(2003.03.01)

CPUの消費電力


低消費電力CPUと言えば、VIAのC3に止めを刺すように思われがちだが、実はIntel系も消費電力はけっこう小さい。勘違いしやすいのは、多くのメーカーではTDP(thermal design power)を典型的消費電力(TTP)とほぼ同じ意味で使っているのに、IntelではTDPを最大消費電力(MTP)とほぼ同じ意味に使っている点だ。たとえば、733MHzのC3 Samuel2とCeleronを比較すると、以下のようになる。

CPU TTP MTP
C3 733 6w 11.6w
Celeron 733 7.85w 19.1w

「TDP」あるいは単に「消費電力」と表示した時に、C3では6w、Celeronでは19.1wと表示されることが多いので、まるで3倍以上の差があるように思われるが、実はTTPでは25%の差に過ぎない。MTPでも40%程度だ。これは非常に微妙だ。というのは、C3よりもむしろ25%遅いCeleronを選ぶ方が、トータルパフォーマンスが良いかも知れないからだ。

ただし、どれが「本当の」CPUの消費電力か、と言われるとちと困ってしまう。通常はTTPの方を目安と考えるのだが、Socket 370以降のIntel系ではTTPは公表されていないことが多いようだし(単純にTDPに4掛けくらいでいいのかな?)、Windows 98など、アイドリング時に物凄い発熱をするので、むしろMTPを実質的な消費電力と見る方が正解かもしれない。そうなると、C3とCeleronで40%の差というのはかなり大きいか。

ということで、単純にクロックと消費電力を考えるとC3が最も優れていることは確かだが、トータルパフォーマンスまで考えると、むしろIntel系の石をクロックダウンして使う方が賢明かも知れない。

【役に立たないPC講座目次】 【ホーム】