Denk

HP

 

 ピアノ : イェネ・ヤンドー

(time:16.29 recording:1987 age:35)

 

キビキビと、しかしスッキリ、あっさりした演奏。

気味よいテンポで、全曲をまとめあげられて

いるが、全体に淡白な表情が目立ち、深みや、

美しい響きなどは物足りず、曲が痩せてしまった

印象がある。爽快に聴く幸せは得られる。

Jando

 

 

○ ピアノ : スビャトスラフ・リヒテル

(time:16.29 Live recording:1991 age:76)

 

独特のタッチから生まれる音色と、曲の展開は、

相変わらず素晴らしく、十分に魅力的な演奏を

聞かせてくれるが、全盛期の演奏と比べてしまうと

どうしても最盛期を過ぎた悲しさが聞こえてきて

しまう。 この録音だけで彼を評価してはいけない。

Richter

 

 

○ ピアノ : マティアス・フックス

(time:19.02 recording:2004 age:41)

 

中盤のテンポが非常に遅い演奏。おそらく実験的

意図によるものと思われるが、効果に疑問あり。

少し軽めの音色は物足りないが、確かな技量と

歌心もチラリと感じさせる前・後半には独特の魅力も

感じるので、この観念的なバランスの悪さが惜しい。

fuchs

 

 

○ ピアノ : ベルナルド・ロバーツ

(time:16.54 recording:1985 age:52 )

 

リズムや展開など、曲の歌わせ方は好みの演奏

しっとりと歌い、表現にも幅があり、ドラマティック。

ただ、わずかだが高域が少し割れているような音に

聴こえ、そのために音楽がカチャカチャと少し

落ち着きのない印象を与えてしまうのが惜しい。

Roberts

 

 

 ピアノ : ジーン・ミュラー

(time:20.04 recording:2007〜9 age:37)

 

特に前半、素直情感豊かな演奏が、優秀な

録音にも支えられなかなか魅力的。ところが中盤

テンポが早くなると、指運の未熟さが顔を出し、

テンポの崩れや余裕がなくなり音色まで気持ちが

行き届かない未熟なところが露出するのが惜しい。

JeanMuller

よい部分と悪い部分が混沌と。上手く伸びれば化けるかも。

 

○ ピアノ : アニー・フィッシャー

(time:16.46 recording:1977〜78 age:63〜64)

 

感じるままに奏でられたような華やかな音色や

思い切りのいい強打が、音楽に生命感を与えている。

ただ感覚優先で構築性が弱く細部が魅力的な

わりに、曲全体が醸し出すものが弱い気がする。

少しせかされるようなテンポの揺れも好みではない。

AnnieFischer

 

 

○ ピアノ : アルフレッド・ブレンデル

(time:17.19 recording:1970 age:39)

 

独特の丸みのある柔らかい音色は美しいが、旋律の

描き方や曲のつなぎ目、トリルのニュアンスなどに

「この曲にさほど愛着がないのかな」、と思わせる

ところがいくつかある。その反面、とても魅力的な

部分もあるという、少しチグハグな印象を受ける。

Brendel

 

 

○ ピアノ : グレン・グールド

(time:15.20 recording:1956 MONO age:24)

 

独自の解釈と美学を貫いた演奏は説得力がある。

前半と後半のゆったりした部分は、グールド自身も

好んでいるらしい演奏が魅力的だ。しかし、中間部の

「退屈な部分」といわんばかりの飛ばし弾きには、少し

抵抗を感じる。グールドの演奏は彼自身を聴くことか。

Gould

 

 

○ ピアノ : ルドルフ・ゼルキン

(time:19.01 Live recording:1987 age:84)

 

84歳の時のライブ録音。音色の美しい演奏

深みもあるが、(老齢のためか)リズム不安定、

ミスタッチも多いのと、観客の咳などのノイズも

めで集中して聴けない。間違っても

この録音だけで彼を評価してはいけない。

Serkin

 

 

○ ピアノ : 菊池 裕介

(time:17.32 recording:2011 age:34)

 

しっとりとした情感を大切にしている導入部と

透明なピアノの響きに好感をもつが、変奏中盤辺り

からリズムを過度に一定に保とうとし過ぎ、また

タッチもクッキリ志向で、曲の印象が硬くなった。

もっと柔軟な抑揚のある表現が欲しいと感じる。

菊池裕介

HP

 

〇 ピアノ : ディノ・チアーニ

(time:16.18 Live recording:1968 MONO age:27)

 

繊細で情感豊かなニュアンスの込められた演奏で

中盤のやや早い展開部では少し淡白さが気になる

ものの、間違いなく名演奏ただ、古い録音のため

音が悪く、微妙なニュアンスの違いが分かりにくい。

現代の録音技術で聴いてみたかった演奏。

Cianie

 

 

○ ピアノ : スビャトスラフ・リヒテル

(time:15.47 Live recording:1963 MONO age:48)

 

前半こそしっとりと柔らかく歌うが、中盤以降

急ぎすぎかと感じる速めの展開で、あっさり大味。

良く言えば、力強くエネルギッシュでメリハリの

効いた若々しい演奏だが、深みは足りない。

60年代としては音も悪くないが観客ノイズ多し。

Sviatoslav Richter

 

 

○ ピアノ : クリスティアン・レオッタ

(time:22.36 recording:2005〜06 age: unknown)

 

かなりゆっくりとしたテンポで、丁寧で繊細な、

独特の表情を与えつつ奏でる。ただ、過度に

演奏時間を延ばすと求心力を失うリスクと

背中合わせになるが、この演奏では、メリットと

デメリットが相殺している感じをうけてしまう

Leotta

 

 

○ ピアノ : アンドリュー・ランゲル

(time:17.34 recording:1991 age:43)

 

情感を大切にしている演奏で、音楽の方向性は

嫌いではないが、ピアノの音像が少しボケており、

タッチによる表情の描き分けは乏しい。また、

細部に美しさが見え隠れすれども曲の構築が弱く、

情緒的な甘さが“鈍さ”に感じられてしまう。

Andrew Rangell

 

 

○ ピアノ : ウィリアム・バックハウス

(time:14.11 Live recording:1966 MONO age:82)

 

まず進行ありき、のかなり速いテンポの演奏で

音の余韻や響きへの意識感じられない。

77歳のステレオ録音より荒さが目立ち、後半は

和声を無視して旋律だけを追っているかのよう。

ギュッと凝縮した求心力にある種の魅力はある。

Backhaus

 

 

〇 ピアノ : アーノルド・チッコリーニ

(time:18.36 recording:1995 age:)

 

重みのある美音で、しっとりとした出だしに期待が

高まるが、その後の観念的で不自然な展開に

失望する。テンポの設定が感覚的なものではなく、

頭で考えられた、わざとらしい対比の効かせ方で

鼻につく。最後の最後は感覚に素直な演奏なのに。

Ciccolini

 

 

○ ピアノ : イボンヌ・ルフェーブル

(time:11.18 recording:1977 age: unknown)

 

前半の繰り返しをすべて省略したコンパクト版。

緩急・強弱のコントラストを積極的に用いる表現は

ドラマチックで、また、しっとりとした歌い回しでは

情感が豊かな魅力がある。ただ、速く強いタッチを

はじめ、少し荒さが気になるところが数か所ある。

Lefebure

 

 

○ ピアノ : デヴィッド・コレヴァー

(time:19.57 recording:2006 age:44)

 

演奏は、温かみがあり、真摯で丁寧な演奏なの

だが、前半と中盤のゆっくりとした所在なさげな

テンポには違和感を覚える。このアルバムでは

32番はおまけで、28番と16番という渋い曲を

表情豊かな魅力的な演奏にしているのが主役か。

korevaar

 

 

★★★

 

 

△ ピアノ : アントン・ディコフ

(time:16.48 recording / age: unknown)

 

情感を含んだ柔らかい旋律の描き方に好感。

ただキビキビとした表現との対比では、メリハリ

生きる部分と、そっけなく聴こえる部分に分かれる。

録音が原因なのか、音色にも幅がなく、タッチの

少しぶっきらぼうな印象をより増している感じあり。

Anton Dikov

 

 

△ ピアノ : ロナルド・ブラウティハム

(time:16.34 recording:2007 age: unknown)

 

現代ピアノと中間のようなフォルテピアノ音色

情感を大切にしたニュアンスに好印象を持つし、

後半は演奏に引き込まれる魅力ある演奏だが、

軽い音色と残響音の短さを補うためか中盤の、

早めのテンポの落ち着きのなさはいただけない

Brautigam

※フォルテピアノ (コンラート・グラーフ c,1819)

 

△ ピアノ : ディノ・チアーニ

(time:17.01 Live recording:1970 MONO age:29)

 

間合いを上手く生かした、しっとりとした情感表現と

引き締まったテンポを両立した、味わいのある演奏。

しかし、録音が良くない。残響過多で、中盤の早い

パッセージなどは音が団子になってしまって聴き

辛く、もったいない。咳などの観客ノイズも多い。

Ciani

 

 

△ ピアノ : クラウス・シルデ

(time:16.50 recording:2007 age:81)

 

ゆったりした部分では、独特の歌い口が感じられ、

味わい深さや格調の高さも感じさせてさせてくれるが

響きが漠然としていて、音色が単調に聴こえるのと、

速い部分では(年齢ゆえか)、曲の流れとは無関係と

思われる息継ぎが感じられ、違和感がある。

Klaus Schilde

 

 

△ ピアノ : べラ・シキ

(time:15.11 MONO recording / age: unknown)

 

タッチの軽重の巧みな使い分けが印象的。

力強いタッチと、軽快なテンポの不思議なバランス

が独特な味をだす。ただ、少し速すぎの展開が

余韻をおさえ気味で、情感が弱いのに私は不満を

感じる。録音もあまり良いものではない。

Bela Siki

 

 

△ ピアノ : イェルグ・デームス

(time:17.37 Live recording:2008 age:80)

 

しっとりとした歌う前半と最後はとてもいい。既成の

表現を超え、年の功かと期待するのもつかの間、

中盤の意味付けが曖昧で散漫な展開に失望する。

打鍵には力強さもあり、年齢をあまり感じさせないが、

なぜか曲に入り込めず、気持ちが他へ散ってしまう。

Demus

 

 

△ ピアノ : H,J, リム

(time:14.34 recording:2011 age: unknown)

 

導入部は悪くない。深みのある音色、しっとりとした

旋律の描き方。しかし、変奏部後半から不必要に

速弾きになり、せわしなく、「音楽は速く弾ければ

良いってものではないだろう」と仏に説法したくなる。

中期ソナタでは、感性が光ると感じる所もあるが。

H,J,Lim

※ユニークな才能を感じるが、曲に合う合わないがある。

 

△ ピアノ : クルト・ライマー

(time:14.51 rec: MONO unknown age: unknown)

 

速めのテンポの、コンパクトに引き締まった演奏

ながら、しっとりとしたニュアンスを含め、細部の

表情も丁寧に描いた魅力ある演奏。しかし、

録音が悪く、ホワイトノイズだけでなくレベル

オーバーの音割れが各所にあり非常に残念。

Kurt Leimer

※作曲家クルト・ライマー(1920-1974)の貴重な録音。

 

△ ピアノ : エリー・ナイ

(time:19.06 recording:1936 MONO age:54)

 

古い録音のために音質は安物ラジオ並みにひどい

のに、見事なテンポと強弱、様々なニュアンスから、

一流の演奏の魅力を感じることができ、この曲の

幸福感と緊張感を維持したまま最後まで聴かせて

しまう。 これは、スゴイことではなかろうか。

Elly Ney

 

 

△ ピアノ : アルトゥーロ・ベネディティ・ミケランジェリ

(time:16.54 Live recording:1990 age:70)

 

様々なフレーズの表情を工夫した独自の美学が

感じられる。ただ、年齢なのかミスタッチが多く

テンポも不安定で、思うような音楽が演奏できて、

いないように感じる。また、90年代にしては変な

バランスの録音で、高音が強く中音がよく聞こえない。

Michelangeli

※ただ、このセットには魅力的なシャコンヌが入っている

 

△ ピアノ : 鷲見 加寿子

(time:18.19 recording:2011 age: unknown)

 

録音のせいなのか、と疑うほど、モノラルのような

平板で曇った音色に驚く。演奏もあまりに無難で

「何をどう聴かせたいのか」と逆に問いたくなる。

他と比べなければ、決して悪い演奏ではないが

この演奏でなければ得られない何かに欠く。

鷲見加寿子

コンサートでこの曲が印象に残らなかった理由を確認

 

△ ピアノ : ブランカ・ウリべ

(time:18.17 recording:2000 age: unknown)

 

穏やかで優しい語り口、丁寧な進行・展開。

一言でいえば、無難な演奏。音色も表現も

やや控えめ。他と比べなければ悪くはないが

この演奏でなければ得られない何かに欠く。

もう少し表現に幅や光るものがほしい。

Uribe

 

 

△ ピアノ : マルコム・ビンズ

(time:17:58 recording:1979 age:49)

 

ビンズのタッチからは、コンラート・グラーフが

ペンペンと鳴る(特に高域)ので、一時フォルテピアノを

誤解してしまったが、ゼルキンやリュビモフの音色は

もっと深みのあるリュート的な音だった。演奏内容

決して悪くはないが、この音色に魅力を感じられない

Malcolm Binns

※チェンバロ的なので31番のフーガなどは良い。

 

△ ピアノ : ステファン・サベージ

(time:17.54 recording:1995 age:53 )

 

31番や32番の大部分は繊細で柔らかいタッチ

から生まれる魅力的な表現でとても好きなのだが、

49〜63小節だけは、まるで別人のように荒く

速すぎるパッセージやフォルテの連続で、この

部分さえなければ、かなりお気に入りなのだが・・・。

Savage

 

 

△ ピアノ : イェルグ・デームス

(time:16.45 recording:1998 age:70)

 

クリムトの絵を使ったジャケットデザインが良い・・・。

音色・曲の展開ともに、なんだか曖昧な音作りで

残念ながら、際立ったところを見つけられない。

悪くないのに、(不思議なくらい)印象に残らない。

後半の長いトリルのあたりの盛り上がりは良い。

Demus

※31番の方は少し魅力も感じる。

 

△ ピアノ : フリードリヒ・ヴューラー

(time:15.47 recording:1957 MONO age:57)

 

しっとりとした情感と、力強さと繊細さを両立でき、

その対比を生かした表現は悪くない。しかし、

私にはこの演奏の独自の魅力を感じられない。

なにより、時代相応の音質で、この演奏を

あえて選んで聴きたいという動機を得られない。

Wuhrer

 

 

△ ピアノ : 深井 尚子

(time:15.52 recording:2006 age: unknown)

 

和音の音が好きになれない。ガシャーン、ジャン

ジャンという濁音で表現したくなるような音色(タッチ)。

前半はテンポも少し早すぎて、各フレーズは少し

消化不良気味に感じる。曲の展開は悪くなく、後半へ

向かって気持ちの高まりを感じることができる。

深井 尚子

HP

 

△ ピアノ : 児玉 麻里

(time:15.54 recording:2011 age: unknown)

 

情感を大切にする方向性・柔らかな音質に

一瞬惹かれたが、いつまでもぼんやり・モゴモゴした

タッチによる音色の幅の無さが気になりだす。

中盤の和音進行では、モゴモゴが悪化、明らかに

解釈が甘く、この曲の魅力を表現できていない。

児玉 麻里

 

 

★★

 

 

△ ピアノ : コンラッド・ハンセン

(time:15.50 Live recording:1952 age:46)

 

欠点のない演奏だが、なぜか印象に残らない。

程よく引き締まったテンポで、表現も淡白すぎる

ことはない。展開は少し一本調子かもしれない。

音質は、古い録音のわりにノイズこそ少ないが、

時代なりの音質にすぎないこともマイナス。

Conrad Hansen

 

 

△ ピアノ : ルイス・フィリップ・ペレティエ

(time:17.41 recording:1994 age:49)

 

曲中、幾度かテンポを極端に速くしたり遅くしたりして

(49〜63小節はたぶん最速で弾いているが、

小手先の表現増幅の方法と感じ、その心根を疑う

特に48小節までオーソドックスなテンポだったので

49小節以降は「一体どうしたのか」と思ったほど。

Pellerier

 

 

△ ピアノ : ヴラディーミル・ソフロニツキー

(time:18.24 rec:1946〜56 MONO age:45〜55)

 

ゆったりとしたテンポで細部の表情を豊かに

描いた演奏に魅力を感じるし、歌心もある。

しかし、演奏の全体としてはやや一本調子で

耳を通り抜けてしまう。音質もあまり良くなく、

あえてこの演奏を聴きたいと思う動機に欠く。

Sofronitsky

※シューベルトのほうが良い。Restoration:Vista Vera 2006

 

△ ピアノ : クラウディオ・アラウ

(time:18.32 Live recording:1975 age:72)

 

この録音にはひどいノイズが入っている。客席から

コンサートを盗み撮りしたような音で、ピアノより

(録音機材に近い)雑音のほうがリアルに聞こえる。

 内容はアラウらしい魅力的な演奏なだけに残念だ。

ノイズを無視して聴けるようになると、楽しめるかも

Arrau

 

 

△ ピアノ : ピエトロ・スカルピーニ

(time:17.53 Live recording:1961 age:50)

 

前半と後半の、しっとりと想いを込めて演奏している

共感するが、中盤のムラのあるリズムの取り方や

スタッカートっぽい音の切り方の多用がそっけなく、

この曲の柔らかい世界を壊しているように聴こえる。

古い録音ゆえの軽い音色とともに印象がいまいちだ。

Scarpini

 

 

△ ピアノ : 室井 摩耶子

(time:18.36 Live recording:2009 age:88)

 

柔らかく美しい音色、軽快なリズムの表現も交え

ながら、音楽的な魅力が伝わってくる演奏。しかし、

大きなミスが散見され、88歳のピアニストの演奏

という前提で聴く必要はある。リカバリーの仕方に

表現に大切なもの何か、学べるかもしれない。

室井 摩耶子

blog

 

△ ピアノ : クララ・ハスキル

(time:13.49 recording:1953 MONO age:58)

古い録音のために音がひどいだけでなく、演奏も

消化試合かな?」と思うほど、早めのテンポで

淡々と弾いていて(ミスタッチも多く)、聴く側の心が

入り込めるところがない。歴史的な価値はあると

思うが、残念ながら、普段聴く気にはなれない

Haskil

※協奏曲第4番、ソナタ第18番は(音も悪くなく)ハスキル

の魅力的が感じられる。32番だけがなぜか酷い。